RD セッションホストを追加
RD セッションホスト要件
RD セッションホストには、リモートデスクトップサービス(RDS)役割がインストールされている必要があります。本セクションで後述されているように、RAS Console から RDS をインストールできます。
RAS RD セッションホスト Agent をサーバーにプッシュインストールするには、次の要件を満たす必要があります。
サーバーにファイヤーウォールを構成してプッシュインストールを許可する必要があります。標準の SMB ポート(139 および 445)が開いている必要があります。Parallels RAS が使用するポート一覧については、「ポート参照」を参照してください。
SMB アクセス。管理共有(\\server\c$)にアクセスできる必要があります。シンプルファイル共有が有効になっている必要があります。
Parallels RAS 管理者アカウントにはサーバーでリモートインストールを実行する権限が必要です。権限がない場合、権限があるアカウントの資格情報を入力するよう求められます。
RD セッションホストは AD ドメインへの参加が必要です。参加しない場合、プッシュインストールは機能しないかもしれず、その場合、Agent をサーバーに手動でインストールする必要があります。詳しくは、「手動によるエージェントのインストール」セクションを参照してください。
注: このセクションの残りは、通常の RD セッションホストのみに適用されます。テンプレートに基づく RD セッションホストを追加する方法に関する情報を探している場合は、「テンプレートベースの RD セッションホストの追加」を参照してください。
RD セッションホストを追加
RD セッションホストをサイトに追加するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] に移動します。
[タスク] > [追加] をクリックします。[RD セッションホストを追加] ウィザードが開きます。「基本的な Parallels RAS ファームを設定する」で説明したように、[開始] カテゴリーからウィザードを開くこともできます。
[タスク] メニューをクリック(または [+] アイコンをクリック)し、次のいずれかを選択します。
Active Directory から追加する: Active Directory から RD セッションホストを追加します。
手動で追加する: RD セッションホストの FQDN または IP アドレスを入力し、追加します。
サーバー名(ホスト名または FQDN)を入力すると、他の RAS コンポーネントやクライアントからそのサーバーに接続する主要な方法として使用されることに注意してください。IP アドレスを入力すると、自動的に FQDN に解決されます。ただし、FQDN に解決するグローバルオプションが有効な場合に限ります。このグローバルオプションの現在の設定を確認するには、メインメニューの [ツール] > [オプション] をクリックします。[オプション] ダイアログで、[ホストを追加する場合は、常に完全修飾ドメイン名(FQDN)で解決するよう試みてください] オプションを確認します。このオプションが選択されている場合、その RAS ファーム内のすべてのサーバー/コンポーネントの IP アドレスは、常時 FQDN に解決されます。このオプションの選択を解除すると、サーバーとの通信にはサーバーに指定した内容(IP アドレスまたは名前)がそのまま使用されます。サーバーがクラウド内にホストされている場合のように、IP アドレスではサーバーにアクセスできない場合の展開では、この機能が役立ちます。詳細については、「ホスト名の解決」を参照してください。
[次へ] をクリックします。
次のページで、以下のオプションを指定します。
ファイアウォールルールを追加: サーバー上で実行されている Windows で Parallels RAS が必要とするファイアウォールルールを追加します。詳細については、**「ポート参照」**を参照してください。
RDS 役割をインストール: インストールされていない場合は、RDS 役割をサーバーにインストールします。このオプションは常に選択する必要があります。
デスクトップエクスペリエンスを有効にする: サーバー上で実行されている Windows でデスクトップエクスペリエンス機能を有効にします。このオプションは、[RDS 役割をインストール] オプション(上記)が選択されている場合のみ有効です。このオプションは、デスクトップエクスペリエンス機能がデフォルトで有効にされていない、Windows Server 2008 R2 および Windows 2012 R1/R2 に適用されます。
必要な場合にサーバーを再起動: 必要な場合にサーバーを自動的に再起動します。必要に応じて、手動でサーバーを再起動することもできます。
ホストプールへサーバーを追加します。サーバー(1 台または複数)をホストプールに追加します。このオプションの下にあるリストボックスで希望するホストプールを選択します。どのホストプールを選択したらよいかわからない場合は、[既定のホストプール] を選択してください。ホストプールについて詳しくは、「ホストプール(RD セッションホスト)の管理」セクションで説明します。
[次へ] をクリックします。
サーバー(1 台または複数)をホストプールに追加します。必要なホストプールを選択するか、新しいホストプールを作成します。どのホストプールを選択したらよいかわからない場合は、[既定のホストプール] を選択してください。ホストプールについて詳しくは、「ホストプール(RD セッションホスト)の管理」セクションで説明します。
[次へ] をクリックします。
次のページでは、サーバー上で実行されている Windows でリモートデスクトップユーザーグループにユーザーとグループを追加できます。これは、Parallels RAS ユーザーが RD セッションホストでホストされている公開済みのリソースにアクセスするために必要です。ユーザーやグループを指定するには、表示されているオプションを選択し、[+] アイコンをクリックします。[ユーザーまたはグループを選択] ダイアログで、ユーザーまたはグループを指定して、[OK] をクリックします。選択されたユーザー/グループがウィザードページのリストに追加されます。
注: このステップをスキップし、ユーザーが RD セッションホストでリモートデスクトップユーザーグループのメンバーではない場合は、公開されたリソースにアクセスできません。Windows 標準のツールを使って、ユーザーを [リモートデスクトップユーザー] グループに追加したことがある(または後で使いたい)場合、このページはスキップしてください。
[次へ] をクリックします。
[ユーザープロファイル] ページでは、ユーザープロファイルを管理するためのテクノロジーを選択できます。ユーザープロファイルディスクまたは FSlogix のいずれかを選択できます。ユーザープロファイルディスクは、専用のファイル共有にユーザーアプリケーションデータを保存する仮想ハードディスクです。Microsoft FSLogix プロファイルコンテナーは、ローミングプロファイルおよびユーザープロファイルディスク(UPD)の後継技術として利用されることの多いプロファイル管理ソリューションです。これは、パーシスタントでない環境でユーザーコンテキストを維持し、サインイン時間を最小限に抑え、互換性の問題を排除するネイティブプロファイルのユーザーエクスペリエンスを提供できるように構成されています。詳細な手順については、「ユーザープロファイル」を参照してください。
[最適化] ページでは、Parallels RAS 環境での最高のパフォーマンスを実現するために使用される、RD セッションホストにおける Windows システムの最適化設定を指定できます。無効化、削除、または最適化の対象となる Windows コンポーネントやサービス、またその他のオプションを選択して、仮想アプリおよびデスクトップの配信の効率性と合理性を向上させ、改善することができます。詳細な手順については、「最適化」を参照してください。
次のページで、設定を確認して、[次へ] をクリックします。
[RAS RD セッションホスト Agent をインストール] ダイアログが開きます。指示に従って、Agent をインストールします。インストールが完了したら、[完了] をクリックしてダイアログを閉じます。
ウィザードに戻り、[完了] をクリックしてウィザードを閉じます。
RD セッションホストがファームに追加されていることを確認するには、[ファーム] カテゴリー(Parallels RAS Console ウィンドウの左ペインの [開始] カテゴリーの下)をクリックし、ナビゲーションツリー(中央のペイン)で [RD セッションホスト] をクリックします。サーバーは、[RD セッションホスト] リストに表示されています。[ステータス] 列に、警告メッセージが表示されることがあります。警告メッセージが表示された場合は、サーバーを再起動します。[ステータス] 列に、”OK”と表示されている場合、RD セッションホストは正常に機能しています。
次に、RD セッションホストからアプリケーションを公開する方法について説明します。
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