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ホストプールを管理(Azure Virtual Desktop)

ホストプールは、Azure Virtual Desktop 環境内の 1 つまたは複数の同一の仮想マシン(VM)の集合体です。各ホストプールには、ユーザーがアクセスできるアプリケーショングループが含まれています。

ホストプールは、使用目的に応じていくつかの異なる方法で構成できます。次の表では、ホストプールを作成する際に選択できる個々のオプションについて説明します。

オプション

記述

個人用とプール

  • 個人用ホストプールにはシングルセッションホストが含まれ、それぞれが単一のユーザーに割り当てられます。割り当ては、ユーザーがログオフした後やホストの電源がオフになった後も維持されます。必要に応じて、ユーザーのホストの割り当てを解除し、別のユーザーに割り当てることができます。

  • プールホストプールには、特定のユーザーに割り当てられていないマルチユーザーセッションホスト(RD セッションホストまたはマルチセッション Windows 10 マシン)が含まれています。プール内の各ホストは、複数のユーザーに割り当てることができます(マルチセッション)。

アプリケーションとデスクトップ

ホストプールは、アプリケーションまたはデスクトップのみを公開できますが、両方を同時に公開することはできません。ホストプールを作成する際に、公開の種類を [デスクトップ] または [アプリケーション] から選択します。選択に応じて、ホストプールにデスクトップまたは RemoteApp のアプリケーショングループが自動的に作成されます。後から公開の種類を変更できないことに注意してください。変更する場合は、既存のホストプールを削除して新しいホストプールを作成する必要があります。

テンプレートとスタンドアロン

ホストプールを作成する際に、[テンプレート] または [スタンドアロン] から選択する必要があります。ホストプールには、すでに存在するホストを含めること(スタンドアロン)、またはテンプレートを使用することができます。テンプレートは、既存のゲスト VM をベースにしたり、Azure Marketplace または共有イメージギャラリーのイメージからその場で作成したりすることができます。

  • テンプレート: ホストは、管理者が手動でテンプレートから作成することも、需要に基づいて自動的に作成することもできます。ホストの自動作成(Parallels RAS では自動スケールと呼ばれています)は、ホストプールのプロパティでオンまたはオフにすることができます。

  • スタンドアロン: ホストは、管理者によってホストプールに追加、またはホストプールから削除されます。ホスト(仮想マシン)は、Azure にすでに存在し、ドメインに参加している必要があります。

Azure Virtual Desktop ホストプールを管理するには、[ファーム] > [サイト] > [Azure Virtual Desktop] に移動し、[ホストプール] タブを選択します。

ホストプールのプロパティを表示し、変更するには、ホストプールを右クリックして [プロパティ] を選択します。開いたダイアログでタブを選択し、次に説明するようにホストプールのプロパティを表示または変更します。

概要

[一般] タブでは、ホストプールを有効または無効にすることができます。無効にすると、ホストや公開済みのリソースがすべて無効になることに注意してください。

また、ホストプールの説明を変更したり、ホストプールのプロパティ全般を表示したりすることもできます。

[アプリケーショングループ] セクションには、ホストプール用に作成されたアプリケーショングループの名前が表示されます。

[フレンドリ名] フィールドには、Azure Virtual Desktop および Parallels RAS でこのワークスペースに使用される名前を指定します。

構成

[構成] タブで、ホストプールの構成プロパティを確認します。これらのプロパティについては、ホストプールを作成した時点で理解されているはずです。

このページでは、次のプロパティを変更できます。

  • ロードバランサー

  • ホスト上のセッション数の制限

  • オンデマンドのホスト稼働

  • 検証環境

構成プロパティの説明については、を参照してください。

自動スケール

このタブは、プロビジョニングタイプとして [テンプレート] が指定されているホストプールに対してのみ表示されます。ホストプールにテンプレートがまだ指定されていない場合は、ここでテンプレートを選択することができます。[新規作成] ボタンをクリックしてウィザードを開き、新しいテンプレートを作成することもできます。テンプレートがない場合、選択可能なのは、ホストを作成するためのテンプレートがないことを示す [なし] だけです。その場合は、まずテンプレートを作成し、そして再度ここで選択する必要があります。も参照してください。

[自動スケール設定] セクションには、指定したテンプレートからホスト(仮想マシン)を作成する方法の設定が含まれています。これらの設定は、RD セッションホストグループの自動スケール設定と同様に機能します。唯一の違いは、Azure Virtual Desktop ではホストとホストプールを扱うのに対し、RD セッションホストグループではサーバーとグループを扱うことです。それ以外の設定は同様に動作します。詳細については、の**「自動スケール」**サブセクションを参照してください。

[仕様] セクションでは、指定されたホストプールが使用するテンプレートの設定で、指定された仮想マシンのサイズを上書きできます。[テンプレートのプロパティで指定されたサイズを上書き] オプションを選択し、ドロップダウンリストから必要なサイズを選択します。選択したサイズは、このホストプールでのみ使用されます。同じテンプレートを使用している他のホストプールに影響はありません。なお、利用可能なサイズは、ホストプールのメンバーやテンプレートの場所、サイズ、電源状態によって異なる場合があります。また、サイズを上書きするにはホストの再起動が必要になります。ご注意ください。

ホスト

[ホスト] タブには、このホストプールのホストのリストが表示されます。表の値を見ることで、ホストの状態やその他のプロパティを確認できます。

ホストが正常に動作している場合は、[ステータス] 列に“OK”と表示されます。Agent のステータスを確認するには、ホストを右クリックして [Agent をチェック] を選択します。“Agent が応答しませんでした”というメッセージが表示されたら、[インストール] をクリックして Agent をインストールしてみてください。すべてが正常に進めば、Agent が更新され、[ステータス] 列に“OK”と表示されます。[タスク] > [すべての Agent をアップグレード] をクリックしてすべての Agent をアップグレードすることもできます。

新規のホストをプールに追加するには、次の操作を実行します。

  1. [タスク] > [追加] をクリックします。

  2. ホストプールのプロビジョニングタイプに応じて、次のいずれかを実行します。

    • ホストプールのプロビジョニングが、スタンドアロンとして構成されている場合は、リストから 1 つまたは複数のホストを選択します。また、Azure 上の他のホストプールに存在するホストを表示するには、[既存のホストプール内のホストのうち RAS に管理されていないホストを表示する] オプションを選択することもできます。

アプリケーションパッケージ

を参照してください。

割り当て

[割り当て] タブには、Microsoft Entra ID オブジェクトに割り当てられた Active Directory ユーザーとグループが表示されます。ユーザーが公開済みのデスクトップやアプリケーションを表示するには、ホストプールで利用可能なアプリケーショングループに割り当てられている必要があります。

新しい割り当てを作成するには、次のいずれかを実行します。

  1. [タスク] > [追加] をクリックします。

  2. [ユーザーまたはグループの選択] ダイアログで、ユーザーまたはグループを指定して、[OK] をクリックします。

  3. 画面の指示に従って、割り当てを完了します。[公開] カテゴリーの追加フィルタリングを使用して、Parallels Client での Azure Virtual Desktop リソースの可用性を管理することができます。詳細については、**「リソースの公開」**を参照してください。

ユーザープロファイル

デフォルトでは、このタブはサイトのデフォルト値を継承します。カスタム設定を指定する場合は、[デフォルト設定を継承] オプションのチェックを外します。ユーザープロファイルの構成については、を参照してください。

最適化

[最適化] タブでは、Parallels RAS 環境で最高のパフォーマンスが得られるよう、セッションホストを最適化するための設定を指定できます。無効化、削除、または最適化の対象となる Windows コンポーネントやサービス、またその他のオプションを選択して、仮想アプリおよびデスクトップの配信の効率性と合理性を向上させ、改善することができます。デフォルトでは、このタブはサイトのデフォルト値を継承します。カスタム設定を指定する場合は、[デフォルト設定を継承] オプションのチェックを外します。最適化オプションの構成については、を参照してください。

ホストプールの設定

このタブでは、セッションのタイムアウト、クライアント URL/メールのリダイレクト、ドラッグ & ドロップなどの設定を構成できます。デフォルトでは、このタブはサイトのデフォルト値を継承します。カスタム設定を指定する場合は、[デフォルト設定を継承] オプションのチェックを外します。ホストプール設定の構成については、を参照してください。

RDP プリンター

[RDP プリンター] タブでは、リダイレクトされたプリンターの名前変更フォーマットを構成できます。デフォルトでは、このタブはサイトのデフォルト値を継承します。カスタム設定を指定する場合は、[デフォルト設定を継承] オプションのチェックを外します。ユーザープロファイルの構成については、を参照してください。

ホストプールのプロビジョニングが、テンプレートとして構成されている場合は、ここでホストを手動で追加することはできません。代わりに、Azure Virtual Desktop メインビューの [ホスト] タブを使用します。
  • [OK] をクリックします。

  • 「Azure Virtual Desktop ホストプールの追加」
    「テンプレートの管理」
    「RD セッションホストのグループ化とクローン作成」
    「MSIX アプリケーションパッケージの使用」
    「サイトのデフォルト値(Azure Virtual Desktop)」
    「サイトのデフォルト値(Azure Virtual Desktop)」
    「サイトのデフォルト値(Azure Virtual Desktop)」
    「サイトのデフォルト値(Azure Virtual Desktop)」

    Agent のアップグレード(Azure Virtual Desktop)

    ホストプール内のすべての Azure Virtual Desktop Agent の自動更新を有効にして構成できます。

    Agent 自動更新のスケジュールを設定する

    Agent 自動更新のスケジュールを設定するには次の手順を実行します。

    1. [ファーム] > [サイト] > [Azure Virtual Desktop] > [ホストプール] > [プロパティ] > [自動更新] タブに移動します。

    2. このホストプールで設定を変更する場合は、[既定の設定を継承] オプションをオフにします。

    3. [メンテナンス期間の自動更新を有効にする] オプションを選択します。メンテナンス期間の間、ホストプール内のすべてのホストで Agent のアップグレードのダウンロードが試行されます。アップグレードは、すべてのユーザーがホストからログアウトするとすぐにダウンロードされ、インストールされます。ユーザーからの新規ログオンは禁止されています(ドレインモード)。 メンテナンス期間中にユーザーがログオフしなければ、アップグレードは次の期間までインストールされません。

    4. このイベントの開始日、開始時刻、期間、および繰り返しの設定を指定します。これを 1 回限りのイベントにするには、[繰り返し] ドロップダウンリストで [なし] を選択します。

    5. (オプション)メンテナンス期間の終了時にすべてのユーザーを強制的にログオフし、アップグレードをダウンロードする場合は、[メンテナンス期間の終了時に現在のセッションを強制的にログオフする] オプションを選択します。

    6. (オプション)メンテナンス期間中にユーザーに送信されるメッセージを構成します。[メッセージを構成] ボタンをクリックして、メッセージのタイトル、本文、送信する期間を指定します。

    Agent の自動更新をキャンセルする

    Agent の自動更新をキャンセルするには、次の手順を実行します。

    1. [ファーム] > [サイト] > [Azure Virtual Desktop] > [ホストプール] に移動します。

    2. [タスク] > [メンテナンス期間の自動アップグレードをキャンセル] ウィンドウを選択します。