Parallels RAS PowerShell を使用すると、Parallels RAS の管理タスクの大部分をコマンドラインから実行できます。
このセクションでは、PowerShell を使用したファーム設定のエクスポートおよびインポートについて説明します。Parallels RAS PowerShell の詳細については、https://www.parallels.com/products/ras/resources/ にアクセスして、「Parallels RAS PowerShell Guide」をダウンロード(またはオンラインで参照)してください。
ファーム設定のエクスポートおよびインポートの使用法の 1 つとして、自動化テストを実行できます。個別の設定を作成し、エクスポートした後、インポートすることで、特定のテストシナリオでその設定を使用できます。この機能を Windows タスクスケジューラーと併用して、ファーム設定の定期的なバックアップを行うこともできます。
Parallels RAS PowerShell のインストール
Parallels RAS のデフォルトインストールを実行すると、RAS PowerShell はデフォルトでインストールされます。RAS PowerShell をまだインストールしていない場合は(または、別のコンピューターにインストールしている場合は)、次の操作を実行します。
Parallels RAS インストーラーを実行します。
[カスタム] を選択し、[Parallels RAS PowerShell] コンポーネントを選択します。
ウィザードを実行し、Parallels RAS PowerShell をインストールします。
Parallels RAS PowerShell の使用
Parallels RAS PowerShell の最新情報はすべて、「Parallels RAS PowerShell Guide」で確認できます。このガイドには、「スタートアップ」の章が含まれ、Parallels RAS PowerShell を手軽に始めるために役に立つだけでなく、完全なリファレンスおよびコードサンプルとしても利用できます。このガイドを参照またはダウンロードするには、https://www.parallels.com/products/ras/resources/ にアクセスしてください。
以下の手順に従って、Parallels RAS ファーム設定をエクスポートおよびインポートします。
Parallels RAS PowerShell モジュールをインポートするには、PowerShell コンソールを開き、次のコマンドを実行します。
Import-Module PSAdmin
Parallels RAS セッションを作成します(Parallels RAS をインストールしたサーバーの名前または IP アドレスを使用します)。
New-RASSession -Server "server.company.dom"
ファーム設定をエクスポートするには、次のコマンドを実行します(バックアップファイルのパスおよびファイル名を独自の値で置き換えます)。
Invoke-RASExportSettings "C:\Backup\RAS-backup.dat2"
ファーム設定をインポートするには、次のコマンドを実行します。
Invoke-RASImportSettings "C:\Backup\RAS-backup.dat2"
Parallels RAS を最新状態に保つ
デフォルトでは、Parallels RAS は、RAS Console が起動されるたびにアップデートがないかどうかを確認します。この動作を変更したい場合、次の操作を実行します。
[管理] カテゴリーを選択し、[設定] タブをクリックします。
ニーズに合わせて、[Parallels RAS Console の立上げ時にアップデートをチェックする] オプションを選択するか消去します。
必要に応じて、[RAS RD セッションホスト Agent を自動でアップデート] オプションを選択するか消去します。
アップデートがないかどうかを手動で確認するには、[すぐにチェック] ボタンをクリックします。
Parallels RAS ファーム構成のバックアップ
Parallels RAS のファーム構成をバックアップするには、次の操作を実行します。
[管理] カテゴリーを選択し、[設定] タブをクリックします。
[エクスポート設定] ボタンをクリックします。
すべてのサイトを同期することを通知するメッセージが表示されます。エクスポートを続行するには [はい] をクリックし、中止するには [いいえ] をクリックします。
ファイル名とエクスポート先のフォルダーを指定し、[保存] をクリックします。
注: エクスポート手順では Parallels RAS ファームの構成データをエクスポートするだけです。ダウンロードされた OS など、関連のないオブジェクトはエクスポートファイルに含まれません。
Parallels RAS ファームの構成をバックアップファイルから復元するには、[インポート設定] ボタンをクリックして、バックアップファイル(デフォルトのファイル拡張子は .dat2
です)を選択します。ファイルから構成をインポートすると、既存のファーム構成はインポートされた構成に完全に置換されます。
Parallels RAS ファームの構成をコマンドラインからエクスポートおよびインポートすることも可能です。詳細な手順については、これから詳しく説明します。