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Parallels RAS PowerShell を使用すると、Parallels RAS の管理タスクの大部分をコマンドラインから実行できます。
このセクションでは、PowerShell を使用したファーム設定のエクスポートおよびインポートについて説明します。Parallels RAS PowerShell の詳細については、https://www.parallels.com/products/ras/resources/ にアクセスして、「Parallels RAS PowerShell Guide」をダウンロード(またはオンラインで参照)してください。
ファーム設定のエクスポートおよびインポートの使用法の 1 つとして、自動化テストを実行できます。個別の設定を作成し、エクスポートした後、インポートすることで、特定のテストシナリオでその設定を使用できます。この機能を Windows タスクスケジューラーと併用して、ファーム設定の定期的なバックアップを行うこともできます。
Parallels RAS PowerShell のインストール
Parallels RAS のデフォルトインストールを実行すると、RAS PowerShell はデフォルトでインストールされます。RAS PowerShell をまだインストールしていない場合は(または、別のコンピューターにインストールしている場合は)、次の操作を実行します。
Parallels RAS インストーラーを実行します。
[カスタム] を選択し、[Parallels RAS PowerShell] コンポーネントを選択します。
ウィザードを実行し、Parallels RAS PowerShell をインストールします。
Parallels RAS PowerShell の使用
Parallels RAS PowerShell の最新情報はすべて、「Parallels RAS PowerShell Guide」で確認できます。このガイドには、「スタートアップ」の章が含まれ、Parallels RAS PowerShell を手軽に始めるために役に立つだけでなく、完全なリファレンスおよびコードサンプルとしても利用できます。このガイドを参照またはダウンロードするには、https://www.parallels.com/products/ras/resources/ にアクセスしてください。
以下の手順に従って、Parallels RAS ファーム設定をエクスポートおよびインポートします。
Parallels RAS PowerShell モジュールをインポートするには、PowerShell コンソールを開き、次のコマンドを実行します。
Import-Module PSAdmin
Parallels RAS セッションを作成します(Parallels RAS をインストールしたサーバーの名前または IP アドレスを使用します)。
New-RASSession -Server "server.company.dom"
ファーム設定をエクスポートするには、次のコマンドを実行します(バックアップファイルのパスおよびファイル名を独自の値で置き換えます)。
Invoke-RASExportSettings "C:\Backup\RAS-backup.dat2"
ファーム設定をインポートするには、次のコマンドを実行します。
Invoke-RASImportSettings "C:\Backup\RAS-backup.dat2"
Parallels RAS で問題が発生した場合は、RAS Console ですぐに解決策を検索できます。解決策を見つけられない場合は、Parallels にサポートリクエストを送信できます。このセクションでは、これらの作業をどのようにして行うかを説明します。
RAS Console で解決策を検索するには、次の操作を実行します。
RAS Console のメインメニューで [ヘルプ] をクリックし、[トラブルシューティングおよびサポートのリクエスト] を選択します。
[トラブルシューティング] ダイアログが開きます。
[カテゴリーを選択] ドロップダウンリストで、発生している問題のカテゴリーを選択します。ダイアログの中央のエリアに、選択したカテゴリーに関連する KB 記事のリストが自動的に読み込まれます。
興味のある記事をクリックして、ウェブブラウザーでお読みください。
[ナレッジベースインデックス] リンクまたは [フォーラム] リンクをクリックして、Parallels のナレッジベースまたは Parallels のフォーラムに移動することもできます。
上述のオプションを使用して問題の解決策を見つけられない場合は、Parallels にサポートリクエストを送信できます。そうすると、収集したロギング情報が取得されてメールに添付されるため、Parallels Support で分析することができます。詳細については、ロギングを参照してください。
注: サポートリクエストによってサポートチケットが作成されます。このチケットは Parallels サポートに送信されます。サポートリクエストチケットをすでにお持ちの場合は、追加のチケット(または同じチケット)を作成せずに、システムレポートのみを Parallels に送信してください。以下の**「レポートの送信」**サブセクションを参照してください。有効な RAS サブスクリプションまたはサポート契約がない場合は、チケットは作成されません。サポートを受けるには、サブスクリプション、またはサポート契約を購入する必要があります。
サポートリクエストを送信する前に、RAS Console 内にメールボックスが設定されていることを確認してください。メールボックスを設定していない場合は、次の手順に従って設定してください。
RAS Console で [管理] > [メールボックス] に移動します。
送信メールサーバーの情報、メールアドレス、また、必要に応じてセキュリティ/認証情報を入力してください。
テストメール用のフィールドにメールアドレスを入力して、[テストメール送信] をクリックすると、テストメールを送信できます。
Parallels にサポートリクエストを送信するには、次の操作を実行します。
[トラブルシューティング] ダイアログで、[サポートリクエストを送信] ボタンをクリックします。
[サポートに問い合わせ] ダイアログが開きます。
あなたのフルネームと企業名を入力してください。
件名を入力してください。これは、Parallels サポートに送信されるメールの件名に使用されます。
[クエリーの入力] ボックスに、できるだけ詳細に問題を説明してください。
ファイルをメールに添付するには、[添付] フィールドを使用してください。ファイルを参照するには、[...] ボタンをクリックします。Parallels サポートが解決策を見つけるのに役立つ、画像やその他のファイルを添付することができます。ログファイルと Parallels RAS の設定は収集され、自動的にメールに添付されるため、ユーザーがこの操作を行う必要はありません。
ダイアログの一番下のドロップダウンリストで、メールを送信するか、収集されたデータを自動的に含む zip ファイルとして保存するかのどちらかを選択できます。
前の手順で選択したアクションに応じて、[送信] をクリックしてメールを送信するか、[保存] をクリックしてローカルドライブ、またはネットワークフォルダーに zip ファイルを保存します。
サポートリクエストチケットをすでにお持ちの場合は、(新しい)チケットを作成せずに、システムレポートのみを Parallels に送信してください。
レポートを送信するには、次の操作を実行します。
RAS Console のメインメニューで [ヘルプ] をクリックし、[システムレポートを Parallels にアップロード] を選択します。
ダイアログが開き、進行状況バーが表示されます。
システムレポートデータが収集されて Parallels に送信されると、メッセージボックスが表示され、レポート番号を確認できます。
[OK] をクリックして完了します。
root 管理者がローカルサポートポータルに URL を追加した場合、[ヘルプ] メニューの [サポートをリクエスト] オプションを使用して、そのポータルに移動できます。
通知スクリプトを構成するには、次の操作を実行します。
[通知] タブの [通知スクリプト] セクションで、[タスク] > [新規] をクリック(またはプラス記号アイコンをクリック)します。
ダイアログが開いたら、次のオプションを指定します。
スクリプト名: スクリプトのフレンドリ名を入力します。
コマンド: 実行するコマンド。
引数: コマンドに渡すコマンドライン引数。引数は、定義済みの変数のいずれかにすることが可能で、これを Parallels RAS が自動的に実際の値と置き換えます。下記の**「コマンドライン変数」**の表を参照してください(ID 列にここで使用できる値が記載されています)。
初回ディレクトリ: プロセスの現在のディレクトリへのフルパス。文字列は、UNC パスも指定できます。
ユーザー名]、パスワード: これらは、特定のユーザーアカウントでコマンドを実行する場合に指定できる、オプションのフィールドです。
完了したら、[OK] をクリックして、通知スクリプト項目を保存します。
通知スクリプトを変更するには、通知スクリプトを右クリックして [プロパティ] を選択します。
スクリプトを削除するには、右クリックして [削除] を選択します。スクリプトが通知ハンドラーに使用される場合は、警告メッセージが表示されることに注意してください。削除を選択すると、そのスクリプトを使用するすべての通知ハンドラーからスクリプトの関連付けが削除され、影響を受けるすべてのハンドラーが電子メールアラートを送信するように自動的に構成されます。
コマンドライン変数
以下の表は、スクリプトを実行するときに引数として使用できるコマンドライン変数の一覧です(上記の [引数] オプションの説明を参照してください)。
通知タイプ
以下の表はサポートされている通知タイプのリストです(ID 列は($NOTIFICATION-TYPE)コマンドライン変数に渡される値を表します)。
Parallels RAS コンポーネントはモニタリングされており、関連情報を含むログが作成されます。ログは、Parallels RAS サポートエンジニアが、Parallels RAS インストールで起こる可能性のある問題を分析するために使用します。Parallels RAS 管理者は、特定のコンポーネントまたは複数のコンポーネント向けにログレベルを設定することができます。デフォルトでは標準のログレベルが使用されます。このログレベルでは、重要な情報のみが収集されて保存されます。Parallels RAS サポートエンジニアが、問題を分析するために追加情報が必要なときに、拡張ログレベルまたは詳細ログレベルの有効をユーザーに依頼することがあります。
特定のコンポーネントまたはサーバーのログレベルを設定するには、そのタイプのコンポーネント(RD セッションホスト、VDI、ゲートウェイ、Connection Broker など)が表示されている RAS Console のページに移動し、コンポーネントを選択して、[タスク] (または右クリック) > [トラブルシューティング] > [ロギング] > [構成] をクリックします。[ログレベルを設定] ダイアログが開きます。このダイアログで、次の選択肢からログレベルを選択できます。
標準 - 最も重要なイベントのみを記録する標準のログレベルです。後述のいずれかのログレベルを使用するように Parallels RAS サポートから指定された場合以外は、常にこのレベルを使用してください。
拡張 - このログレベルでは、標準ロギングよりも多くの情報が含まれます。ただし、収集する必要のある情報が増加するため、システムの速度が低下します。
詳細 - 詳細ロギングには拡張ロギングよりも多くの情報が含まれるため、システムの速度が大幅に低下する可能性があります。
パフォーマンスの低下を回避するには、拡張ロギングと詳細ロギングを(分析のために必要な情報を収集する上で十分な)限定的な期間のみ有効にする必要があります。この期間は [後で標準レベルにリセット] オプションを使用して設定できます。デフォルト値は 12 時間です。場合によっては、Parallels サポートエンジニアが、この期間に別の値を設定するようにアドバイスします。この期間が終了すると、ログレベルがリセットされて標準に戻ります。
ログファイルが格納されている ZIP アーカイブを取得するには、[タスク] (または右クリック) > [トラブルシューティング] > [ロギング] > [取得] をクリックし、ファイルを保存する場所を指定します。同じコンテキストメニュー内の [クリア] 項目で、すべてのログがクリアされます。
ログレベルは、[ファーム] > <サイト> > [設定] / [グローバルロギング] タブでも設定できます。ここでは、すべてのタイプの RAS コンポーネントを 1 つのリストに表示できます。詳細については、を参照してください。
ログローテーション
Parallels RAS ログローテーションは次のように動作します。
すべてのログファイルの合計サイズが、定義済みのサイズ(デフォルトは 200 MB)に到達すると、ログがアーカイブされます。アーカイブは、ファイル名の末尾に現在のタイムスタンプを追加し、新しい空のログファイルの使用を開始することで、ログ別に実行されます。
古いログに %logname%_%DATE%.zip という名前が付けられるたびに、新しい ZIP ファイルが作成されます(console_10.06.2018.zip、controller_10.06.2018.zip など)。
名前が変更された古いログは、ZIP ファイルに移動されます。Parallels RAS では、デフォルトで 5 個の ZIP ファイルが保管されます。
アーカイブ済みのファイル数の上限を超えると、最も古いファイルが削除されます。
このログローテーションの仕組みによって、ログファイルサイズの合計が X * Y * Z MB を決して超えないように保証されています。ここで、X は各ログファイルの合計サイズ(デフォルトは 200 MB)、Y は ZIP ファイル数の上限(デフォルトは 5)、Z は RAS コンポーネントの数です。
上述の例の X と Y の値は、該当の RAS コンポーネントをホストするコンピューター上の Windows レジストリに事前に定義されています。すべての RAS コンポーネントのデフォルト値は同じです。値を変更するには、HKEY_LOCAL_MACHINE > SOFTWARE > Wow6432Node > Parallels に移動して、RAS コンポーネントの LogMaxSize と LogMaxBackups の値を設定します。
変数
説明
($FARM-NAME)
通知を発した RAS ファームの名前です。
($SITE-NAME)
通知を発した RAS サイトの名前です。
($SERVER-ADDRESS)
通知を発したサーバーの IP アドレスまたは FQDN。RDSH サーバー、RAS Connection Broker、RAS Secure Gateway などをホストしているサーバーの場合があります。
($TRIGGER-ADDRESS)
通知を発した Connection Broker の IP アドレスまたは FQDN。
($THRESHOLD-VALUE)
通知ハンドラーに関連付けられているしきい値。通知タイプでしきい値がサポートされていない場合、引数を空の文字列と置き換える必要があります。
($NOTIFICATION-TIME)
イベントが発生した GMT での時刻と日付。文字列形式では、"R" または "r" 形式指定子を使用します。詳しくは、Microsoft の次の記事を参照してください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/dotnet/standard/base-types/standard-date-and-time-format-strings
注: 時刻は、通知ハンドラーが実行された時刻ではなく、通知が発生した時刻を表す必要があります。猶予期間が有効にされている場合、通知ハンドラーが待機時間ありで実行される場合があります。
($NOTIFICATION-TYPE)
特定の各通知タイプに関連付けられている数値。通知タイプの値は、下記の通知タイプの表にリストされています。
通知タイプ
ID
説明
CPU 使用率
1
CPU 使用率が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
メモリ使用率
2
メモリ使用率が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
アクティブなセッション数
3
アクティブなセッション数が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
接続していないセッション数
4
接続していないセッション数が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
RAS Agent 再接続
5
Agent が再接続されました。
RAS Agent 切断
6
Agent が切断されました。
VDI テンプレートが見つからない
7
この通知は VDI イベント(テンプレートが見つからないなど)が発生すると送信されます。
公開済みのアプリケーションが制限超過
8
公開済みアイテムイベント(アプリケーションのインスタンス制限を超えたなど)が発生した場合、この通知が送信されます。
マルチ CB 通信エラー
9
マルチ CB 通信エラー:
認証プロバイダーに到達できない
10
この通知は認証サーバーで接続に関する問題が発生すると送信されます。
指定された最大値に占める RDSH セッションの割合
11
RDSH セッション数が最大セッション数に対する特定の割合を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
ゲートウェイは X 件のセッションをトンネリングしています
12
ゲートウェイでトンネリングされたセッションの数が特定の値を超えるか下回った場合、この通知が送信されます。
指定された最大値に占める切断された RDSH セッションの割合
13
RDSH 切断済みセッション数が最大セッション数に対する特定の割合を超えるか下回った場合、この通知が送信されます。
Connection Broker の自動昇格
20
Connection Broker の自動昇格
Connection Broker の自動昇格に失敗しました
21
Connection Broker の自動昇格に失敗しました。
Connection Broker の自動昇格フェイルバック
22
Connection Broker の自動昇格フェイルバック。
CA は利用できません
30
この通知は認証局で接続に関する問題が発生すると送信されます。
ライセンスサイトがフェイルオーバーモードに切り替わりました
50
Connection Broker フェイルオーバーモード。
ライセンスサイトはオフラインです
51
ライセンスサイトはオフラインです。
ライセンスサイトが再接続されました
52
ライセンスサイトがオンラインに戻りました。
ライセンス CB の IP が変更されました
53
ライセンスの Connection Broker IP を変更します。
ライセンスの CB ホスト名が変更されました
54
ライセンスの Connection Broker ホスト名を変更します。
セカンダリ CB の IP が変更されました
55
非ライセンスの Connection Broker IP を変更します。
セカンダリ CB のホスト名が変更されました
56
非ライセンスの Connection Broker ホスト名を変更します。
テンプレートのゲスト数が上限に達しました
60
テンプレートのゲスト数が上限値に達しました
テンプレートのサーバーが上限に達しました
61
テンプレートのサーバーが上限値に達しました
テンプレートの複製に失敗しました
62
テンプレートの複製に失敗しました。
ライセンスがアクティベート
100
この通知はライセンスイベント(ファームが正常にアクティベートされたなど)が発生すると送信されます
ライセンスがディアクティベート
101
ライセンスが無効になりました。
ライセンス使用率が最大
102
ライセンス使用量の最大値が x% に到達しました。
まもなく期限が切れるライセンス
103
ライセンスの有効期限が近づいている場合は、残り日数を毎日通知します。
期限切れのライセンス
104
ライセンスが期限切れです。
ライセンスのトライアルが終了
105
トライアル期間が終了
ライセンスの猶予期間開始
106
猶予期間が開始しました。
ライセンスの猶予期間終了
107
猶予期間が終了しました。
ライセンスが無効
108
ライセンスが無効になりました。
ライセンス情報が変更
109
ライセンス情報が変更
ライセンスがサーバーとの通信に失敗
110
ライセンスサーバーとの通信に失敗しました。
ライセンスにファイルがありません
111
ライセンスファイルの読み込みに失敗しました。
ライセンスのバージョンが無効
112
ライセンスファイルのバージョンが無効です。
ライセンスの署名が無効
113
ライセンスの署名が無効です。
ライセンスのライセンスが無効
114
システムエラーです。
ライセンスの MAC アドレスが無効
115
MAC アドレスが無効です(ハードウェアの変更)。
署名されていない猶予期間のライセンス
116
猶予期間の移行が開始しました。
テナントが登録されました
200
この通知は、登録されたテナントに関連するイベントが発生したとき(たとえば、新しいテナントがテナントブローカーに追加された場合やテナントが使用できなくなった場合など)に行われます。
テナントのステータスが変更されました
201
テナントのステータスが変更されました
ブローカーのステータスが変更されました
202
テナントブローカーのステータスが変更されました
テナントの登録が解除されました
203
テナントは、ブローカーから切断されました。
標準ファームのトンネルセッションが失敗しました
220
標準ファームのトンネルセッションが失敗しました。
ブローカーファームのトンネルセッションが失敗しました
221
テナントブローカーのトンネルセッションが失敗しました
[メールボックス] タブの [管理] カテゴリーでは、送信メール用の SMTP サーバーを構成できます。管理者がシステムイベントのアラート(前のセクションを参照)を受信し、ユーザーに招待メールを送信するには、SMTP サーバーが必要です。
SMTP サーバーを構成するには、次の手順に従います。
RAS コンソールで、[管理] カテゴリーを選択し、[メールボックス] タブをクリックします。
[メールサーバー] フィールドに、使用するメールサーバーの FDQN または IP アドレスを入力します。
[TLS / SSL] ドロップダウンリストで、プロトコルを使用するかどうかを選択します。
必要に応じて [SMTP サーバーは認証をリクエストする] オプションを選択して、表示されるフィールドに SMTP サーバーユーザー名およびパスワードを入力します。
[送信者情報] セクションで、送信者のメールアドレス(お使いの電子メールなど)を入力します。
[テストメールボックス設定] セクションを使用して、SMTP サーバーの構成をテストできます。1 つ以上のメールアドレスをセミコロンで区切って入力します。[テストメール送信] をクリックして、設定をテストします。
リモートユーザーが公開済みのアプリケーションまたはデスクトップを起動すると、ホストサーバーで Parallels RAS によってセッション変数のセットが作成されます。この変数にはクライアントマシンについての情報が含まれます。この内容は必要に応じて調べることができます。変数は常に更新されるため、接続時または切断時に常に最新の値が含まれます。
次の RAS セッション変数を利用できます。
次の 2 つの方法のうちのいずれかを使用して、RAS セッション変数とその値を表示できます。
ホストサーバーの Windows レジストリを調べる。
GetRASVariable.exe ユーティリティ(Parallels RAS が提供している)を実行する。
各方法は以下のとおりです。
レジストリを調べる
変数を表示するには、regedit
を実行し、HKEY_CURRENT_USER\Software\Parallels\Shell\<Session-ID>
に移動します。ここで、<Session-ID> は RAS コンソールに表示されているセッションの ID です(たとえば、2、3、4 など)。特定のセッションの変数は、セッション ID ノードの下のリストに表示されます。接続時または切断時に、実際のクライアント構成を反映するために更新されます。変数はセッションの期間中は存在し、セッションが終了するとレジストリから削除されます。
上述の表に示す変数に加えて、セッション ID の下に(文書化されていない)他の変数が表示されることがあります。これらは Parallels RAS 内部での使用のみを目的としているため、無視してください。
GetRASVariable.exe ユーティリティの使用
GetRASVariable.exe ユーティリティは、Parallels RAS インストールフォルダー(C:\Program Files (x86)\Parallels\ApplicationServer など)にあります。変数の値を取得するには、パラメーターとして変数名を渡してコマンドラインからユーティリティを実行します(上述の表を参照してください)。このユーティリティは値を画面に出力します。
次の例に TUX_REMOTECLIENT_MACHINE 変数の値を示します。
GetRASVariable.exe TUX_REMOTECLIENT_MACHINE
変数名
説明
TUX_REMOTECLIENT_PLATFORM
クライアントマシンで実行中のオペレーティングシステムの名前とバージョン。たとえば、“Windows 8.1 Enterprise Edition (WOW 64)”、“iPhone OS 9.2.1”、“Android 6.0”など。
TUX_REMOTECLIENT_MAC
クライアントマシンの MAC アドレス。
TUX_REMOTECLIENT_IP
クライアントから見たクライアントマシンの IP アドレス。
TUX_REMOTECLIENT_LANG
クライアントマシンの GUI で使用される言語: EN、FR、RU、DE、ES、IT、PT、NL、JP、CS(簡体字中国語)、CT(繁体字中国語)、KR(韓国語)。
macOS、iOS、Android の各デバイスでは、OS で使用されている言語が提示されます。ただしサポートされている言語に限ります。サポートされていない場合は、デフォルトで EN になります。
TUX_REMOTECLIENT_MACHINE
クライアントのコンピューター名。たとえば、“Bob's iPad mini 1st generation”、“BobPC”、“Bob's iMac”など。
TUX_REMOTECLIENT_LOGIN
Parallels RAS へのログインに使用されたユーザー名(ドメインを含む)。たとえば、myuser@somedomain など。
TUX_REMOTECLIENT_VERSION
Parallels Client のバージョン。
TUX_REMOTECLIENT_VENDOR
デバイスベンダー名。たとえば、“Asus”、“Apple”、“Google”など。
TUX_REMOTECLIENT_MODEL
デバイスモデル名。たとえば、“Nexus 5”、“iPad2.6”など。
Parallels RAS を最新状態に保つ
デフォルトでは、Parallels RAS は、RAS Console が起動されるたびにアップデートがないかどうかを確認します。この動作を変更したい場合、次の操作を実行します。
[管理] カテゴリーを選択し、[設定] タブをクリックします。
ニーズに合わせて、[Parallels RAS Console の立上げ時にアップデートをチェックする] オプションを選択するか消去します。
必要に応じて、[RAS RD セッションホスト Agent を自動でアップデート] オプションを選択するか消去します。
アップデートがないかどうかを手動で確認するには、[すぐにチェック] ボタンをクリックします。
Parallels RAS ファーム構成のバックアップ
Parallels RAS のファーム構成をバックアップするには、次の操作を実行します。
[管理] カテゴリーを選択し、[設定] タブをクリックします。
[エクスポート設定] ボタンをクリックします。
すべてのサイトを同期することを通知するメッセージが表示されます。エクスポートを続行するには [はい] をクリックし、中止するには [いいえ] をクリックします。
ファイル名とエクスポート先のフォルダーを指定し、[保存] をクリックします。
注: エクスポート手順では Parallels RAS ファームの構成データをエクスポートするだけです。ダウンロードされた OS など、関連のないオブジェクトはエクスポートファイルに含まれません。
Parallels RAS ファームの構成をバックアップファイルから復元するには、[インポート設定] ボタンをクリックして、バックアップファイル(デフォルトのファイル拡張子は .dat2
です)を選択します。ファイルから構成をインポートすると、既存のファーム構成はインポートされた構成に完全に置換されます。
Parallels RAS ファームの構成をコマンドラインからエクスポートおよびインポートすることも可能です。詳細な手順については、これから詳しく説明します。
[ファーム] > [サイト] > [設定] > [通知] タブで、システムイベント通知を構成できます。通知は、メールを介してシステムイベントについて管理者に知らせるために使用されます。通知を構成すると、その設定はファーム内のすべてのサーバーに適用されます。
通知を構成するには、最初にしきい値(利用可能な場合)や、管理者がメールを介して通知されるかどうかを指定できる、通知ハンドラーを構成する必要があります。イベントが発生したときに自動的に実行される通知スクリプトも構成できます。
通知ハンドラーを構成するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動します。
[通知] タブを選択します。
[タスク] > [新規] をクリック(またはプラス記号アイコンをクリック)して、ハンドラーを作成するイベントを選択します。イベントとその説明のリストについては、下の**「システムイベント」**サブセクションを参照してください。
イベントハンドラーの設定を指定できるダイアログが開きます。
[一般] タブで、次のオプションを指定します。
しきい値(数字または割合)。一部のイベント(ライセンス、Agent、およびその他のイベント)には、使用できません。
方向(値が指定された値を超えたとき、または下回ったときのどちらでイベントがトリガーするか)。一部のイベント(上記と同じ)には、使用できません。
管理者に電子メールで通知するかどうか。
イベントメッセージを送信する追加の電子メールアドレスです(コンマまたはセミコロンで区切る)。
イベントがトリガーしたとき、スクリプトを実行するかどうか。ここでは、[通知スクリプトを実行] オプションを選択し、ドロップダウンリストからスクリプトを選択する必要があります。このオプションを使用する前に、[通知スクリプトの構成] の説明に従って、1 つまたは複数のスクリプトを作成する必要があります。
[条件] タブで、以下を指定します。
タイプ: 通知のトリガーとなるオブジェクトの種類を選択します。
サイト内の全サーバー: 利用可能なすべてのサーバーを含めるには、このオプションを選択します。
使用可能容量: 通知のトリガーとなるオブジェクトを選択します。
[設定] タブで、次を指定します。
デフォルト設定使用: デフォルト設定を使用する場合は、このオプションを選択します。デフォルトを編集するには、[デフォルトを編集] リンクをクリックします。カスタム設定を使用するには、このオプションをクリアし、下記のようにオプションを指定します。
通知ハンドラー猶予期間: イベントの発生から通知がトリガーされるまで待機する時間(分)を指定します。トリガーしても、非常に短時間しか続かないイベントもあります。たとえば、CPU 使用率は、指定されたしきい値を超えて急激に跳ね上がる可能性がありますが、すぐに正常に戻ります。このようなイベントの場合、すぐに通知をトリガーしないのが理にかなっていると思われます。このオプションでは待機時間を指定できます。
通知間隔: 前回の通知と次の通知の間の最短間隔(分)を指定します。管理者に複数の通知メールが立て続けに送信されないように(つまり、スパミングを回避)することができます。
通知を 1 回送信した後、回復するまで通知の送信を停止: この設定が有効な場合、通知は一度のみ発生し、その後はその通知でモニターされている値が回復するまで停止されます。たとえば、CPU 使用率が 1 日中しきい値を超えている場合、通知ハンドラーを複数回実行するのではなく、RAS は一度のみ実行します。
完了したら、[OK] をクリックして、通知ハンドラーを保存します。
送信メールが機能するように、RAS Console でメールボックスを構成してください。このメールボックスは、通常、初めて RAS Console を実行し、RAS 環境を設定するために [開始] カテゴリを使用するときに設定されます。「イベント通知を行うように SMTP サーバー接続を構成する」の説明にあるように、メールボックスを設定することもできます。
イベントハンドラーを有効または無効にするには、最初の列にあるチェックボックスを選択またはクリアするか、イベントを右クリックし、[有効] または [無効] を選択します。ハンドラーを変更するには、テンプレートを右クリックして [プロパティ] を選択します。ハンドラーを削除するには、右クリックして [削除] を選択します。
システムイベント
以下のシステムイベントに対応する通知ハンドラーを作成できます。
CPU 使用率: CPU 使用率が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
メモリ使用率: メモリ使用率が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
RDSH セッションの数: アクティブなセッション数が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
切断済み RDSH セッションの数: 切断済みセッションの数が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
RDSH セッション使用率: RDSH セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
RDSH 切断済みセッション使用率: RDSH 切断済みセッション数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときに発生します。
AVD セッション使用率: AVD セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
AVD 切断済みセッション使用率: 切断済み AVD セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
ゲートウェイでトンネリングされたセッション数: ゲートウェイでトンネリングされたセッション数が指定された値を超えたとき、または下回ったときに発生します。
ゲートウェイでトンネリングされたセッションが失敗しました: ゲートウェイとリソースオブジェクト間の接続が確立できない場合に発生します。
RAS Agent イベント: エージェントイベントが発生(たとえば、エージェントが切断または再接続)したときにトリガーします。
ライセンスイベント: ライセンスイベントが発生したときにトリガーします。ここでの注目すべきイベントの 1 つが、ライセンスの使用数が定義済みのしきい値に達することです。具体的には、ライセンスの使用数が利用可能なすべてのライセンスの 90% に達すると、電子メールが送信され、ライセンス数は十分なのか、それとも追加する必要があるのかを決断することになります。他のイベントには、ライセンスのアクティベーション/デアクティベーション、ライセンスの失効、猶予期間の開始/終了、ライセンス情報の変更、ライセンスサーバーとの通信における問題などがあります。
認証サーバーイベント: 認証サーバーで接続に関する問題が発生したときにトリガーします。
公開済みアイテムイベント: 公開済みアイテムイベントが発生したとき(アプリケーションが同時実行可能インスタンス数の上限に達した場合など)にトリガーします。
テンプレートイベント: VDI イベント(テンプレートが見つからないなど)が発生するとトリガーします。
テナントイベント: テナントイベントが発生したときにトリガーを実行します。詳細については、「RAS マルチテナントアーキテクチャ」 > 「通知の構成」を参照してください。
「通知スクリプトの構成」セクションにある [通知タイプ] 表も参照してください。
Parallels RAS の新機能について何かアイデアがありましたら、ぜひご意見をお聞かせください。機能を推薦したい場合は、RAS Console でメインメニューの [ヘルプ] をクリックして、[お勧めの機能] を選択します。これにより、[Parallels RAS のお勧めの機能] に移動し、ご意見やアイデアをお知らせいただくことができます。お勧めの機能フォーラムに投稿するには、Parallels アカウントのメールアドレスおよびパスワードを使ってサインインする必要があります。