プール内のリモート PC の管理
プール内のリモート PC の管理には、PC を特定のユーザーに割り当てる操作、RAS Guest Agent のアップグレード、PC のプロパティの表示や変更、標準的な管理タスクの実行などが含まれます。
プール内のリモート PC を管理するには、以下の手順を実行します。
[ファーム] > <サイト> > [VDI] で [プール] タブを選択します。
このタブのリストには、ホストやプール内のリモート PC も含め、管理対象のすべてのデスクトップが表示されます。[プール] 列でリストを並べ替えれば、特定のプールに割り当てられているリモート PC を確認できます。
リモート PC を選択し、[タスク] ドロップダウンリストをクリックし、以下のいずれかのオプションを選択します。[タスク] メニューに表示されるすべてのオプションがリモート PC に当てはまるわけではありません。下記のリストでは、プール内のリモート PC で使用できるオプションだけを取り上げています。
リモート PC に当てはまる [タスク] メニューのオプションは以下の通りです。
すべての Agent をアップグレード: リストに含まれているすべてのリモート PC(とゲスト VM)の RAS Guest Agent をアップグレードします。
割り当てる: リモート PC を特定のユーザーに割り当てます(PC をパーシスタントの状態にします)。メニューオプションをクリックして、ユーザーを指定してください。
割り当て解除: リモート PC のユーザーの割り当て(パーシスタントの設定)を解除します。
セッションを表示: [セッション] タブに切り替えて、セッション情報を表示します。
ツール: 一連の標準的な操作を実行できます。リモートデスクトップ接続の確立、ping、リモート PC の再起動/シャットダウンなどです。電源操作の説明については、以下の**「電源操作の実行」**を参照してください。
トラブルシューティング: リモート PC の RAS Guest Agent をチェックして、インストール/アップグレードします。
プロパティをリセット: リモート PC のプロパティをデフォルト値にリセットします。下の [プロパティ] を参照してください。
プロパティ: リモート PC の設定を表示したり確認したりするためのダイアログが開きます。[概要] タブでは、プール内のリモート PC を一時的に無効にできます([このホストを使用しない] オプションを使用します)。PC でメンテナンスタスクを実行する必要があるときに便利なオプションです。リモート PC の表示名、コンピューター名、プロバイダーとの通信で使用するポート番号の表示や変更も可能です。[設定] タブと [セキュリティ] タブの説明については、「サイトのデフォルト値」)を参照してください。
電源操作の実行
リモートによる電源操作を行うには、VM 上で動作する Windows で WMI が有効になっており、TCP ポート 30004 および 30005 が開いている必要があります。本ガイドの執筆時点で、この機能は Parallels RAS では自動化されていませんが、以降のバージョンで自動化される予定です。
ホストで電源操作(起動、停止、再起動、サスペンド、リセット)を実行するには、[VDI] > [デスクトップ] のタブを開き、ホストを選択してから、[タスク] をクリックして、実行する操作を選択します(起動と停止の操作は、上部にある該当のアイコンをクリックします)。再起動操作(猶予)には 10 分間のタイムアウトがあります。この時間内に操作が完了しない場合は、リセット操作(強制)となります。
Nutanix AHV(AOS)を使用している場合、サスペンド操作は利用できないことに注意してください([サスペンド] アイコンは無効になっています)。これは、Nutanix AHV(AOS)では仮想マシンのサスペンド操作がサポートされていないためです。