セッション事前起動の理解

ユーザーがリモートアプリケーションやデスクトップを開くときには、まずセッションを起動する必要があります。セッションの起動には時間がかかるので、ユーザーはアプリケーションが起動するまで待つことになります。ユーザーエクスペリエンスを改善するため、ユーザーが実際にアプリケーションを開く前に、あらかじめセッションを起動できるようになっています。セッション事前起動はバックグラウンドで実行されるので、ユーザーが画面上でウィンドウやメッセージボックスを見ることはありません。ユーザーがアプリケーションを起動すると、事前に起動されたセッションが使用されるため、非常に早く起動できます。

セッション事前起動の構成方法については、「クライアントポリシー」を参照してください。

セッション事前起動を構成すると、次のオプションが利用できます。

  • オフ: セッション事前起動は使用されません。

  • 基本: ユーザーがアプリケーションのリストを取得した時点で、セッション事前起動が行われます。数分以内にユーザーがアプリケーションを開くという仮定が、前提になっています。セッションは、10 分間アクティブな状態になります。その時間内にユーザーがアプリケーションを開かないと、クライアントがセッションから切断されます。

  • マシンラーニング: ユーザーがアプリケーションのリストを取得すると、その行動に基づいてセッション事前起動が行われます。このオプションを有効にすると、ユーザーが特定の曜日にアプリケーションを起動する行動を Parallels Client が記録して分析します。ユーザーが通常アプリケーションを開く数分前に、セッションを開始します。

セッション事前起動を使用してはならない場合のルールを設定できます。次のオプションを利用できます。

  • 事前起動を使用してはならない日付を指定します。

  • 公開されているリソースをセッション事前起動の意思決定から除外します。リソースが分析対象から除外される場合、Parallels Client がセッションの事前起動を行うかどうかを判定するときにその対象から除外されます。たとえば、セッション事前起動の対象から除外したいサーバーがある場合、そのサーバーによってホストされているすべての公開済みリソースについて、セッション事前起動の対象から外すたのめフラグを立てることができます。公開済みリソースをセッション事前起動から除外するには、RAS Console で [公開済みリソース] に移動して、[セッションの事前起動から除外] オプションを選択します。

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