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この章では、ファームのステータスのモニタリング、ライセンス管理、バックアップ管理などの、Parallels RAS の一般的な管理タスクについて説明します。
サーバーコンポーネント(Connection Broker、ゲートウェイ、RD セッションホスト、プロバイダーなど)を RAS ファームに追加する場合、コンポーネントの FQDN または IP アドレスを指定する必要があります。通常はユーザーが任意で FQDN また IP アドレスのいずれを使用するかを選択できます。ただし、サーバーの IP アドレスは将来変更される可能性があります。この場合、RAS ファームの対応するコンポーネントを再構成する必要が生じます。一方、通常はサーバーの FQDN が変わることはありません。このため IP アドレスではなく FQDN を使用すれば、RAS の構成を変更する必要はなくなります。これによりユーザーは、ファームのすべてのサーバーコンポーネントで、Parallels RAS により IP アドレスから FQDN を解決するためのオプションをいつでも利用することができます。
名前解決を常時使用可能にするためには、次の手順を実行します。
RAS Console で、メインメニュー(RAS Console ウィンドウ上部のメニュー)から [ツール] > [オプション] をクリックします。
[オプション] ダイアログで、[ホストを追加する場合は、常に完全修飾ドメイン名(FQDN)で解決する] オプションを選択します。
[OK] をクリックします。
ファームにコンポーネントを追加して、名前ではなく IP アドレスを入力すると、自動的に FQDN に解決されます。FQDN を確定できない場合、エラーメッセージが表示され、替わりに IP アドレスを使用するかを尋ねられます。
次の事例では、異なるコンポーネントで名前解決がどのように自動的に動作するかを示します。
RAS Connection Broker を追加する
[Connection Broker] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
[サーバー] フィールドで、サーバーの IP アドレスを入力します。
[次へ] をクリックします。
開いたダイアログで、 IP アドレスが FQDN に解決されていることと、[サーバー] フィールドに FQDN が記載されていることを確認します。
RAS Secure Gateway の追加
[ゲートウェイ] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
[サーバー] フィールドで、サーバーの IP アドレスを入力します。
[解決] をクリックします。これにより、IP アドレスが [IP] フィールドにコピーされます。その後 [次へ] ボタンをクリックして有効にします。
[次へ] をクリックします。
[RAS Secure Gateway をインストール] ダイアログで、サーバーの IP アドレスが FQDN に置き換わっていることを確認します。
RD セッションホストを追加
[RD セッションホスト] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
ウィザードの最初のページで、サーバーの IP アドレスを入力して、プラスマークのアイコンをクリックします。
サーバーがリストに追加されており、IP アドレスが自動的に解決された FQDN に置き換わっていることを確認します。
プロバイダーの追加
[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
追加するプロバイダーを選択します**。**
[アドレス] フィールドにプロバイダーの IP アドレスを入力します。
残りのプロパティを入力し、[次へ] をクリックします。
プロバイダーのアドレスが FQDN に置き換わっていることを確認します。
一般的なサイト設定を表示して構成するには、RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [設定] に移動します。
監査
[監査] タブでは、各種の監査を構成できます。有効にすると、アプリケーション監査によって、サイトで実行中のプロセスがモニタリングされ、監査ファイル内にこの情報が記録されます。この情報を表示するには、[監査を表示する] ボタン(ページ下部)をクリックします。この情報は、[情報]>/ [サイト] ページと RAS レポートにも表示されます。
アプリケーション監査を有効または無効にするには、[監査] ドロップダウンリスト(ページ下部)を使用します。[監査ファイルをクリア] ボタンを押すと、現在の監査がクリアされます。
[次のプロセスのフィルタリング] リストを使用して、監査から除外するプロセスを指定できます。[タスク] ドロップダウンリストを使用して、プロセスを追加または削除します。[タスク] メニューを使用して、CSV ファイルでプロセスのリストをインポートおよびエクスポートすることもできます。[タスク] > [プロパティ] メニュー項目を使用して、プロセス名を編集できます。[デフォルト] メニュー項目では、リストをリセットして標準プロセスのデフォルトのセットを含めます。
グローバルロギング
[グローバルロギング] タブでは、Parallels RAS コンポーネントのログレベルを指定できます。ログは、Parallels RAS サポートエンジニアが、Parallels RAS インストールで起こる可能性のある問題を分析するために使用します。ログレベルを指定するには、リスト内のサーバーを 1 つ以上選択し、[ログの構成] 項目をクリックします。ダイアログが開いたら、次のいずれかを選択します。
標準 - 最も重要なイベントのみを記録する標準のログレベルです。後述のいずれかのログレベルを使用するように Parallels RAS サポートから指定された場合以外は、常にこのレベルを使用してください。
拡張 - このログレベルでは、標準ロギングよりも多くの情報が含まれます。ただし、収集する必要のある情報が増加するため、システムの速度が低下します。
詳細 - 詳細ロギングには拡張ロギングよりも多くの情報が含まれるため、システムの速度が大幅に低下する可能性があります。
パフォーマンスの低下を回避するには、拡張ロギングと詳細ロギングを(分析のために必要な情報を収集する上で十分な)限定的な期間のみ有効にする必要があります。この期間は [後で標準レベルにリセット] オプションを使用して設定できます。デフォルト値は 12 時間です。場合によっては、Parallels サポートエンジニアが、この期間に別の値を設定するようにアドバイスします。この期間が終了すると、ログレベルがリセットされて標準に戻ります。
収集されたログファイルが含まれる ZIP アーカイブを取得するには、[取得] 項目をクリックし、ファイルを保存する場所を指定します。[クリア] 項目は、すべてのログをクリアします。
サーバーの種類(RD セッションホスト、ゲートウェイなど)が表示されているページに移動して、[タスク] (または右クリック) > [トラブルシューティング] > [ロギング] をクリックすることで、個別のサーバーにログレベルを設定することもできます。開いているコンテキストメニューには、上述と同じ [構成]、[取得]、[クリア] の各オプションが表示されます。サーバーのリスト内の [ログレベル] 列は、現在の設定レベルを示しています。
URL リダイレクト
[URL/メールのリダイレクトを許可] オプションが RD セッションホスト、仮想マシンまたは Remote PC に対して有効になっている場合に(対応するサーバープロパティの [Agent 設定] タブ)、[URL リダイレクト] タブでリダイレクトルールを作成して拒否される URL を指定できます。また、特定の URL のリダイレクトを拒否することも可能です。URL は、リダイレクトが許可されている場合はクライアント側で、リダイレクトが拒否されている場合はリモートセッションホストで開きます。
リダイレクションルールについては、以下に注意してください。
リダイレクションのルールは上から下の順に適用されます。
URL にマッチした最初のルールだけが適用されます。
URL の一部がルールに一致すると、リダイレクトされます。たとえば、https://www.parallels.com、www.parallels.com、remoteapplicationserver、および www.parallels.com/remoteapplication はすべて、https://www.parallels.com/remoteapplicationserver にリダイレクトされる有効なルールです。
新しいリダイレクトルールを追加するには、次の操作を実行します。
クライアントデバイスで Parallels Client を構成し、URL リダイレクトを許可します。
特定のアプリケーションでは、RD セッションホスト、またはリモート PC で URL リダイレクトを有効にする必要があります(対応するサーバーのプロパティの [Agent 設定] タブを参照)。
(RD セッションホストのみ)特定のアプリケーションでは、アプリケーションが公開されているサーバーで [登録されたアプリケーションを置き換え] オプションを有効にする必要があります。これを行うには、[ファーム] > [RD セッションホスト] > RD セッションホストを右クリック > [プロパティ] > [Agent 設定] > 構成を選択します。
RAS Console で [ファーム] > [設定] に移動します。
[URL リダイレクト] タブを選択します。
[タスク] > [追加] をクリックします(または [+] アイコンをクリックします)。
[URL] フィールドには、リダイレクトする必要のある URL を指定します。
[アクション] ドロップダウンリストで、[リダイレクト] または [リダイレクトしない] を選択します。
[OK] をクリックします。
[適用] をクリックします。
通知
「システムイベント通知」を参照してください。
クライアントの設定
「クライアント設定の指定」を参照してください**。**
機能
「FSLogix プロファイルコンテナー」と 「Windows Virtual Desktop の有効化とプロバイダーの追加」を参照してください。
アプリケーションパッケージ
「MSIX アプリケーションパッケージの使用」を参照してください。
このトピックでは、root 管理者を利用できないときやドメインが変更されたときに発生する可能性のある問題を扱います。このようなときは、システムにアクセスできなくなります。この問題を発見した場合は、プライマリ RAS Connection Broker をホストしているサーバーで次のコマンドを実行することで、root 管理者を迅速に追加できます。
2XRedundancy -c -AddRootAccount
user [
domain]
緊急のリカバリであるため、開いている Parallels RAS Console には、新しいアカウントについての通知が行われません。[管理] 領域で新しいアカウントを参照するには、ログアウトしてからログインし直す必要があります。
サイト情報を表示するには、RAS Console で [情報] カテゴリーを選択します。
[サイト情報] タブに、利用できるサーバー、Connection Broker、Secure Gateway(を参照してください)、ローカルコンピューター上のセッションについての情報が表示されます。実行中のアプリケーションについての情報を表示するには、[アプリケーション情報を表示] オプション(ページ下部)を選択します。
[ローカル情報] タブには、ローカルサーバーで実行されている RAS のコンポーネントのステータスが表示されます。
標準的な Windows コンピューター管理タスクを実行する必要があるときに、RAS Console から離れることなくタスクを実行できます。タスクには、リモートデスクトップ接続、コンピューター管理、サービス管理、イベントビューアー、PowerShell、再起動などが含まれます。これらのタスクを実行するには、[サイト] メニューや各 Parallels RAS インフラストラクチャサーバーおよびセッションホストから利用できる [ツール] メニューを使用します。
コンピューター管理ツールを使用するための要件
一部のツールは、RAS コンソールで使用する前に適切なターゲットホスト構成が必要になります。次に記載する要件を満たしていることを確認してください。
リモートデスクトップを使用するには、ターゲットホスト上でリモート接続が有効になっている必要があります。Windows 標準のリモートデスクトップ接続アプリケーションを使用して確認し、リモートサーバーに接続できるかどうかを確かめることができます。
PowerShell 関連ツールを使用するには、対象サーバー上で PowerShell のリモート接続が有効になっている必要があります。PowerShell のリモート接続を有効にするには、対象のコンピューターの PowerShell ウィンドウで管理者権限を使用して Enable-PSRemoting
コマンドレットを実行します。次の点に注意してください。
このコマンドレットは、PowerShell リモートコマンドを受け取れるようにコンピューターを構成します。
このコマンドレットは、他のタスク全体に対して WinRM(Windows リモート管理)サービスを開始します。WinRM サービスが実行中かどうかを確認するには、Test-WSMan
コマンドレットを使用します。
このコマンドレットを実行すると、すべてのタスクについて、実行するかどうかの確認が行われます。このような確認なしでコマンドを実行するには、-Force
オプションを使用します。
“このコンピューターのネットワーク接続の種類の 1 つがパブリックに設定されているため、WinRM ファイアウォール例外は機能しません”という内容のエラーが発生した場合は、-SkipNetworkProfileCheck
オプションを使用してこのコマンドレットの実行を試みるか、このホストのネットワーク接続タイプをドメインまたはプライベートに変更することができます。
PowerShell を使用してリモートホストを管理するには、RAS コンソールをインストールしたコンピューターの TrustedHosts リストにそのホストを追加する必要もあります。現在の TrustedHosts リストを表示するには、PowerShell ウィンドウで次のコマンドを実行します。
TrustedHosts リストにホストを追加するには、以下に説明するいずれかのオプションを使用します。最後の例を除き、以下の例ではすべて既存の TrustedHosts リストが上書きされます。特定のコンピューターを既存のリストに追加するには、最後の例(-Concatenate
パラメーターを使用した例)に従ってください。
すべてのコンピューターをリストに追加する。
すべてのドメインコンピューターを追加する。
特定のコンピューターを追加する(複数可)。
1 台のコンピューターを既存のリストに追加する(既存の TrustedHosts リストを上書きしない唯一の例です)。
利用可能なツール
以下の表に、[タスク] > [ツール] メニューで利用できるツールとその実行文字列を示します。
なお、各ツールが利用できるかどうかは、サーバーの種類によって異なります。たとえば HALB の場合、 [ツール] メニューで利用できるのは [Ping] のみです。
ツール
実行文字列
説明
リモートデスクトップ
mstsc.exe /v:<selectedRDShostName>:<port> /admin
選択した RDS ホストへの標準 RDP 接続を開始します。
コンピューター管理
compmgmt.msc /computer:<selectedRDShostName>
選択したホストに接続して、コンピューター管理をローカルで開始します。
サービス管理
services.msc /computer:<selectedRDShostName>
選択したホストに接続して、サービス管理をローカルで開始します。
イベントビューアー
eventvwr.msc /computer:<selectedRDShostName>
選択したホストに接続して、イベントビューアーをローカルで開始します。
共有フォルダー
smgmt.msc /computer:<selectedRDShostName>
選択したホストに接続して、共有フォルダーをローカルで開始します。
Powershell
Enter-PSSession ?ComputerName <selectedRDShostName> [-Credential username]
選択したホストに接続して、ローカルで PowerShell を開始します。
IPconfig
- 選択したホストに対する Powershell リモート接続
- Get-NetIPConfiguration
選択したホストのネットワーク構成を提供します。
Ping
- 選択したホストに対する Powershell リモート接続
- Test-NetConnection -ComputerName www.microsoft.com
Select -ExpandProperty PingReplyDetails
Netstat
- 選択したホストに対する Powershell リモート接続
- Get-NetTCPConnection
選択したホストの Transmission Control Protocol のネットワーク接続を表示します。
再起動
shutdown /m \\<selectedRDShostName> /f /r /t 0
選択したホストを再起動します。
シャットダウン
shutdown /m \\<selectedRDShostName> /f /s /t 0
選択したホストをシャットダウンします。
[ライセンス] カテゴリでは、Parallels RAS ライセンスを管理できます。[ライセンス] カテゴリーをクリックすると、[ライセンスの詳細] タブに以下の情報が表示されます。ライセンスの種類(前払いのサブスクリプション、SPLA、NFR、トライアル)によって、表示される情報が異なりますのでご注意ください。また、NFR(非売品)ライセンスには、前払いのサブスクリプションと SPLA があり、NFR ライセンスの場合は異なる情報が表示されることがあります。ご注意ください。
[ライセンスの詳細] タブに表示される情報は以下の通りです。
ライセンスの種類: ご使用の Parallels RAS ライセンスの種類(前払いのサブスクリプション、SPLA、NFR、トライアルなど)。
ライセンスキー: ファームのアクティベーションに使用されたライセンスキー(末尾の文字のみ表示)。
サポートの有効期限: サポートプランの有効期限です。
アップグレード保証: サブスクリプションベースのライセンスを使用している場合、ライセンスは自動アップグレードの対象となるため、サブスクリプションの有効期限とアップグレード保証の有効期限は一致します。
有効期限: ライセンスの有効期限(トライアルライセンスの場合は残り日数)です。
初回アクティベート: ファームが初めてアクティベートされた日付です。
ピークユーザー数: ピーク時の同時接続ユーザー数です。前払いのサブスクリプションでは、この値を使用して、同時使用ユーザー数を増やすためにサブスクリプションをアップグレードする必要があるかどうかを判断できます。
当日の使用状況: SPLA ライセンスのみです。当日に記録された最大同時使用ユーザー数です。なお、”当日”は UTC の 0 時から始まります。
現在の期間の使用状況: SPLA ライセンスのみです。同じライセンスキーでアクティベートされたすべてのファームおける全体の使用状況(SPLA ライセンスでは、同じキーで複数のファームをアクティベートできます)。
請求期間開始日: SPLA ライセンスのみです。現在の請求期間の開始日です。
請求期間終了日: SPLA ライセンスのみです。現在の請求期間の終了日です。
現在のユーザー数: Parallels RAS ファームに現在接続しているユーザーの数です。
**同時使用ユーザー数の上限です。**前払いのサブスクリプションと NFR ライセンスのみです。ご使用のライセンスで許可される同時使用ユーザー数の上限。たとえば、前払いのサブスクリプションを利用していて、さらに同時使用接続数が必要な場合、サブスクリプションをアップグレードする必要があります。
Parallels アカウントユーザーメール: ファームのアクティベーションに使用された Parallels ビジネスアカウントのメールです。
Parallels アカウントユーザー名: Parallels ビジネスアカウントのユーザー名です。
Parallels アカウント企業: Parallels ビジネスアカウントの企業名です。
Parallels アカウントでもこれらの値(およびその他)を確認できることに注意してください。詳細については、Parallels ウェブサイトで利用できる**「Parallels RAS ライセンスガイド」および「Parallels RAS SPLA ガイド」**をお読みください。
[アクティブユーザーの表示] ボタンを押すと、ダイアログが開き、現在のアクティブユーザーとライセンスの使用数を確認できます。ツールバーのボタンを使用して、リストの更新とクリップボードへの情報のコピーを行います。
[ライセンスを管理] ボタンを使用すると、別の Parallels アカウントに切り替え、異なるライセンスキーを使用して Parallels RAS をアクティベートできます。このボタンをクリックすると、[Parallels My Account へのサインイン] ダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、既存のアカウントを使用してサインインするか、[登録] をクリックして、新しいアカウントを作成します。新しいアカウントを作成している場合、そこに Parallels RAS ライセンスキーを登録し、そのキーを使用して Parallels RAS ファームをアクティベートする必要があります(下記参照)。
異なるライセンスキーを使用して Parallels RAS をアクティベートするには、次の操作を実行します。
[Parallels My Account へのサインイン] ダイアログで、アカウントの登録に使用した電子メールアドレスとパスワードを入力し、[サインイン] をクリックします。[ライセンス認証] ダイアログが表示されます。
[ライセンスキーを使用してアクティベートする] オプションを選択し、提供されたフィールドにキーを入力します。フィールドの横にあるボタンをクリックすると、Parallels My Account に登録されているサブスクリプションと永久ライセンスキーのリストを表示することができます。リストが空の場合は、まだサブスクリプションがなく、まず初めに購入する必要があります。
サブスクリプションをオンラインで購入するには、[ライセンスを購入する] リンクをクリックします。
ライセンスキーを入力した後、[アクティベート] をクリックします。Parallels RAS が正常にアクティベートされたことを示す確認メッセージが表示されます。
Parallels RAS では、コンポーネント、オブジェクト、リソース、ユーザーのいずれかの変更など、Parallels RAS ファームに加えられた変更を監査する機能が利用できます。この情報は、確認し、必要な場合は元に戻せるようにデータベースに保存されます。この情報はプライマリデータベースに保存されますが、Parallels RAS Console が実行されているコンピューターのローカルデータベースに複製されます。
以下のいずれかのオプションを使用して、変更の一覧を表示できます。
[管理] > [設定監査] に移動します。タブには、ファームのコンポーネント/オブジェクトに対するすべての変更のメインリストが表示されます。変更を元に戻せる場合は、ここで実行できます。
この機能をサポートする RAS Console の任意のペインで、[タスク] > [設定監査] をクリックします。メインリスト(上で説明)とは異なり、特定のペインで管理される同じタイプのコンポーネントまたはオブジェクトに対する変更のみが表示されます。元に戻せる変更はここで元に戻すこともできます。[設定監査] メニューオプションが特定のペインで使用できない場合、この機能はそのペインが管理するタイプのコンポーネントまたはオブジェクトには利用できない機能であることを意味しています。
次に、ファームの変更を表示する方法と元に戻す方法について詳しく説明します。
メイン設定監査リストの表示
ファームに対するすべての変更のメインリストを表示するには、次の操作を実行します。
Parallels RAS Console で、[管理] カテゴリーを選択し、[設定監査] タブをクリックします。
同期プロセスは、ローカルの監査データベースがプライマリデータベースと同期しているかどうかを確認し、必要に応じて更新します(同期の進行中、進行状況のインジケーターが表示される場合があります)。
同期が完了したら、[設定監査] タブにデータが入力されます。リストの各エントリは、RAS 管理者またはシステムサービスにより実行された変更に対応します。
監査データベースの同期を解除する
デフォルトでは Parallels RAS により、すべての Connection Broker で監査データベースが同期されます。データベースの規模が大きくなると、所要時間も長くなります。データベースの同期を解除することもできます。この場合、現在のライセンス Connection Broker 上の監査データベースにのみアクセスできます。ライセンス Connection Broker を変更した場合、同期を有効にしないと以前の監査データベースにアクセスできなくなります。
監査データベースの同期を解除するには次の手順を実行します。
[監査の設定] タブで [タスク] ドロップダウンリストをクリックし、[設定] を選択します。
[すべての Connection Broker で管理者の監査データを複製する] オプションを解除します。
[OK] をクリックします。
変更に関する情報
リストにある各エントリの情報には、以下が含まれます。
日付: 変更の日付と時刻。
セッション: セッション ID。
ユーザー名: 変更を担当した管理者または RAS サービスの名前。RAS サービスには、システム(冗長サービス)および Connection Broker(コントローラーサービス)が含まれます。
アクション: 接続、切断、作成、アップデート、サイトの切り替え、その他の実行されたアクション。
ID: 影響を受けたオブジェクトの ID です。
サイト: 影響を受けたサイトの数と名前です。[グローバル] は、変更がすべてのサイトに影響したことを意味します。
タイプ: 変更のタイプ。これは通常、[アクション] 値と合わせて表示すると筋が通ります。
名称: この列の値はいくつかのエントリに対して表示され、変更されたオブジェクトの名前などの追加情報が得られます。
共通タスク
一覧にある次のアクションを実行できます。
リストを更新するには、[リサイクル] アイコン(右上)をクリックします。
エントリーの詳細を表示するには、対象のエントリーをダブルクリックします(または、エントリーを選択し、[タスク] > [エントリーを見る] をクリックします)。
特定のエントリー(または複数のエントリー)を検索するには、虫眼鏡アイコン(右上)をクリックします。リストの最上部に行を追加して、検索条件を入力できます。1 つまたは複数の列に、検索する文字列を入力できます。入力すると検索が実行され、リストがフィルタリングされて、一致するエントリーのみが表示されます。フィルタリングを中止してリスト全体を表示するには、虫眼鏡アイコンを再度クリックします。
変更を元に戻す
メインリストで変更を元に戻すには、次の操作を実行します。
[設定監査] タブで目的のエントリーをダブルクリックします。
[エントリの監査] ダイアログが開きます。ここでは、[次へ] ボタンと [前へ] ボタンをクリックして、メインリストに表示されている次の項目または前の項目に移動できます。
変更を元に戻すには、[元に戻す] ボタンをクリックします。ボタンが無効な場合、変更は元に戻せないことを意味します。
元に戻せない変更には、以下が含まれます。
システムまたは Connection Broker が実行した変更([ユーザー名] 列の表示に従います)。
この機能が存在していなかった以前のバージョンの Parallels RAS で実行された変更。
管理者アカウントに関連する変更。
ローカル設定監査リストの表示
特定のタイプの RAS コンポーネントまたはオブジェクトに対する構成の変更も表示および元に戻すことができます。RAS Console の特定のペイン(またはタブ)を表示しているときに、[タスク] > [設定監査] メニューオプションを探します(または右クリックして [設定監査] を選択します)。オプションがある場合は、変更を表示して、必要な場合は元に戻すことができます。下の例を考えてみましょう。
RD セッションホストに加えられた変更を表示したいとします。このためには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [RD セッションホスト] に移動します。
[タスク] > [設定監査] をクリックします。
[設定監査] ダイアログが開き、RD セッションホストに加えられたすべての既知の変更が一覧表示されます。変更には、RD セッションホストの作成、移動、削除、またはアップデートなどが含まれます。変更のタイプは、リストの [アクション] 列に表示されます。
変更を元に戻すには、選択して [元に戻す] ボタン(ダイアログの右下)をクリックします。特定のエントリを選択したときにボタンが無効になっている場合は、変更を元に戻せないことを意味します。
ローカル設定監査機能は、Parallels RAS Console のほとんどの主要なコンポーネントおよびオブジェクトで利用できます。これには、RD セッションホスト(グループおよびスケジューラーを含む)、VDI、リモート PC、ゲートウェイ、Connection Broker、テーマ、公開、クイックキーパッド、その他多数が含まれます。上記と同様に、特定のペインを表示するには、[タスク] > [設定監査] メニューオプションを探します(または右クリックして、[設定監査] を選択します)。オプションがある場合は、変更を表示して、必要な場合は元に戻すことができます。
ネットワークで HTTP プロキシサーバーを使用する場合、RAS Console で構成する必要があります。プロキシサーバー設定は Parallels RAS ライセンスアップデート中に Parallels クラウドと通信する他の機能が使用します。
プロキシサーバーを構成するには、次の手順に従います。
RAS コンソールで [管理] > [設定] に移動します。
[HTTP プロキシ設定] セクションでは、[プロキシを設定] ボタンをクリックします。
ダイアログが開いたら、次のオプションのいずれかを選択します。
[プロキシサーバーなし] - プロキシサーバーを使用しない場合。
[手動での HTTP プロキシ構成] - 手動で設定を指定する場合はこのオプションを選択します。[設定を検出する] ボタンは、自動的にプロキシ設定を検出しようとします。
[プロキシ認証が必要] オプションにより、プロキシサーバーの資格情報を指定または省略できます。プロキシサーバーが IP アドレスを使用してクライアントを認証する場合は、資格情報を省略できます。それ以外の場合は、このオプションを選択し、ユーザー名とパスワードを指定します。
[OK] をクリックして設定を保存します。
テンプレートのバージョンでは、ホスト上で変更を安全にテストし、必要に応じてロールバックを実行することができます。
サポート対象のプロバイダー
テンプレートのバージョンは以下のプロバイダーに対応しています:
ハイパーバイザープロバイダー:
Microsoft Hyper-V
Microsoft Hyper-V Failover Cluster
VMware ESXi
VMware VCenter
クラウドプロバイダー:
Microsoft Azure
仮想化サービス:
Azure Virtual Desktop
新しいバージョンを作成する
新しいバージョンを作成するには、次の操作を実行します。
次のいずれかを実行します。
RD セッションホストテンプレートの新しいバージョンを作成するには、[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] に移動します。
VDI ホストテンプレートの新しいバージョンを作成するには、[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [テンプレート] に移動します。
AVD ホストテンプレートの新しいバージョンを作成するには、[ファーム] > [サイト] > [Azure Virtual Desktop] > [テンプレート] に移動します。
テンプレートを選択し、メンテナンスモードに入ってから、変更を加えて終了します。新しいテンプレートバージョンを作成するよう促すダイアログが表示されます。[新しいバージョンを作成] オプションを選択します。
注: 1 つのテンプレートに最大 5 つのバージョンを含めることができます。別のバージョンを作成したい場合は、すでに存在するバージョンを削除する必要があります。
[次へ] をクリックします。
[新しいテンプレートのバージョン] ページで、名前と説明を指定し、バージョンのタグを選択します。タグが以前に別のバージョンに割り当てられていた場合、そのタグはこのバージョンから削除されます。タグは、複数選択できます。
[次へ] をクリックします。
(オプション)[ホストプールを選択] ページで、スケジュールで再作成するホストプールを選択し、[構成] ボタンをクリックします。再作成を予約するダイアログが表示されます。必要に応じてスケジュールを構成し、[次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。
バージョンタグを使用する
タグの名前を変更するには、次の操作を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動して、[テンプレートのバージョン] タブを選択します。
名前を変更するタグをダブルクリックします。
タグの名前を変更し、Enter キーを押します。
バージョンのタグを再割り当てするには次の操作を実行します。
次のいずれかを実行します。
RD セッションホストテンプレートのタグを再割り当てするには、[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] に移動します。
VDI ホストテンプレートのタグを再割り当てするには、[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [テンプレート] に移動します。
AVD ホストテンプレートのタグを再割り当てするには、[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [Azure Virtual Desktop] > [テンプレート] に移動します。
テンプレートを選択し、[タスク] > [バージョン] をクリックします。[バージョン] ダイアログが開きます。
バージョンを選択し、[タスク] > [プロパティ] をクリックします。
[バージョンタグ] セクションで、必要なタグを選択します。タグが以前に別のバージョンに割り当てられていた場合、そのタグはこのバージョンから削除されます。また、1 つのバージョンに複数のタグを割り当てることも可能です。他のホストプールが同じタグで同じバージョンを使用している場合、そのホストプールでホストを再作成するためのダイアログが表示されます。
バージョンを削除する
バージョンを削除するには、以下の操作を実行します。
次のいずれかを実行します。
RD セッションホストテンプレートのバージョンを削除するには、[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] に移動します。
VDI ホストテンプレートのバージョンを削除するには、[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [テンプレート] に移動します。
AVD ホストテンプレートのバージョンを削除するには、[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [Azure Virtual Desktop] > [テンプレート] に移動します。
テンプレートを選択し、[タスク] > [バージョン] をクリックします。[バージョン] ダイアログが開きます。
バージョンを選択し、[タスク] > [削除] をクリックします。
設定監査
設定監査では、最近変更されたバージョンを確認することができます。
設定監査を行うには、次の操作を実行します。
次のいずれかを実行します。
RD セッションホストテンプレートのバージョン設定監査を行うには、[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] に移動しします。
VDI テンプレートのバージョン設定監査を行うには、[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [テンプレート] に移動しします。
AVD テンプレートのバージョン設定監査を行うには、[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [Azure Virtual Desktop] > [テンプレート] に移動しします。
テンプレートを選択し、[タスク] > [バージョン] をクリックします。[バージョン] ダイアログが開きます。
バージョンを選択し、[タスク] > [設定監査] をクリックします。
Parallels RAS 19 は、MSIX app attach テクノロジーをベースにした新しい最新のアプリケーション配布方法である、アプリケーションパッケージを提供します。MSIX app attach は、Microsoft のアプリケーションレイヤー化ソリューションで、ユーザーセッションに対してアプリケーション(コンテナー化された MSIX パッケージ)を動的に接続できるようにする機能を提供します。アプリケーションを OS から切り離すことで、適切なユーザーに必要なアプリケーションを提供できるようになり、より制御しやすくなります。Parallels RAS でのアプリケーションモデレーションには、appCURE などのサードパーティソリューションも使用できます。
前提条件
MSIX App Attach を利用するには、Windows Server 2022、Windows 11、Windows 10 version 2004 以降を実行しているホストが必要です。
MSIX イメージの保存先となるネットワーク共有。ストレージの要件と推奨事項については、以下を参照してください: https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-desktop/app-attach-file-share。
すべてのホスト(コンピューターアカウント)に、MSIX イメージが保存されているネットワーク共有に対する読み取り権限が付与されている。
注: Parallels RAS 19 では、Windows Server 2022 を使用している場合のみ、MSIX app attach アプリケーションを Parallels RAS Console から直接展開および管理できます。
アプリケーションパッケージ機能を有効化する
MSIX アプリケーションパッケージで作業を開始するには、アプリケーションパッケージ機能を有効にする必要があります。
アプリケーションパッケージ機能を有効化するには:
[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動して、[アプリケーションパッケージ] タブを選択します。
[アプリケーションパッケージ機能を有効化] オプションを選択します。
次に、Parallels RAS にパッケージを追加する必要があります。
MSIX イメージの作成
MSI、EXE、ClickOnce、App-V などのデスクトップインストーラーから MSIX パッケージを作成するには、MSIX パッケージングツール、https://docs.microsoft.com/en-us/windows/msix/packaging-tool/tool-overview を使用します。
MSIX パッケージのアプリケーションを MSIX イメージに展開するには、MSIXMGR ツール https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-desktop/app-attach-msixmgr を使用します。
MSIX アプリケーションパッケージを Parallels RAS に追加する
MSIX アプリケーションパッケージを Parallels RAS に追加するには、以下の手順を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [アプリケーションパッケージ] に移動します。
[タスク] > [追加] をクリックします(または [+] アイコンをクリックします)。[MSIX イメージから追加] ウィザードが開きます。
[MSIX イメージパス] フィールドで、イメージのパスを指定するか、[参照] ボタンをクリックしてファイルエクスプローラーで選択します。ファイルは、ネットワーク共有に存在している必要があります。VHD、VHDX、CIM イメージからパッケージを追加できます。すべてのホスト(コンピューターアカウント)に、MSIX イメージが保存されているネットワーク共有に対する読み取り権限が付与されている。
[パッケージ] ドロップダウンリストで、追加したいパッケージを選択します。
[表示名] フィールドで、Parallels RAS でこのパッケージに使用される名前を指定します。その後、残りの項目は自動的に入力されます。
[完了] をクリックします。
次に、ホストを追加する必要があります。追加されたパッケージアプリケーションは、ホストにインストールされた場合と同様、通常のアプリケーションと同じように動作します。
ホストにパッケージを追加する
ホストにパッケージを追加するには、次の手順を実行します。
上記のように、パッケージが Parallels RAS に追加されていることを確認します。
[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [RD セッションホスト] に移動します。
パッケージをインストールするホストをダブルクリックします。
プロパティダイアログの [アプリケーションパッケージ] タブで、[タスク] > [追加] をクリック(または [+] アイコンをクリック)します。
左側の最初の列で、ホストにインストールするパッケージを選択します。
バージョン列で、パッケージのバージョンを選択します。アプリケーションのバージョンアップを容易にするために、バージョンタグの活用を推奨します。選択したパッケージに依存関係がある場合、警告とともに、関連するすべてのパッケージのリストが表示されます。
[OK] をクリックします。
選択されたパッケージは、ホストに追加されます。
VDI プールにパッケージを追加する
VDI プールにパッケージを追加するには、次の手順を実行します。
上記のように、パッケージが Parallels RAS に追加されていることを確認します。
[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [プール] に移動します。
パッケージをインストールするプールをダブルクリックします。
プロパティの [アプリケーションパッケージ] タブで、[既定の設定を継承] オプションをオフにします。
上述のサブセクション「ホストにパッケージを追加する」で説明した、手順 4 から続行してください。
選択されたパッケージは、プールですべての VM に追加されます。
AVD プールにパッケージを追加する
AVD プールにパッケージを追加するには、次の手順を実行します。
上記のように、パッケージが Parallels RAS に追加されていることを確認します。
[ファーム] > [サイト] > [Azure Virtual Desktop] > [ホストプール] に移動します。
パッケージをインストールするプールをダブルクリックします。
プロパティの [アプリケーションパッケージ] タブで、[既定の設定を継承] オプションをオフにします。
プロパティで、上述のサブセクション「ホストにパッケージを追加する」で説明した、手順 4 から続行してください。
選択されたパッケージは、プールですべてのホストに追加されます。
グループのデフォルト値にパッケージを追加する
グループのデフォルト値にパッケージを追加するには、次の手順を実行します。
上記のように、パッケージが Parallels RAS に追加されていることを確認します。
[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [グループ] に移動します。
パッケージをインストールするグループまたはプールをダブルクリックします。
プロパティで、上述のサブセクション「ホストにパッケージを追加する」で説明した、手順 4 から続行してください。
サイトのデフォルト値にパッケージを追加する
サイトのデフォルト値にパッケージを追加するには、次の手順を実行します。
上記のように、パッケージが Parallels RAS に追加されていることを確認します。
上述のように、グループまたはプールのプロパティを開きます。
[アプリケーションパッケージ] タブで、[サイトの既定値] をクリックします。
開いたダイアログで、上述のサブセクション「ホストにパッケージを追加する」で説明した、手順 4 から続行してください。
バージョンタグを使用する
バージョンタグを使用することで、パッケージの管理を簡素化できます。たとえば、公開準備の整ったパッケージとテスト段階のパッケージとで、異なるタグを割り当てることができます。Parallels RAS ではデフォルトで、 3 つのタグを使用できます。「本番」、「本番前」、**「カスタム」**です。タグの名前を変更することはできますが、追加や削除はできません。
タグの名前を変更するには、次の操作を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動して、[アプリケーションパッケージ] タブを選択します。
名前を変更するタグを選択します。
[タスク] > [編集] をクリックします。
タグの名前を変更し、Enter キーを押します。
タグを使用するには、タグを割り当てる必要があります。
パッケージにタグを割り当てるには、次の操作を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [アプリケーションパッケージ] に移動します。
パッケージをダブルクリックします。
[バージョンタグ] セクションで、必要なタグを選択します。また、1 つのパッケージに複数のタグを割り当てることも可能です。
パッケージに割り当てられたすべてのタグを削除するには、次の操作を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動して、[アプリケーションパッケージ] タブを選択します。
パッケージを選択します。
[タスク] > [すべてのタグを削除] をクリックします。
証明書の取り扱いについて
Parallels RAS はコード署名証明書を使用して、MSIX アプリケーションパッケージの信頼性とコンテンツの整合性を確保します。
以下のコード署名証明書を使用できます。
自己署名証明書
CA 証明書
内部 CA 証明書
GPO を使用してコード署名証明書をプロビジョニングするか、Parallels RAS によってホストに自動的にインストールできます。パッケージのコード署名証明書は、そのパッケージを使用するすべてのホストから信頼される必要があります。
Parallels RAS では、ホストに証明書を自動的に追加できます。このオプションは、自己署名証明書の場合に推奨されます。
証明書の自動プロビジョニングを有効にするには、次の操作を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動して、[アプリケーションパッケージ] タブを選択します。
オプション、[パッケージ証明書の自動プロビジョニング] を選択します。
証明書の有効期限は、[ファーム] > [サイト] > [アプリケーションパッケージ] に表示されます。
MSIX アプリケーションパッケージの管理
追加されたパッケージは、[ファーム] > [サイト] > [アプリケーションパッケージ] タブで管理できます。
[タスク] のドロップダウンリストで、以下の操作を実行できます:
追加: 新しいパッケージを追加します。
バージョンタグを変更: パッケージにタグを割り当てます。
すべてのタグを削除: パッケージからすべてのタグを削除します。
公開済みのリソースを表示: パッケージから公開されているすべてのアプリケーションと、それらが公開されているホストの一覧を開きます。
割り当て済みのセッションホストを表示: 選択したパッケージが割り当てられているホストの一覧を表示します。
検索: フィルタリングにより、リスト内のパッケージを検索することができます。
削除: Parallels RAS からパッケージを削除します。
設定監査: パッケージに加えられた変更を表示できる [設定監査] ダイアログが開きます。
更新: パッケージリストを更新します。
プロパティ: パッケージのプロパティを表示します(下記参照)。
パッケージのプロパティ
[アプリケーションパッケージのプロパティ] ウィンドウでは、次の設定が可能です。
[一般] タブ:
サイトのアプリケーションパッケージを有効化: このオプションは、パッケージを有効にする場合に選択します。
パッケージ: パッケージの名前です。
表示名: Parallels RAS 内で使用されるパッケージの名前です。
バージョン: パッケージのバージョンです。
公開者: 公開者のコモンネームです。
MSIX イメージパス: MSIX イメージへのパスです。
バージョンタグ: パッケージに割り当てられたタグです。パッケージに割り当てるタグは、ここから変更できます。
アプリケーション: パッケージから追加されたアプリケーションの一覧です。
依存関係: パッケージのすべての依存関係です。
[証明書] タブ:
キーサイズ: 証明書のサイズです。
有効期限: 証明書の有効期限です。
コモンネーム: 証明書に指定されたコモンネームです。
証明書情報の表示: 証明書に関する情報を表示します。
パッケージステータス
ステータスの色
パッケージステータス
記述
緑
待機
パッケージが有効になり、登録できるようになりました。
緑
使用中
パッケージはセッションで使用されています。
オレンジ
無効
セッションの登録解除を待機しています。
赤
ステージングに失敗しました
赤
見つかりません
イメージファイルまたはネットワークロケーションが利用できません。管理者はステージングを再試行できます。
赤
証明書の紛失
パッケージ証明書がホスト上で見つかりません。
赤
バージョンが見つからない
ホスト構成で選択されたタグが付けられたアプリケーションパッケージが見つかりません。
適用されません
適用されません
設定が変更されましたが、適用されていません。
Parallels RAS コンポーネントをファームに追加するとき、そこに対応する RAS Agent をインストールします。これには、RAS Connection Broker、RD セッションホスト Agent、Provider Agent、Guest Agent、Remote PC Agent が含まれます。Agent のステータスを確認し、必要な場合はアップデートできる機能に加えて、一括 Agent アップデートまたはアップグレードも実行できます。
Agent をアップデートする必要があるかどうかを確認する方法は 2 つあります。Parallels RAS から通知を受け取ること、またステータスを確認してアップデート手順を手動で開始することができます。
Parallels RAS Console を起動すると、Agent のインストールまたはアップデートが必要なことを伝えるメッセージボックスが表示されることがあります。ダイアログで [はい] をクリックすると、アップデート手順を開始できます。Agent をアップデートする必要のあるすべてのサーバーのリストが表示されます。ここで、サーバーを一括アップデート手順に含めるか、除外するかを決定できます。選択したら、画面の指示に従って Agent をアップデートします。
手順を手動で開始するには、このメニューを利用できる RAS Console (多くのビューが合理的な場所にあります)で [タスク] > [すべての Agent をアップグレード] をクリックします。ビューの内側を右クリックして、[すべての Agent をアップグレード] を選択することもできます。画面の指示に従って、Agent のアップデートまたはアップグレードが必要なサーバーを選択します。特定のペインに表示されたすべてのサーバーのすべての Agent が最新の状態である場合、メニューオプションは無効にされることに注意してください。
たとえば、すべてのサイトですべてのプライマリ Connection Broker をアップグレードするには、[ファーム] > [ファーム] を選択し、[タスク] > [すべての Agent をアップグレード] をクリックします(またはペインの内側を右クリックして、[すべての Agent をアップグレード] を選択します)。サイトのすべてのサーバーで一括して Agent をアップグレードするには、[ファーム] > <サイト> を選択し、[タスク] > [すべての Agent をアップグレード] をクリックします。同様に、すべての RAS Secure Gateway で Agent をアップグレードするには、[ファーム] > <サイト> > [Secure Gateway] を選択し、同じ [タスク] > [すべての Agent をアップグレード] メニュー項目を使用します。他のコンポーネントについても、まったく同じように実行します。すべてのサーバーで同じ資格情報を使用する場合は、1 回のみそれらを入力する必要があります。アップデート手順では、最後に入力した資格情報が記憶され、この資格情報がすべてのサーバーで使用されます。資格情報がサーバーで機能しない場合は、再度入力を求められます。
[タスク] > [すべての Agent をアップグレード] メニューをクリックした後に開くダイアログには、アップデートまたはアップグレードが必要な Agent があるホストが表示されることに注意してください。リストの [ステータス] 列は、アップデートまたはアップグレードが必要なことと、ホストがアップグレードのために事前に選択されることを示します。未確認の Agent もリストに含まれますが、事前に選択されません。そこにアップグレードが必要な Agent があると思われる場合は、選択できます。
注: テンプレート(VDI)内で Agent をアップデートするときは、完全な複製のテンプレートとリンクされた複製のテンプレートが別々に更新されます。重要な情報を含む詳細については、を参照してください。
登録に問題が発生しました。の説明に従って、登録を再試行できます。
[ファーム] > [サイト] > [設定] > [通知] タブで、システムイベント通知を構成できます。通知は、メールを介してシステムイベントについて管理者に知らせるために使用されます。通知を構成すると、その設定はファーム内のすべてのサーバーに適用されます。
通知を構成するには、最初にしきい値(利用可能な場合)や、管理者がメールを介して通知されるかどうかを指定できる、通知ハンドラーを構成する必要があります。イベントが発生したときに自動的に実行される通知スクリプトも構成できます。
Parallels RAS で公開されたアプリケーションで z-order に関連する問題が発生した場合は、以下の操作をお試しください。
Parallels Client がインストールされているコンピュータの Windows レジストリを開きます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Parallels\AppServerClient\<guid>
キーに ZOrderMode
という名前の値を DWORD
タイプで作成します。
問題に応じて、次のいずれかの値を指定します。
1:
シンプルなウィンドウマネージャのレンダリング、ウィンドウのクリッピングはサポートしていません。長方形のウィンドウ領域で最適に動作します。
2
:固定リフレッシュレートによるシンプルなウィンドウ間のコピー。ウィンドウのクリッピングをサポート。すべてのウィンドウ領域の形状をサポート。
3
:ヒューリスティックモード。モード1
と2
を切り替える。
4
: ヒューリスティックモードの改善により、より多くのリソースが必要になる場合があります。
[メールボックス] タブの [管理] カテゴリーでは、送信メール用の SMTP サーバーを構成できます。管理者がシステムイベントのアラート(前のセクションを参照)を受信し、ユーザーに招待メールを送信するには、SMTP サーバーが必要です。
SMTP サーバーを構成するには、次の手順に従います。
RAS コンソールで、[管理] カテゴリーを選択し、[メールボックス] タブをクリックします。
[メールサーバー] フィールドに、使用するメールサーバーの FDQN または IP アドレスを入力します。
[TLS / SSL] ドロップダウンリストで、プロトコルを使用するかどうかを選択します。
必要に応じて [SMTP サーバーは認証をリクエストする] オプションを選択して、表示されるフィールドに SMTP サーバーユーザー名およびパスワードを入力します。
[送信者情報] セクションで、送信者のメールアドレス(お使いの電子メールなど)を入力します。
[テストメールボックス設定] セクションを使用して、SMTP サーバーの構成をテストできます。1 つ以上のメールアドレスをセミコロンで区切って入力します。[テストメール送信] をクリックして、設定をテストします。
リモートユーザーが公開済みのアプリケーションまたはデスクトップを起動すると、ホストサーバーで Parallels RAS によってセッション変数のセットが作成されます。この変数にはクライアントマシンについての情報が含まれます。この内容は必要に応じて調べることができます。変数は常に更新されるため、接続時または切断時に常に最新の値が含まれます。
次の RAS セッション変数を利用できます。
変数名
説明
TUX_REMOTECLIENT_PLATFORM
クライアントマシンで実行中のオペレーティングシステムの名前とバージョン。たとえば、“Windows 8.1 Enterprise Edition (WOW 64)”、“iPhone OS 9.2.1”、“Android 6.0”など。
TUX_REMOTECLIENT_MAC
クライアントマシンの MAC アドレス。
TUX_REMOTECLIENT_IP
クライアントから見たクライアントマシンの IP アドレス。
TUX_REMOTECLIENT_LANG
クライアントマシンの GUI で使用される言語: EN、FR、RU、DE、ES、IT、PT、NL、JP、CS(簡体字中国語)、CT(繁体字中国語)、KR(韓国語)。
macOS、iOS、Android の各デバイスでは、OS で使用されている言語が提示されます。ただしサポートされている言語に限ります。サポートされていない場合は、デフォルトで EN になります。
TUX_REMOTECLIENT_MACHINE
クライアントのコンピューター名。たとえば、“Bob's iPad mini 1st generation”、“BobPC”、“Bob's iMac”など。
TUX_REMOTECLIENT_LOGIN
Parallels RAS へのログインに使用されたユーザー名(ドメインを含む)。たとえば、myuser@somedomain など。
TUX_REMOTECLIENT_VERSION
Parallels Client のバージョン。
TUX_REMOTECLIENT_VENDOR
デバイスベンダー名。たとえば、“Asus”、“Apple”、“Google”など。
TUX_REMOTECLIENT_MODEL
デバイスモデル名。たとえば、“Nexus 5”、“iPad2.6”など。
次の 2 つの方法のうちのいずれかを使用して、RAS セッション変数とその値を表示できます。
ホストサーバーの Windows レジストリを調べる。
GetRASVariable.exe ユーティリティ(Parallels RAS が提供している)を実行する。
各方法は以下のとおりです。
レジストリを調べる
変数を表示するには、regedit
を実行し、HKEY_CURRENT_USER\Software\Parallels\Shell\<Session-ID>
に移動します。ここで、<Session-ID> は RAS コンソールに表示されているセッションの ID です(たとえば、2、3、4 など)。特定のセッションの変数は、セッション ID ノードの下のリストに表示されます。接続時または切断時に、実際のクライアント構成を反映するために更新されます。変数はセッションの期間中は存在し、セッションが終了するとレジストリから削除されます。
上述の表に示す変数に加えて、セッション ID の下に(文書化されていない)他の変数が表示されることがあります。これらは Parallels RAS 内部での使用のみを目的としているため、無視してください。
GetRASVariable.exe ユーティリティの使用
GetRASVariable.exe ユーティリティは、Parallels RAS インストールフォルダー(C:\Program Files (x86)\Parallels\ApplicationServer など)にあります。変数の値を取得するには、パラメーターとして変数名を渡してコマンドラインからユーティリティを実行します(上述の表を参照してください)。このユーティリティは値を画面に出力します。
次の例に TUX_REMOTECLIENT_MACHINE 変数の値を示します。
GetRASVariable.exe TUX_REMOTECLIENT_MACHINE
通知ハンドラーを構成するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動します。
[通知] タブを選択します。
[タスク] > [新規] をクリック(またはプラス記号アイコンをクリック)して、ハンドラーを作成するイベントを選択します。イベントとその説明のリストについては、下の**「システムイベント」**サブセクションを参照してください。
イベントハンドラーの設定を指定できるダイアログが開きます。
[一般] タブで、次のオプションを指定します。
しきい値(数字または割合)。一部のイベント(ライセンス、Agent、およびその他のイベント)には、使用できません。
方向(値が指定された値を超えたとき、または下回ったときのどちらでイベントがトリガーするか)。一部のイベント(上記と同じ)には、使用できません。
管理者に電子メールで通知するかどうか。
イベントメッセージを送信する追加の電子メールアドレスです(コンマまたはセミコロンで区切る)。
イベントがトリガーしたとき、スクリプトを実行するかどうか。ここでは、[通知スクリプトを実行] オプションを選択し、ドロップダウンリストからスクリプトを選択する必要があります。このオプションを使用する前に、[通知スクリプトの構成] の説明に従って、1 つまたは複数のスクリプトを作成する必要があります。
[条件] タブで、以下を指定します。
タイプ: 通知のトリガーとなるオブジェクトの種類を選択します。
サイト内の全サーバー: 利用可能なすべてのサーバーを含めるには、このオプションを選択します。
使用可能容量: 通知のトリガーとなるオブジェクトを選択します。
[設定] タブで、次を指定します。
デフォルト設定使用: デフォルト設定を使用する場合は、このオプションを選択します。デフォルトを編集するには、[デフォルトを編集] リンクをクリックします。カスタム設定を使用するには、このオプションをクリアし、下記のようにオプションを指定します。
通知ハンドラー猶予期間: イベントの発生から通知がトリガーされるまで待機する時間(分)を指定します。トリガーしても、非常に短時間しか続かないイベントもあります。たとえば、CPU 使用率は、指定されたしきい値を超えて急激に跳ね上がる可能性がありますが、すぐに正常に戻ります。このようなイベントの場合、すぐに通知をトリガーしないのが理にかなっていると思われます。このオプションでは待機時間を指定できます。
通知間隔: 前回の通知と次の通知の間の最短間隔(分)を指定します。管理者に複数の通知メールが立て続けに送信されないように(つまり、スパミングを回避)することができます。
通知を 1 回送信した後、回復するまで通知の送信を停止: この設定が有効な場合、通知は一度のみ発生し、その後はその通知でモニターされている値が回復するまで停止されます。たとえば、CPU 使用率が 1 日中しきい値を超えている場合、通知ハンドラーを複数回実行するのではなく、RAS は一度のみ実行します。
完了したら、[OK] をクリックして、通知ハンドラーを保存します。
送信メールが機能するように、RAS Console でメールボックスを構成してください。このメールボックスは、通常、初めて RAS Console を実行し、RAS 環境を設定するために [開始] カテゴリを使用するときに設定されます。「イベント通知を行うように SMTP サーバー接続を構成する」の説明にあるように、メールボックスを設定することもできます。
イベントハンドラーを有効または無効にするには、最初の列にあるチェックボックスを選択またはクリアするか、イベントを右クリックし、[有効] または [無効] を選択します。ハンドラーを変更するには、テンプレートを右クリックして [プロパティ] を選択します。ハンドラーを削除するには、右クリックして [削除] を選択します。
システムイベント
以下のシステムイベントに対応する通知ハンドラーを作成できます。
CPU 使用率: CPU 使用率が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
メモリ使用率: メモリ使用率が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
RDSH セッションの数: アクティブなセッション数が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
切断済み RDSH セッションの数: 切断済みセッションの数が指定された値を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
RDSH セッション使用率: RDSH セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
RDSH 切断済みセッション使用率: RDSH 切断済みセッション数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときに発生します。
AVD セッション使用率: AVD セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
AVD 切断済みセッション使用率: 切断済み AVD セッションの数が最大セッション数に対して指定された割合を超えたとき、または下回ったときにトリガーします。
ゲートウェイでトンネリングされたセッション数: ゲートウェイでトンネリングされたセッション数が指定された値を超えたとき、または下回ったときに発生します。
ゲートウェイでトンネリングされたセッションが失敗しました: ゲートウェイとリソースオブジェクト間の接続が確立できない場合に発生します。
RAS Agent イベント: エージェントイベントが発生(たとえば、エージェントが切断または再接続)したときにトリガーします。
ライセンスイベント: ライセンスイベントが発生したときにトリガーします。ここでの注目すべきイベントの 1 つが、ライセンスの使用数が定義済みのしきい値に達することです。具体的には、ライセンスの使用数が利用可能なすべてのライセンスの 90% に達すると、電子メールが送信され、ライセンス数は十分なのか、それとも追加する必要があるのかを決断することになります。他のイベントには、ライセンスのアクティベーション/デアクティベーション、ライセンスの失効、猶予期間の開始/終了、ライセンス情報の変更、ライセンスサーバーとの通信における問題などがあります。
認証サーバーイベント: 認証サーバーで接続に関する問題が発生したときにトリガーします。
公開済みアイテムイベント: 公開済みアイテムイベントが発生したとき(アプリケーションが同時実行可能インスタンス数の上限に達した場合など)にトリガーします。
テンプレートイベント: VDI イベント(テンプレートが見つからないなど)が発生するとトリガーします。
テナントイベント: テナントイベントが発生したときにトリガーを実行します。詳細については、「RAS マルチテナントアーキテクチャ」 > 「通知の構成」を参照してください。
「通知スクリプトの構成」セクションにある [通知タイプ] 表も参照してください。
Parallels RAS を最新状態に保つ
デフォルトでは、Parallels RAS は、RAS Console が起動されるたびにアップデートがないかどうかを確認します。この動作を変更したい場合、次の操作を実行します。
[管理] カテゴリーを選択し、[設定] タブをクリックします。
ニーズに合わせて、[Parallels RAS Console の立上げ時にアップデートをチェックする] オプションを選択するか消去します。
必要に応じて、[RAS RD セッションホスト Agent を自動でアップデート] オプションを選択するか消去します。
アップデートがないかどうかを手動で確認するには、[すぐにチェック] ボタンをクリックします。
Parallels RAS ファーム構成のバックアップ
Parallels RAS のファーム構成をバックアップするには、次の操作を実行します。
[管理] カテゴリーを選択し、[設定] タブをクリックします。
[エクスポート設定] ボタンをクリックします。
すべてのサイトを同期することを通知するメッセージが表示されます。エクスポートを続行するには [はい] をクリックし、中止するには [いいえ] をクリックします。
ファイル名とエクスポート先のフォルダーを指定し、[保存] をクリックします。
注: エクスポート手順では Parallels RAS ファームの構成データをエクスポートするだけです。ダウンロードされた OS など、関連のないオブジェクトはエクスポートファイルに含まれません。
Parallels RAS ファームの構成をバックアップファイルから復元するには、[インポート設定] ボタンをクリックして、バックアップファイル(デフォルトのファイル拡張子は .dat2
です)を選択します。ファイルから構成をインポートすると、既存のファーム構成はインポートされた構成に完全に置換されます。
Parallels RAS ファームの構成をコマンドラインからエクスポートおよびインポートすることも可能です。詳細な手順については、これから詳しく説明します。
通知スクリプトを構成するには、次の操作を実行します。
[通知] タブの [通知スクリプト] セクションで、[タスク] > [新規] をクリック(またはプラス記号アイコンをクリック)します。
ダイアログが開いたら、次のオプションを指定します。
スクリプト名: スクリプトのフレンドリ名を入力します。
コマンド: 実行するコマンド。
引数: コマンドに渡すコマンドライン引数。引数は、定義済みの変数のいずれかにすることが可能で、これを Parallels RAS が自動的に実際の値と置き換えます。下記の**「コマンドライン変数」**の表を参照してください(ID 列にここで使用できる値が記載されています)。
初回ディレクトリ: プロセスの現在のディレクトリへのフルパス。文字列は、UNC パスも指定できます。
ユーザー名]、パスワード: これらは、特定のユーザーアカウントでコマンドを実行する場合に指定できる、オプションのフィールドです。
完了したら、[OK] をクリックして、通知スクリプト項目を保存します。
通知スクリプトを変更するには、通知スクリプトを右クリックして [プロパティ] を選択します。
スクリプトを削除するには、右クリックして [削除] を選択します。スクリプトが通知ハンドラーに使用される場合は、警告メッセージが表示されることに注意してください。削除を選択すると、そのスクリプトを使用するすべての通知ハンドラーからスクリプトの関連付けが削除され、影響を受けるすべてのハンドラーが電子メールアラートを送信するように自動的に構成されます。
コマンドライン変数
以下の表は、スクリプトを実行するときに引数として使用できるコマンドライン変数の一覧です(上記の [引数] オプションの説明を参照してください)。
変数
説明
($FARM-NAME)
通知を発した RAS ファームの名前です。
($SITE-NAME)
通知を発した RAS サイトの名前です。
($SERVER-ADDRESS)
通知を発したサーバーの IP アドレスまたは FQDN。RDSH サーバー、RAS Connection Broker、RAS Secure Gateway などをホストしているサーバーの場合があります。
($TRIGGER-ADDRESS)
通知を発した Connection Broker の IP アドレスまたは FQDN。
($THRESHOLD-VALUE)
通知ハンドラーに関連付けられているしきい値。通知タイプでしきい値がサポートされていない場合、引数を空の文字列と置き換える必要があります。
($NOTIFICATION-TIME)
イベントが発生した GMT での時刻と日付。文字列形式では、"R" または "r" 形式指定子を使用します。詳しくは、Microsoft の次の記事を参照してください。
注: 時刻は、通知ハンドラーが実行された時刻ではなく、通知が発生した時刻を表す必要があります。猶予期間が有効にされている場合、通知ハンドラーが待機時間ありで実行される場合があります。
($NOTIFICATION-TYPE)
特定の各通知タイプに関連付けられている数値。通知タイプの値は、下記の通知タイプの表にリストされています。
通知タイプ
以下の表はサポートされている通知タイプのリストです(ID 列は($NOTIFICATION-TYPE)コマンドライン変数に渡される値を表します)。
通知タイプ
ID
説明
CPU 使用率
1
CPU 使用率が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
メモリ使用率
2
メモリ使用率が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
アクティブなセッション数
3
アクティブなセッション数が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
接続していないセッション数
4
接続していないセッション数が特定の値を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
RAS Agent 再接続
5
Agent が再接続されました。
RAS Agent 切断
6
Agent が切断されました。
VDI テンプレートが見つからない
7
この通知は VDI イベント(テンプレートが見つからないなど)が発生すると送信されます。
公開済みのアプリケーションが制限超過
8
公開済みアイテムイベント(アプリケーションのインスタンス制限を超えたなど)が発生した場合、この通知が送信されます。
マルチ CB 通信エラー
9
マルチ CB 通信エラー:
認証プロバイダーに到達できない
10
この通知は認証サーバーで接続に関する問題が発生すると送信されます。
指定された最大値に占める RDSH セッションの割合
11
RDSH セッション数が最大セッション数に対する特定の割合を超過または下回った場合、この通知が送信されます。
ゲートウェイは X 件のセッションをトンネリングしています
12
ゲートウェイでトンネリングされたセッションの数が特定の値を超えるか下回った場合、この通知が送信されます。
指定された最大値に占める切断された RDSH セッションの割合
13
RDSH 切断済みセッション数が最大セッション数に対する特定の割合を超えるか下回った場合、この通知が送信されます。
Connection Broker の自動昇格
20
Connection Broker の自動昇格
Connection Broker の自動昇格に失敗しました
21
Connection Broker の自動昇格に失敗しました。
Connection Broker の自動昇格フェイルバック
22
Connection Broker の自動昇格フェイルバック。
CA は利用できません
30
この通知は認証局で接続に関する問題が発生すると送信されます。
ライセンスサイトがフェイルオーバーモードに切り替わりました
50
Connection Broker フェイルオーバーモード。
ライセンスサイトはオフラインです
51
ライセンスサイトはオフラインです。
ライセンスサイトが再接続されました
52
ライセンスサイトがオンラインに戻りました。
ライセンス CB の IP が変更されました
53
ライセンスの Connection Broker IP を変更します。
ライセンスの CB ホスト名が変更されました
54
ライセンスの Connection Broker ホスト名を変更します。
セカンダリ CB の IP が変更されました
55
非ライセンスの Connection Broker IP を変更します。
セカンダリ CB のホスト名が変更されました
56
非ライセンスの Connection Broker ホスト名を変更します。
テンプレートのゲスト数が上限に達しました
60
テンプレートのゲスト数が上限値に達しました
テンプレートのサーバーが上限に達しました
61
テンプレートのサーバーが上限値に達しました
テンプレートの複製に失敗しました
62
テンプレートの複製に失敗しました。
ライセンスがアクティベート
100
この通知はライセンスイベント(ファームが正常にアクティベートされたなど)が発生すると送信されます
ライセンスがディアクティベート
101
ライセンスが無効になりました。
ライセンス使用率が最大
102
ライセンス使用量の最大値が x% に到達しました。
まもなく期限が切れるライセンス
103
ライセンスの有効期限が近づいている場合は、残り日数を毎日通知します。
期限切れのライセンス
104
ライセンスが期限切れです。
ライセンスのトライアルが終了
105
トライアル期間が終了
ライセンスの猶予期間開始
106
猶予期間が開始しました。
ライセンスの猶予期間終了
107
猶予期間が終了しました。
ライセンスが無効
108
ライセンスが無効になりました。
ライセンス情報が変更
109
ライセンス情報が変更
ライセンスがサーバーとの通信に失敗
110
ライセンスサーバーとの通信に失敗しました。
ライセンスにファイルがありません
111
ライセンスファイルの読み込みに失敗しました。
ライセンスのバージョンが無効
112
ライセンスファイルのバージョンが無効です。
ライセンスの署名が無効
113
ライセンスの署名が無効です。
ライセンスのライセンスが無効
114
システムエラーです。
ライセンスの MAC アドレスが無効
115
MAC アドレスが無効です(ハードウェアの変更)。
署名されていない猶予期間のライセンス
116
猶予期間の移行が開始しました。
テナントが登録されました
200
この通知は、登録されたテナントに関連するイベントが発生したとき(たとえば、新しいテナントがテナントブローカーに追加された場合やテナントが使用できなくなった場合など)に行われます。
テナントのステータスが変更されました
201
テナントのステータスが変更されました
ブローカーのステータスが変更されました
202
テナントブローカーのステータスが変更されました
テナントの登録が解除されました
203
テナントは、ブローカーから切断されました。
標準ファームのトンネルセッションが失敗しました
220
標準ファームのトンネルセッションが失敗しました。
ブローカーファームのトンネルセッションが失敗しました
221
テナントブローカーのトンネルセッションが失敗しました
Parallels RAS PowerShell を使用すると、Parallels RAS の管理タスクの大部分をコマンドラインから実行できます。
このセクションでは、PowerShell を使用したファーム設定のエクスポートおよびインポートについて説明します。Parallels RAS PowerShell の詳細については、 にアクセスして、「Parallels RAS PowerShell Guide」をダウンロード(またはオンラインで参照)してください。
ファーム設定のエクスポートおよびインポートの使用法の 1 つとして、自動化テストを実行できます。個別の設定を作成し、エクスポートした後、インポートすることで、特定のテストシナリオでその設定を使用できます。この機能を Windows タスクスケジューラーと併用して、ファーム設定の定期的なバックアップを行うこともできます。
Parallels RAS PowerShell のインストール
Parallels RAS のデフォルトインストールを実行すると、RAS PowerShell はデフォルトでインストールされます。RAS PowerShell をまだインストールしていない場合は(または、別のコンピューターにインストールしている場合は)、次の操作を実行します。
Parallels RAS インストーラーを実行します。
[カスタム] を選択し、[Parallels RAS PowerShell] コンポーネントを選択します。
ウィザードを実行し、Parallels RAS PowerShell をインストールします。
Parallels RAS PowerShell の使用
Parallels RAS PowerShell の最新情報はすべて、「Parallels RAS PowerShell Guide」で確認できます。このガイドには、「スタートアップ」の章が含まれ、Parallels RAS PowerShell を手軽に始めるために役に立つだけでなく、完全なリファレンスおよびコードサンプルとしても利用できます。このガイドを参照またはダウンロードするには、 にアクセスしてください。
以下の手順に従って、Parallels RAS ファーム設定をエクスポートおよびインポートします。
Parallels RAS PowerShell モジュールをインポートするには、PowerShell コンソールを開き、次のコマンドを実行します。
Import-Module PSAdmin
Parallels RAS セッションを作成します(Parallels RAS をインストールしたサーバーの名前または IP アドレスを使用します)。
New-RASSession -Server "server.company.dom"
ファーム設定をエクスポートするには、次のコマンドを実行します(バックアップファイルのパスおよびファイル名を独自の値で置き換えます)。
Invoke-RASExportSettings "C:\Backup\RAS-backup.dat2"
ファーム設定をインポートするには、次のコマンドを実行します。
Invoke-RASImportSettings "C:\Backup\RAS-backup.dat2"
Parallels RAS で問題が発生した場合は、RAS Console ですぐに解決策を検索できます。解決策を見つけられない場合は、Parallels にサポートリクエストを送信できます。このセクションでは、これらの作業をどのようにして行うかを説明します。
RAS Console で解決策を検索するには、次の操作を実行します。
RAS Console のメインメニューで [ヘルプ] をクリックし、[トラブルシューティングおよびサポートのリクエスト] を選択します。
[トラブルシューティング] ダイアログが開きます。
[カテゴリーを選択] ドロップダウンリストで、発生している問題のカテゴリーを選択します。ダイアログの中央のエリアに、選択したカテゴリーに関連する KB 記事のリストが自動的に読み込まれます。
興味のある記事をクリックして、ウェブブラウザーでお読みください。
[ナレッジベースインデックス] リンクまたは [フォーラム] リンクをクリックして、Parallels のナレッジベースまたは Parallels のフォーラムに移動することもできます。
上述のオプションを使用して問題の解決策を見つけられない場合は、Parallels にサポートリクエストを送信できます。そうすると、収集したロギング情報が取得されてメールに添付されるため、Parallels Support で分析することができます。詳細については、を参照してください。
注: サポートリクエストによってサポートチケットが作成されます。このチケットは Parallels サポートに送信されます。サポートリクエストチケットをすでにお持ちの場合は、追加のチケット(または同じチケット)を作成せずに、システムレポートのみを Parallels に送信してください。以下の**「レポートの送信」**サブセクションを参照してください。有効な RAS サブスクリプションまたはサポート契約がない場合は、チケットは作成されません。サポートを受けるには、サブスクリプション、またはサポート契約を購入する必要があります。
サポートリクエストを送信する前に、RAS Console 内にメールボックスが設定されていることを確認してください。メールボックスを設定していない場合は、次の手順に従って設定してください。
RAS Console で [管理] > [メールボックス] に移動します。
送信メールサーバーの情報、メールアドレス、また、必要に応じてセキュリティ/認証情報を入力してください。
テストメール用のフィールドにメールアドレスを入力して、[テストメール送信] をクリックすると、テストメールを送信できます。
Parallels にサポートリクエストを送信するには、次の操作を実行します。
[トラブルシューティング] ダイアログで、[サポートリクエストを送信] ボタンをクリックします。
[サポートに問い合わせ] ダイアログが開きます。
あなたのフルネームと企業名を入力してください。
件名を入力してください。これは、Parallels サポートに送信されるメールの件名に使用されます。
[クエリーの入力] ボックスに、できるだけ詳細に問題を説明してください。
ファイルをメールに添付するには、[添付] フィールドを使用してください。ファイルを参照するには、[...] ボタンをクリックします。Parallels サポートが解決策を見つけるのに役立つ、画像やその他のファイルを添付することができます。ログファイルと Parallels RAS の設定は収集され、自動的にメールに添付されるため、ユーザーがこの操作を行う必要はありません。
ダイアログの一番下のドロップダウンリストで、メールを送信するか、収集されたデータを自動的に含む zip ファイルとして保存するかのどちらかを選択できます。
前の手順で選択したアクションに応じて、[送信] をクリックしてメールを送信するか、[保存] をクリックしてローカルドライブ、またはネットワークフォルダーに zip ファイルを保存します。
サポートリクエストチケットをすでにお持ちの場合は、(新しい)チケットを作成せずに、システムレポートのみを Parallels に送信してください。
レポートを送信するには、次の操作を実行します。
RAS Console のメインメニューで [ヘルプ] をクリックし、[システムレポートを Parallels にアップロード] を選択します。
ダイアログが開き、進行状況バーが表示されます。
システムレポートデータが収集されて Parallels に送信されると、メッセージボックスが表示され、レポート番号を確認できます。
[OK] をクリックして完了します。
root 管理者がローカルサポートポータルに URL を追加した場合、[ヘルプ] メニューの [サポートをリクエスト] オプションを使用して、そのポータルに移動できます。
Parallels RAS の新機能について何かアイデアがありましたら、ぜひご意見をお聞かせください。機能を推薦したい場合は、RAS Console でメインメニューの [ヘルプ] をクリックして、[お勧めの機能] を選択します。これにより、[Parallels RAS のお勧めの機能] に移動し、ご意見やアイデアをお知らせいただくことができます。お勧めの機能フォーラムに投稿するには、Parallels アカウントのメールアドレスおよびパスワードを使ってサインインする必要があります。
Parallels RAS コンポーネントはモニタリングされており、関連情報を含むログが作成されます。ログは、Parallels RAS サポートエンジニアが、Parallels RAS インストールで起こる可能性のある問題を分析するために使用します。Parallels RAS 管理者は、特定のコンポーネントまたは複数のコンポーネント向けにログレベルを設定することができます。デフォルトでは標準のログレベルが使用されます。このログレベルでは、重要な情報のみが収集されて保存されます。Parallels RAS サポートエンジニアが、問題を分析するために追加情報が必要なときに、拡張ログレベルまたは詳細ログレベルの有効をユーザーに依頼することがあります。
特定のコンポーネントまたはサーバーのログレベルを設定するには、そのタイプのコンポーネント(RD セッションホスト、VDI、ゲートウェイ、Connection Broker など)が表示されている RAS Console のページに移動し、コンポーネントを選択して、[タスク] (または右クリック) > [トラブルシューティング] > [ロギング] > [構成] をクリックします。[ログレベルを設定] ダイアログが開きます。このダイアログで、次の選択肢からログレベルを選択できます。
標準 - 最も重要なイベントのみを記録する標準のログレベルです。後述のいずれかのログレベルを使用するように Parallels RAS サポートから指定された場合以外は、常にこのレベルを使用してください。
拡張 - このログレベルでは、標準ロギングよりも多くの情報が含まれます。ただし、収集する必要のある情報が増加するため、システムの速度が低下します。
詳細 - 詳細ロギングには拡張ロギングよりも多くの情報が含まれるため、システムの速度が大幅に低下する可能性があります。
パフォーマンスの低下を回避するには、拡張ロギングと詳細ロギングを(分析のために必要な情報を収集する上で十分な)限定的な期間のみ有効にする必要があります。この期間は [後で標準レベルにリセット] オプションを使用して設定できます。デフォルト値は 12 時間です。場合によっては、Parallels サポートエンジニアが、この期間に別の値を設定するようにアドバイスします。この期間が終了すると、ログレベルがリセットされて標準に戻ります。
ログファイルが格納されている ZIP アーカイブを取得するには、[タスク] (または右クリック) > [トラブルシューティング] > [ロギング] > [取得] をクリックし、ファイルを保存する場所を指定します。同じコンテキストメニュー内の [クリア] 項目で、すべてのログがクリアされます。
ログレベルは、[ファーム] > <サイト> > [設定] / [グローバルロギング] タブでも設定できます。ここでは、すべてのタイプの RAS コンポーネントを 1 つのリストに表示できます。詳細については、「サイト設定」を参照してください。
ログローテーション
Parallels RAS ログローテーションは次のように動作します。
すべてのログファイルの合計サイズが、定義済みのサイズ(デフォルトは 200 MB)に到達すると、ログがアーカイブされます。アーカイブは、ファイル名の末尾に現在のタイムスタンプを追加し、新しい空のログファイルの使用を開始することで、ログ別に実行されます。
古いログに %logname%_%DATE%.zip という名前が付けられるたびに、新しい ZIP ファイルが作成されます(console_10.06.2018.zip、controller_10.06.2018.zip など)。
名前が変更された古いログは、ZIP ファイルに移動されます。Parallels RAS では、デフォルトで 5 個の ZIP ファイルが保管されます。
アーカイブ済みのファイル数の上限を超えると、最も古いファイルが削除されます。
このログローテーションの仕組みによって、ログファイルサイズの合計が X * Y * Z MB を決して超えないように保証されています。ここで、X は各ログファイルの合計サイズ(デフォルトは 200 MB)、Y は ZIP ファイル数の上限(デフォルトは 5)、Z は RAS コンポーネントの数です。
上述の例の X と Y の値は、該当の RAS コンポーネントをホストするコンピューター上の Windows レジストリに事前に定義されています。すべての RAS コンポーネントのデフォルト値は同じです。値を変更するには、HKEY_LOCAL_MACHINE > SOFTWARE > Wow6432Node > Parallels に移動して、RAS コンポーネントの LogMaxSize と LogMaxBackups の値を設定します。値を変更した後、サービスを再起動する。