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Parallels RAS では、ハイパーバイザーベースのプロバイダーとクラウドベースのプロバイダーがサポートされています。
ハイパーバイザー
以下のハイパーバイザーがサポートされています。
Microsoft Hyper-V(Windows Server 2012 R2 から Windows Server 2022 まで)
Microsoft Hyper-V Failover Cluster(Windows Server 2012 R2 から Windows Server 2022 まで)
VMware vCenter 6.5.0***、6.7.0***、7.x、8.0
VMware ESXi 6.5.0***、6.7.0***、7.x、8.0
SC//HyperCore 9.1、9.2
Nutanix AHV(AOS 5.15、5.20、6.5 LTS)
リモート PC - リモート PC のプールを作成できる特別なタイプです。「リモート PC プール」を参照してください。
* VMware は、2022 年 10 月 15 日に vSphere 6.5.0 および 6.7.0 のサポートを終了しました。これらのバージョンを Parallels RAS 19 で使用することは可能ですが、長期間のサポートを確保するために vSphere 7.0 へのアップグレードを推奨します。
クラウドプロバイダー
Microsoft Azure
Amazon ウェブサービス
プロバイダー(ハイパーバイザーベースまたはクラウドベース)を RAS ファーム内で機能させるには、RAS Provider Agent がファームにインストールされている必要があります。RAS Provider Agent は、他の RAS コンポーネントとプロバイダーの間のインターフェイスとして動作します。RAS Provider Agent は、プロバイダーのネイティブ API によってプロバイダーとのすべての通信を統括します。
Parallels RAS には、ファームにインストールできる次の 2 種類の RAS Provider Agent があります。
組み込み: この RAS Provider Agent は、RAS Connection Broker に組み込まれており、Parallels RAS をインストールすると自動的にインストールされます。この Agent は、複数のプロバイダーを処理したり、高可用性向けに構成したりすることもできます。
専用: この RAS Provider Agent は手動でインストールされます。単一のプロバイダーのみ処理できます。複数のプロバイダーでこのエージェントタイプを使用する場合は、各プロバイダーに別のインスタンスをインストールする必要があります。
組み込みと専用の RAS Provider Agent はどちらも、Parallels RAS でサポートされるすべてのタイプのプロバイダーと互換性があります。どちらのエージェントをインストールするかは、ご自身の要件のみを考慮して選択できます。高可用性とビジネスの継続性のために、可能な限り常に組み込み Provider Agent を使用することが推奨されます。
次のセクションも参照してください。
組み込み RAS Provider Agent を使用するプロバイダーを追加する場合は、「プロバイダーの追加」に進んでください。
任意のホストに専用 RAS Provider Agent をインストールする場合は、続く「RAS Provider Agent のインストールオプション」のセクションをお読みください。
このセクションでは、以下の内容を説明します。
専用 RAS Provider Agent をインストールしている場合は、最初にインストールする場所を決定する必要があります。プロバイダーのタイプに応じて、以下のオプションが利用できます。
ハイパーバイザーが動作しているホスト。このオプションは、Microsoft Hyper-V でのみ利用できます。
物理マシンまたは仮想マシンで動作している、サポートされているバージョンの Windows Server。サポートされている Windows Server バージョンについては、「ソフトウェア要件」>**「RAS Provider Agent」**を参照してください。
以下の表は、サポートされる各プロバイダーに対する RAS Provider Agent のインストールオプションのリストです。
* これらの Provider Agent インストールオプションでは、高可用性を利用できません。詳細については、「VDI の高可用性の実現」を参照してください。
注: リモート PC はリモート PC プールをホスト型デスクトップインフラ(HDI)の一部として作成および管理するために使用できる特別なタイプの PC です。このタイプのプロバイダーを追加すると、実際のプロバイダーのように管理できます。ただし、テンプレートの作成ができないことや、その他の VDI 固有の機能が使用できないことなど、いくらかの制限があります。このタイプを使用する場合の主要機能は、HDI ベースのリモート PC(HPE Moonshot System、Atrust Remote PC Array など)のプールを作成し、個々の PC を特定のユーザーに割り当てることで PC をパーシスタントにする機能です。詳細については、「リモート PC プール」 を参照してください。
上の表で、使用しているプロバイダータイプを探し、RAS Provider Agent をインストールできる場所を確認します。利用できる選択肢に応じて、次のいずれかを実行します。
組み込み Agent: Agent は RAS Connection Broker の一部としてすでにインストールされています。高可用性とビジネスの継続性のために、可能な限り常に組み込み Provider Agent を使用することが推奨されます。
プロバイダー上の Agent: このオプションは、Microsoft Hyper-V を使用している場合のみ利用できます。「プロバイダーの追加」で説明されているように、ホストにそのまま Agent をインストールできます。
Windows Server(VM または HW)上の Agent: このオプションを使用する場合、サポートされているバージョンの Windows Server が実行されている物理マシンまたは仮想マシンがあることを確認します。ファームにプロバイダーを追加するときには、FQDN または IP アドレスを指定する必要があります。
このセクションでは、以下の内容を説明します。
このセクションでは、の追加方法について説明します。ハイパーバイザーベースのプロバイダーの追加方法については、を参照してください。
このセクションでは、の追加方法について説明します。クラウドベースのプロバイダーの追加方法については、を参照してください。
プロバイダーを追加するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] に移動します。
[プロバイダー] タブで [タスク] > [追加] をクリックし、追加したいプロバイダーを選択します。
[仮想化プロバイダーを追加] ウィザードが開きます。
[名前] フィールドで、プロバイダーの名前を指定します。
[説明] フィールドに、任意の説明を入力します。
[アドレス] フィールドで、ホストの FQDN または IP アドレスを指定します。SC//HyperCore では、複数のノードの IP アドレスを指定することができます。
ホストにログインするためのユーザー名とパスワードを指定します。
[認証情報を管理する] ボタンをクリックして、RAS Agent の展開に使用するアカウントを指定します。
[詳細設定] リンクをクリックして、[プロバイダー詳細設定] ダイアログを開きます。このダイアログでは、次のオプションを選択できます。
専用 Provider Agent の使用: RAS Provider Agent を自分でインストールする(またはインストールした)場合は、このオプションを選択します。を使用する場合はオプションをクリアします。
Agent アドレス: 上にあるオプションを選択すると、このオプションが有効になります。RAS VDI Agent がインストールされている(またはこれからインストールされる)ホストの FQDN または IP アドレスを指定します。物理ボックスまたは仮想マシンのいずれかを指定できます。
任意の Connection Broker: このプロバイダーの推奨 Agent にする RAS Connection Broker を選択します。詳細については、を参照してください。
[次へ] をクリックします。
ここで、ウィザードは RAS Provider Agent に接続しようとします。前の(オプションの)ステップで [専用 Provider Agent の使用] オプションを指定したものの、まだ Agent をインストールしていない場合は、[インストール] をクリックし、手順に従って指定のホストに Agent をプッシュインストールします。
リモートインストールが機能するには、次の要件を満たす必要があります。
ホストにファイヤーウォールを構成してプッシュインストールを許可する必要があります。標準の SMB ポート(139 および 445)が開いている必要があります。Parallels RAS が使用するポート一覧については、**「ポート参照」**を参照してください。
SMB アクセス。管理共有(\\server\c$)にアクセスできる必要があります。シンプルファイル共有が有効になっている必要があります。
Parallels RAS 管理者アカウントにはホストでリモートインストールを実行する権限が必要です。権限がない場合、権限があるアカウントの資格情報を入力するよう求められます。
対象ホストは AD ドメインへの参加が必要です。
何らかの理由でプッシュインストールを実行できない場合は、インストーラーを使用して手動でエージェントをインストールできます。を参照してください。
プロバイダータイプとして Microsoft Hyper-V Failover Cluster を選択した場合、ホストに対する MAC アドレス管理を無効化できるページが開きます。MAC アドレス管理の無効化は、Microsoft System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)またはその他のソリューションを使用して MAC アドレスを管理している場合にのみ行います。詳細については以下の説明を参照してください。
Microsoft Hyper-V Failover Cluster をプロバイダーとして使用する場合は、MAC アドレスの管理が必要です。これは、MAC アドレス重複を避けるためです。ホストがクラスターの別のノードに移行され、MAC アドレスがリリースされて元のノードで再利用されると、MAC アドレスの重複が発生する可能性があります。そのような場合は、該当のホストをファームで管理できなくなります。Parallels RAS では、プロバイダーレベルで静的 MAC アドレスのプールを使用して、MAC アドレスを自動的に生成してホストに割り当てます。この方法により、ホストがクラスターの別のノードに移行された場合も、その MAC アドレスは別の VM で再利用されず、MAC アドレスの重複は発生しません。プールには、10,000 の予約済み MAC アドレスがあり、ウィザードページの [MAC アドレスの開始] フィールドと [MAC アドレスの終了] フィールドにその範囲が表示されます。
上で述べたように、すでに SCVMM またはその他のソリューションを使用して MAC アドレスを管理している場合は、[MAC アドレス管理の有効化] オプションをオフにします。
[次へ] をクリックします。
プロバイダーに [VMware vCenter] を選択した場合、別のページが開きます(他のホストタイプではこのページは開きません)。このページで、vCenter リソースプールを指定できます。これにより、クラスター(ルートリソースプール)またはクラスター内の個別のリソースプールを選択して、VM を列挙できます。リソースプールを選択するには、[指定のリソースプールを使用] オプションを選択してから、[リソースプール] フィールドの隣の [...] ボタンをクリックします。ダイアログが開いたら、希望のリソースプールを選択します。[指定のリソースプールを使用] オプションをクリアしたままにすると、すべての VM が vCenter クラスター全体から取得されます(最大数は 35,000)。完了したら [OK] をクリックします。
[完了] をクリックして、ウィザードを閉じます。
はじめに
Amazon ウェブサービス(AWS)は、最大手のクラウドプラットフォームプロバイダーであり、200 以上のフル機能のサービスを世界中のデータセンターから提供しています。Parallels RAS 19 は、Parallels RAS の既存の技術的機能に加えて、Amazon EC2 のワークロードを統合、構成、保守、サポートしたり、アクセスを確保したりする機能を提供します。
マルチセッション(RDSH)、シングルセッション(サーバーベース VDI)のサーバー OS、およびその他の Microsoft OS(ライセンスを保有している場合)をサポートしています。AWS での Microsoft オペレーティングシステムの使用に関する詳細については、 を参照してください。
Parallels RAS Console には、以下のような機能があります。
Amazon EC2 インスタンスの管理
テンプレートの作成と管理
インスタンスプールの作成と管理
自動スケーリングの構成
スケジュールによるインスタンスの有効化、再起動、起動、シャットダウン
イメージの最適化を構成
FSLogix プロファイルコンテナーと MSIX app attach を使用
インスタンスタイプ、ストレージタイプの変更
前提条件
AWS のアカウント。まだアカウントをお持ちでない方は、aws.amazon.com/ec2/ で無料でアカウントを作成できます。
Amazon EC2 のクローンインスタンスをドメインに参加させるための Microsoft Active Directory 環境が稼働している。
仮想プライベートクラウド(VPC)を仮想ネットワークとして事前構成済みで、セキュリティグループが EC2 インスタンスの仮想ファイアウォールとして機能している。
Amazon EC2 インスタンスが事前構成済み(後で Parallels RAS テンプレートとして使用、Windows Server 2012 から Windows Server 2022 までの OS で動作)。
プロバイダー
組み込み Agent(PA の一部)
プロバイダー上の Agent
Windows Server(VM または HW)上の Agent
Microsoft Hyper-V
はい
はい
はい*
Microsoft Hyper-V Failover Cluster
はい
いいえ
はい*
VMware VCenter
はい
いいえ
はい*
VMware ESXi
はい
いいえ
はい*
SC//HyperCore
はい
いいえ
はい*
Nutanix AHV(AOS)
はい
いいえ
はい*
リモート PC(下記の注を参照)
はい
いいえ
はい*
Microsoft Azure
はい
いいえ
はい*
Amazon ウェブサービス
はい
いいえ
はい*
Microsoft Azure 内での VM 複製用のテンプレートを作成するときには、VM クローンの作成先になる Azure リソースグループを選択する必要があります。Microsoft Entra ID アプリケーションにアクセスを許可したグループでなければならないことに注意してください。VM のサイズ、および複製された VM で使用するディスクの種類を選択する必要もあります。これらの設定は、[テンプレート作成ウィザード] の [詳細] ページで指定されます。
Virtual Desktop と RD セッションホストの両方のテンプレートを、Microsoft Azure をプロバイダーとして作成できます。複製された VM は、RAS Console に表示されます。同時に、Microsoft Azure ポータルにも表示されます。
注: 同じサブスクリプションを使用する複数の RAS インストールが存在する場合、回避方法として、Provider Agent アプリケーションの読み取りアクセスをサブスクリプションレベルからリソースグループレベルまたはリソースグループのセットに変更することができます。このような操作は、Provider Agent が別の Provider Agent アプリケーションのリソースグループのセットと重なってしまう状況を回避するために必要です。
Microsoft Azure の仕様を含むテンプレートの作成と使用に関する包括的な情報については、「テンプレート」セクションを参照してください。
IAM ユーザーアカウントを作成するには、AWS Management Console、AWS CLI、Tools for Windows PowerShell、AWS API 処理のいずれかを使用します。今回の例では、AWS Management Console を使用します。
AWS Management Console にサインインし、console.aws.amazon.com/iam にある IAM ページを開きます。
ナビゲーションペインで、[ユーザー] を選択し、[ユーザーを追加] ボタンをクリックします。
ユーザーの詳細を設定セクションで、「ParallelsConnector」などのユーザー名を入力します。
Parallels RAS Console は API を使用して AWS アカウントと通信するため、[AWS アクセスタイプ] 以下で、[アクセスキー] > [Programmatic access(プログラムによるアクセス)] を選択します。これにより、IAM ユーザーのアクセスキーが作成されます。完了のページに移動すると、アクセスキーを表示したりダウンロードしたりできます。[次へ] をクリックし、権限設定のページに進みます。
権限設定のページで、新しい IAM ユーザーが所属するユーザーグループを作成できます。これは必須ではありませんが、管理上の理由で推奨されています。
グループを使用しない場合は、[Attach existing policies directly(既存のポリシーを直接アタッチ)] を選択します。アカウント内の AWS マネージドポリシーとカスタマーマネージドポリシーのリストが表示されます。
フィルターポリシーで、事前構成済みの AWS マネージドポリシーである AmazonEC2FullAccess を選択し、[次へ] をクリックして次のページに進みます。
このページではオプションのタグを使用して、このユーザーのアクセスを整理、追跡、または制御することができます。
タグの用意ができたら、[次へ] をクリックすると、ここまでの選択がすべて表示されます。準備ができたら、[ユーザーを作成] をクリックします。
ユーザーのアクセスキー ID とシークレットアクセスキーを表示するには、表示したい各パスワードとアクセスキーの横にある [表示] をクリックします。アクセスキーを保存するには、[CSV をダウンロード] を選択し、ファイルを安全な場所に保存してください。
なお、シークレットアクセスキーを表示/ダウンロードできるはこのタイミングのみとなります。
ユーザーの新しいアクセスキー ID とシークレットアクセスキーを、次に Parallels RAS Console で使用するため安全な場所に保存します。
注: https://aws.amazon.com/blogs/security/how-to-rotate-access-keys-for-iam-users/ で説明されているように、セキュリティ上の理由から IAM ユーザーのキーを定期的に変更することが推奨されています。
手順 2 に進みます。AWS をプロバイダーとして追加する。
このセクションでは、Parallels RAS で VDI コンポーネントを管理する方法を説明します。
Parallels RAS VDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)では、ホストの仮想化を使用して、公開済みリソースをホストするために必要な物理ホストプールの数を減らすことができます。Parallels RAS VDI は、ハイパーバイザーやクラウドベースのプラットフォームなど、数多くの仮想化テクノロジーをサポートしています。
Parallels RAS VDI には、テンプレート機能も搭載されています。これは、事前に構成されたホスト(仮想マシン)からテンプレートを作成し、そこからホストと RD セッションホスト VM を自動的に複製する機能を備えています。
デフォルトの場合 Provider Agent は、Connection Broker と一緒にインストールされます。ただし、Provider Agent を別のサーバーにインストールしたい場合や、何らかの理由で RAS Console からのプッシュインストールが実行できない場合は、この限りではありません。このような場合は、対象のサーバーで直接インストーラーを実行することで Agent をインストールできます。
注: この手順を使用できるのは、Windows に Provider Agent をインストールする場合のみです。
専用 Provider Agent をインストールするには、次の操作を実行します。
管理者アカウントを使用して Provider Agent をインストールするサーバーにログインし、他のすべてのアプリケーションを閉じます。
Parallels RAS の標準インストーラー(RASInstaller.msi)をサーバーにコピーし、実行します。
[インストールタイプの選択] ページが表示されたら、[カスタム] を選択し、[次へ] をクリックします。
[専用 RAS Provider Agent] をクリックし、ドロップダウンリストから [このコンピューターのローカルディスクにすべての機能をインストールします] を選択します。
他のすべてのコンポーネントで選択が解除されている(インストールから除外されている)ことを確認し、[次へ] をクリックします。
[インストール] をクリックし、画面上の指示に従って Agent をインストールします。
Provider Agent は構成を必要としません。インストールされたら、RAS Console に戻り、サーバー名を選択し、[トラブルシューティング] > [Agent をチェック] をクリックします。Agent が適切にインストールされている場合、ステータスは**“Agent をインストールしました”**に変わります。
サーバーから Provider Agent をアンインストールするには、次の操作を実行します。
スタートボタン > [コントロールパネル] > [プログラム] > [プログラムのアンインストール] に移動します。
インストールされているプログラムのリストから、[Parallels Remote Application Server] を見つけます。
サーバー上に保持する必要がある他の Parallels RAS コンポーネントがない場合、[Parallels Remote Application Server] を右クリックして [アンインストール] をクリックします。手順に従って、プログラムをアンインストールします。この指示の残りの部分は省略できます。
サーバー上に保持する必要がある他の RAS コンポーネントがある場合、[Parallels Remote Application Server] を右クリックして [変更] をクリックします。
[ようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。
[変更、修復、または削除] ページで [変更] を選択します。
次のページで [カスタム] を選択します。
[専用 RAS Provider Agent] を選択したら、前面のドロップダウンリストをクリックして、[すべての機能が利用できなくなります] をクリックします。
[次へ] をクリックして、ウィザードを完了します。
大量のホストを管理する場合、特に、ゲストを大規模の企業インフラストラクチャに実装する場合は、プールによって管理者の柔軟性が高まります。RAS Console では、プール管理の包括的な基盤を作成するのに必要なフレームワークとツールを利用できます。プールを管理するには、RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [VDI] に移動してから、[プール] タブをクリックします。
以下のステップを完了させるには、Microsoft Azure のサブスクリプションとアカウントが必要です。サブスクリプションを所有していない場合、先に購入しておく必要があります。
Microsoft Entra ID アプリケーションの作成
Microsoft Entra ID アプリケーションは、ロールベースのアクセス制御とともに使用されます。サブスクリプション内で Parallels RAS からリソースにアクセスするには、Microsoft Entra ID アプリケーションを作成する必要があります。
Microsoft Entra ID アプリケーションを作成するには
Microsoft Azure Portal にログインします。
ポータルメニューを開いて、[Microsoft Entra ID] を選択します。
左側のペインで、[アプリの登録] を選択します。
[新規登録] をクリックします(右側ペイン上部)。
[アプリケーションを登録する] ブレードが開きます。
[名前] フィールドに、アプリケーションに使用したい名前を入力します。
[リダイレクト URI(オプション)] セクションのドロップダウンリストで、[Web] が選択されていることを確認します。[URI] フィールドは空白のままにしておきます。
[登録] をクリックします(左下)。
新しい Microsoft Entra ID アプリが作成され、そのブレードがポータルに表示されます。
右側のペイン上部に表示される、アプリケーションの以下のプロパティをメモしておきます。
表示名
[アプリケーション(クライアント)ID]*
[ディレクトリ (テナント) ID] *
[オブジェクト ID]*
* これらのプロパティをコピーして保存しておきます。後ほど RAS Console で Azure をプロバイダーとして追加するときにこれらを指定する必要があります。
クライアントシークレットの作成
クライアントシークレットは、トークンをリクエストするときにアプリケーションが ID の証明として使用する文字列です。実質的にはアプリケーションのパスワードとして動作します。Azure をプロバイダーとして追加するときに、RAS Console でこの文字列を指定する必要があります。
クライアントシークレットの作成方法:
アプリケーションページにいない場合、[ホーム] ページから**[Microsoft Entra ID]** > [アプリの登録] を選択し、右側のペインでアプリをクリックしてホームに移動します。
左側のペインで、[証明書とシークレット] を選択します。
右側のペインで、[新しいクライアントシークレット] を選択します。
クライアント名を入力し、希望する有効期限オプションを選択します。
[追加] をクリックします。[クライアントシークレット] リストに新しいクライアントシークレットが表示されます。
重要: クライアントシークレットをコピーして保存します([値] 欄)。このページでシークレットをコピーしなかった場合、非表示になってしまい、後から取得することができなくなります。
リソースへの読み書きアクセス許可のアプリケーションへの付与
作成された Microsoft Entra ID アプリには、Azure リソースへの読み書きアクセス許可が必要です。以下の手順は、リソースグループの読み書きアクセス許可をアプリケーションに付与する方法を示したものです。特定のリソースへのアクセス許可や、Azure サブスクリプション全体へのアクセス許可を付与することもできます。詳細については、Microsoft Azure のドキュメントを参照してください。
新しい VM の配置先になるリソースグループへの書き込み許可をアプリに付与する場合:
Azure のポータルメニューで、[リソースグループ] を選択します。
新しい VM の配置先になるリソースグループをクリックします。
左側のペインで、[アクセス制御(IAM)] を選択します。
右側のペインで、[このリソースにアクセスを付与] ボックスを見つけて、[ロールの割り当てを追加] をクリックします。
[ロールの割り当てを追加] ページの [ロール] タブで [特権管理者ロール] を選択し、次に [コントリビューター] ロールを選択します。
[次へ] をクリックします。
[メンバー] タブで、[ユーザー、グループ、またはサービスプリンシパル] オプションを選択します。
[メンバーを選択] リンクをクリックし、[選択] フィールドに以前に作成したアプリケーションの名前を入力します。ドロップダウンリストでアプリケーションを選択し、[選択] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
[レビューと割り当て] タブで、設定が正しいことを確認し、[レビューと割り当て] をクリックします。
アプリにリソースグループへの読み取りアクセス許可を付与する場合:
上のリストのステップ 1〜4 を繰り返します。
[ロールの割り当てを追加] ページの [ロール] タブで [ジョブ機能ロール] を選択し、次に [読者] ロールを選択します。
上のリストのステップ 6〜10 を繰り返します。
注: サブスクリプション全体への読み取り許可をアプリケーションに付与する(特定のリソースグループだけではない)場合、Azure のポータルメニューで [すべてのサービス] を選択してから、[カテゴリ] > [すべて] > [サブスクリプション] に移動し、サブスクリプションを選択します。中央のペインの [アクセス制御(IAM)] を選択し、[ロールの割当の追加] ボックスで [追加] をクリックします。上のリストのステップ 2〜4 を繰り返します。
Microsoft Azure サブスクリプション ID の確認
RAS Console で Microsoft Azure をプロバイダーとして追加する場合、Azure のサブスクリプション ID の指定が必要です。記憶していない場合、Microsoft Azure ポータルで次の方法によって確認できます。
ポータルメニューで [すべてのサービス] を選択します。
左側のペインで、 [カテゴリー] リストの [全般] をクリックします。
右側のペインで、[サブスクリプション] を選択します。
サブスクリプションをクリックしてから、[サブスクリプション ID] フィールドの値をコピーし、保存します。
概要
上記のステップを完了させると、RAS Console で Microsoft Azure をプロバイダーとして使用する準備のために以下の値が保存されているはずです。
アプリケーション (クライアント) ID: アプリケーション ID。
ディレクトリ (テナント) ID: テナントID。
クライアントシークレット: クライアントシークレット(アプリケーションキー)。
サブスクリプション ID: Microsoft Azure サブスクリプション ID。
RAS Console で Microsoft Azure をプロバイダーとして追加する方法について、引き続きお読みください。
このセクションでは、Parallels RAS で AWS を使用する際に留意しておきたい設計上のアドバイスを紹介します。
DHCP オプションセット
テンプレートから作成された VM が Active Directory ドメインに参加できるように、AWS DHCP オプションセットを使用して、ドメインコントローラーを示すカスタム DNS の指定が必要になる場合があります。カスタム DNS が設定されていない場合、デフォルトの AWS パブリック DNS が使用され、VM はドメインコントローラーと通信することができなくなります。
DHCP オプションセットの設定方法については、https://docs.aws.amazon.com/vpc/latest/userguide/DHCPOptionSet.html を参照してください。
ゲストエージェントがブロードキャストを使用してプロバイダーエージェントを検出するためには、プロバイダーエージェントとゲストエージェントが同じサブネット上に存在している必要があります。これが不可能な場合、Provider Agent の IP アドレスを含むレジストリ設定を VM に追加する必要があります: https://kb.parallels.com/en/124157?language=en。
サービスクォータ
ソリューションは、使用状況、呼び出し回数、インスタンス数などに応じて、スケーリングされます。このため、標準的な AWS のサービスクォータの制限に到達する場合があります。AWS サービスクォータの詳細については、https://docs.aws.amazon.com/general/latest/gr/aws_service_limits.html を参照してください。
Parallels RAS 統合には、ここで指定された EC2 および EBS のエンドポイント制限が適用されます:
ストレージの暗号化
AWS 管理者が AWS Management Console で RAS テンプレートの VM ストレージの暗号化を有効にした場合、RAS テンプレートから作成したクローンのストレージは暗号化されます。
暗号化は、デフォルトで有効にするか、新しい EC2 VM を起動する際に明示的に有効にすることができます:
暗号化の詳細については、https://aws.amazon.com/blogs/compute/must-know-best-practices-for-amazon-ebs-encryption/ を参照してください。
はじめに
Microsoft Azure を使用中または検討中の組織は、VDI および RD セッションホストのワークロードのプロビジョニング、スケーリング、管理を Parallels RAS Console から直接実行し、Azure Resource Manager(ARM)を使用して Microsoft Azure 上に展開できます。Parallels RAS は、Azure リソースに必要な権限(サブスクリプションとリソースグループ)を持つサービスプリンシパルを使用して、リソースの認証、プロビジョニング、管理を実行します。
前提条件
Microsoft Azure をプロバイダーとして使用するには、以下の条件を満たしている必要があります。
既存の Microsoft Azure アカウントとサブスクリプション。
必要な Microsoft Azure プロバイダーが有効化されていること(Microsoft.ResourceGraph、Microsoft.Resources、Microsoft.Compute、Microsoft.Network など)。
AD サービスに接続可能な、選択したリージョン内の ARM 仮想ネットワークとサブネット。Microsoft Entra ID with Active Directory Domain Services(AADDS)、Azure IAAS 内またはハイブリッドのドメインコントローラー(オンプレミスドメインへの接続を使用できるもの)。
ハイブリッド RAS 展開を使用する場合、サイト間 VPN または ExpressRoute が必要。
VDI または RD セッションホストのテンプレートとして使用される、構成済みの VM。
Microsoft Azure をプロバイダーとして追加するには、以下の 2 つのステップがあります。
まず、サブスクリプション内のリソースにアクセスするアプリケーションを Microsoft Azure 内に作成する必要があります。このステップについては、セクションで説明されます。
アプリケーションの作成と登録が完了したら、Parallels RAS Console 内で Microsoft Azure をプロバイダーとして追加できます。このステップについては、で説明されます。
ここからは、上記のステップを実行する方法について説明します。
RAS Provider Agent がインストールされていて正常に機能することを確認するには、次の操作を実行します。
最初に、[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] リストの [ステータス] 列を見ます。Agent で問題が発生している場合は、その列に該当する説明が表示されます。説明に加えて、[ステータス] 列では、色コードを使用して次のように Agent のステータスを示していることに注意してください。
赤 - 未確認
オレンジ - アップデートが必要
緑 - 確認済み
ホストを右クリックして、コンテキストメニューの [トラブルシューティング] > [Agent をチェック] をクリックします。
[Provider Agent 情報] ダイアログが開き、Provider Agent、VDI サービスに関する情報やその他の関連情報が表示されます。
Provider Agent がインストールされていない場合は、[インストール] ボタンをクリックして、画面の指示に従います。詳細については、を参照してください。
Microsoft Azure をプロバイダーとして追加するには、以下の操作を実行してください。
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] に移動します。
[プロバイダー] タブで、[タスク] > [追加] > [Microsoft Azure] をクリックします。
[クラウドコンピューティングを追加] ウィザードが開きます。
ウィザードで、以下の情報を指定します。
名前: プロバイダーの名前です。
説明: プロバイダーの説明です。
管理資格情報: Parallels Agent の展開に使用する管理者アカウントです。
認証 URL: Microsoft 認証サイトの URL が入力された状態になっています。変更が必要な場合や指示された場合を除き、デフォルト値のままにしておきます。
管理 URL: Microsoft 管理サイトの URL が入力された状態になっています。変更が必要な場合や指示された場合を除き、デフォルト値のままにしておきます。
リソース URI: Microsoft Azure のリソース URI が入力された状態になっています。変更が必要な場合や指示された場合を除き、デフォルト値のままにしておきます。
テナントID: 先ほど作成した Microsoft Entra ID アプリの [ディレクトリ (テナント) ID] の値。
サブスクリプション ID: 自分の Microsoft Azure サブスクリプション ID。
アプリケーション ID: Microsoft Entra ID アプリの”アプリ(クライアント)ID”の値。
アプリケーションキー: Microsoft Entra ID アプリの”クライアントシークレット”の値。
[詳細設定] リンクをクリックして、以下のオプション設定を構成できるダイアログを開きます。
専用 Provider Agent の使用: このオプションがクリアされている場合(デフォルト)、組み込みの RAS Provider Agent が使用されます。専用 RAS Provider Agent を使用する場合は、このオプションを選択し、ホストの FQDN または IP アドレスを指定します。
Agent アドレス: 上にあるオプションを選択すると、このオプションが有効になります。RAS VDI Agent がインストールされている(またはこれからインストールされる)ホストの FQDN または IP アドレスを指定します。物理ボックスまたは仮想マシンのいずれかを指定できます。
任意の Connection Broker: このプロバイダーの推奨 Agent にする RAS Connection Broker を選択します。詳細については、を参照してください。
[次へ] をクリックします。ウィザードには新しいプロバイダーが表示され、RAS Provider Agent のステータスも確認できます。問題がなければ、[完了] をクリックしてウィザードを終了します。問題があれば、[戻る] をクリックし、必要に応じて間違いを修正します。
RAS Console の [プロバイダー] タブに、新しいプロバイダーが表示されます。次の手順に従って、プロバイダーの追加を完了させます。
[適用] をクリックして変更を適用します。
[ステータス] 列の値を確認します。[OK] 以外の値であれば、プロバイダーを右クリックし、[トラブルシューティング] > [Agent をチェック] を選択します。Agent のステータスを確認し、必要な場合はインストールしてから、[OK] をクリックします。[プロバイダー] タブの [ステータス] 列が [OK] になります。
プロバイダー構成の変更
プロバイダーの構成を表示し、変更するには、テンプレートを右クリックして [プロパティ] を選択します。開いたダイアログを使用して、プロバイダーのプロパティを表示し、変更します。
Amazon ウェブサービスをクラウドコンピューティングプロバイダーとして設定するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > [プロバイダー] に移動します。
[タスク] ドロップダウンメニューをクリックし、[追加] を選択します(または [+] アイコンをクリックします)。
メニューで、[Amazon EC2] を選択します。[クラウドコンピューティングプロバイダーを追加] ウィザードが開きます。
ウィザードで、以下の情報を指定します。
名称: プロバイダーの名前です。
説明: プロバイダーの説明です。
管理資格情報: セッションホスト(Amazon EC2 インスタンス)上の Parallels Agent の展開に使用する管理者アカウントです。現行の RAS 管理者はこのリストにすでに存在していますが、他のアカウントを使用することもできます。
アクセスキー ID: アクセスキー ID です。
秘密アクセスキー: 秘密キーです。
[次へ] をクリックします。
Parallels RAS 設定の検証が完了するまで待機し、[次へ] をクリックします。
使用するリージョンを選択します。多くの場合、最適なリージョンは地理的に近い場所になります。また、[オプトインされたリージョン] オプションを選択してオプトイン AWS リージョンのいずれかを選択するか、[EC2 エンドポイント URL] オプションを選択してカスタム EC2 エンドポイント URL を指定することができます。
[完了] をクリックします。
「VDI テンプレートの作成」の説明に従って、テンプレートの作成に進みます。テンプレート作成時に、クローン用のインスタンスタイプや、ストレージのタイプ、サイズ、IOPS などを設定できます。また、[ファーム] > [RD セッションホスト] > テンプレートを右クリック > [プロパティ] からも実行できます。
VDI プールには、さまざまなタイプのメンバーを追加できます。メンバーとして、利用可能なすべてのホスト、特定のホスト、テンプレートから作成されたホストを指定できます。
メンバーをプールに追加する
メンバーをプールに追加するには、次の操作を実行します。
[ホストプール] リストでプールをダブルクリックします。
[メンバー] タブを選択します。
プラス(+)ボタンをクリックし、以下のリストからメンバータイプを選択します:
プロバイダーのすべてのホスト: 特定のプロバイダーに配置されているすべてのホストです。このオプションをクリックすると、プロバイダーを選択できるようになります。
注: Parallels はこのタイプを推奨していません。サポートされていない OS(Linux、HALB など)のホストが追加される可能性があるためです。このタイプを使用する必要がある場合は、注意深く操作を行うか、または適切なホスト名を含むワイルドカードを使用してください。
ホスト: ホストに配置されている特定のゲスト。このオプションをクリックすると、リストからホストを選択できるようになります。
リソースプール: ハイパーバイザー内でプールとしてネイティブに構成されたホストのグループ。ハイパーバイザーでは、プールに関して別の用語(リソースプールなど)を使用する場合があります。このオプションをクリックすると、リストからリソースプール(利用可能な場合)を選択できるようになります。
テンプレート: テンプレートから自動的に作成されるホスト。このオプションをクリックすると、テンプレートを選択できるようになります。テンプレートの詳細については、「テンプレート」を参照してください。
上記のメニュー項目の 1 つをクリックすると、利用可能なホストまたはテンプレートのリストが表示され、それらを選択できます。
注: メンバーの重複の問題を回避するために、任意のプールに同じタイプのメンバーのみが含まれるように設定できます。たとえば、指定のホストでプールに追加した最初のメンバーがホストの場合、追加のメンバーをすべてホストにするよう設定できますが、テンプレート、リソースプール、全ホストに設定することはできません。異なるタイプのメンバーを使用する場合は、各メンバータイプに対して別のプールを作成する必要があります(ホスト用に 1 つのプール、テンプレート用に別のプールを作成するなど)。この要件は、最初のメンバーをプールに追加してからメンバータイプの選択を無効にすることにより、UI に適用できます。
ホストプールかメンバーを削除する
ホストプールからメンバーを削除するには、次の操作を実行します。
[ホストプール] リストでプールをダブルクリックします。
[メンバー] タブを選択します。
削除するプールメンバーを選択します。
マイナス(-)ボタンをクリックします。
メンバーがホストプールから削除されると、そのメンバーは削除されます。
このトピックでは、複数の RAS ファームで同じプロバイダーを同時に使用する方法について説明します。問題と解決策をよりよく理解するために、仮に次のような例を考えてみましょう。
2 つの利用可能な仮想マシンを持つハイパーバイザーがあるとします。
また、2 つのファーム(ファーム 1 とファーム 2)もあります。
第 1 のホストを使用してファーム 1 のリソースをホストし、もう 1 つのホストをファーム 2 のテンプレートとして使用することを計画しています。両方のホストはハイパーバイザー上で同時に実行されますが、各ホストはそれぞれのファームでのみ利用可能になります。
ここで問題となるのは、RAS Guest Agent は通常 1 つの RAS Provider Agent と通信できますが、各ファームにはそれぞれ独自の RAS Provider Agent があるため、このままではうまく機能しないことです。解決策は、ホストで実行している RAS Guest Agent が、1 つの特定の RAS Provider Agent のみを認識すると同時に、必要に応じて割り当てを変更できるようにすることです。
割り当ては Windows レジストリを介して行われます。VDI プールに属するすべてのホストとテンプレートから作成されたホストクローンは、RAS Provider Agent の名前またはアドレスを指定する新しい文字列値 2XVDIAgent
を持つ必要があります。値を追加するには、次の手順に従います。
仮想マシンで実行されている Windows にログインし、レジストリエディター(regedit)を開き、以下のキーを探します。
32 ビットシステム: HLKM\Software\Parallels\GuestAgent
64 ビットシステム: HLKM\Software\WOW6432Node\Parallels\GuestAgent
2XVDIAgent
という名前の文字列値を追加します。値のデータは、次のように指定する必要があります。
専用の RAS Provider Agent を使用する場合、値には、エージェントがインストールされているサーバーの FQDN または IP アドレスを設定してください。
組み込みの RAS Provider Agent を手動で選択して使用する場合は、値に RAS Connection Broker の FQDN または IP アドレスを設定してください。
ビルトイン RAS Provider Agent を使用し、エージェントが自動的に選択される場合(高可用性)、文字列には、すべての RAS Connection Broker の FQDN または IP アドレスを、セミコロンで区切って含める必要があります(例: <PA1 address>;<PA2 address>;<PA3 address>)。
手動エージェント選択シナリオ(上記の 2 番目の項目)でも、複数の Connection Broker の名前または IP アドレスを含められることに注意してください。このようにすれば、プロバイダーの推奨 Connection Broker を切り替えるたびに値を変更する必要はありません。
[プール] タブの下部にある [ワイルドカード] 入力フィールドを使用して、ユーザーが利用できるホストを示すワイルドカードを指定できます。VM の名前がワイルドカードと一致すると、その VM が利用可能になります。一致しない場合、ユーザーはそのゲストを使用できません。ワイルドカードを指定するには、アスタリスク演算子(*)を使用します(例: ABC*
、*ABC*
)。
ホストプールを追加するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [VDI] [ホストプール] に移動します。
[プール] リストの上にある [タスク] ドロップダウンリストをクリックして、[追加](またはプラス記号アイコン)をクリックします。[VDI ホストプールを追加] ウィザードが開きます。
[サイト内のホストプールを有効化] を選択してホストプールを有効化します。新しいホストプールの名前と説明を指定します。
[次へ] をクリックします。
[プロビジョニング] ページで、このホストプールにテンプレートベースのホストを含めるか、スタンドアロンホストを含めるかを選択します。
テンプレート: ホストはテンプレートから動的に作成されます。次のステップ以降で、テンプレートを作成するか、既存のテンプレートを選択する必要があります。プロビジョニングタイプとして [テンプレート] を選択すると、均質なホストプールが確保されます。ホストプール全体で一貫したユーザーエクスペリエンスを提供するには、この選択を推奨します。
スタンドアロン: すでに存在する 1 つまたは複数のホストを選択します。これは、次のステップ、または後のステップでも行うことができます。ホストプールにホストを追加する前に、ホストがドメインに参加し、ドメイン環境のネットワークにアクセスできることを確認してください。スタンドアロンプロビジョニングは、自動スケールなど、機能の一部が欠けているため、「管理対象外」とみなされることに注意してください。
プロビジョニングページ(前述)での選択内容に応じて、以下のいずれかを実行します。
スタンドアロン: リストからホストプールに含めるホストを 1 つまたは複数選択します(後からプールにホストを追加することもできます)。
テンプレート: リストからテンプレートを選択するか、[新規作成] をクリックして新しいテンプレートを作成してからテンプレートの設定を指定します。バージョン: 既存のテンプレートを選択した場合は、そのバージョンのいずれかを選択します。
[次へ] をクリックします。
(テンプレートのみ)[全般設定] ページで、次のオプションを指定します。
テンプレート名: 選択してテンプレート名を入力します。
最大ホスト数: このテンプレートから作成できるホストの最大数を指定します。
ウィザード完了時にデプロイされるホスト数: テンプレートが作成されたときに展開するホストの数。ホストは一度に 1 つずつ作成されるため、これには時間がかかることに注意してください。
ホスト名: 新しいホスト名を指定するときに使用するパターン。
[次へ] をクリックします。
(テンプレートのみ)[設定] ページで、次のオプションを指定します。
使用可能なバッファを維持: このテンプレート用に、常に未割り当てでセッションが空いているホストの最小数です。空いているデスクトップと未割り当てのデスクトップの数が設定値を下回るとすぐに、このテンプレートから別のホストを強制的に作成します。テンプレートは、電源の初期状態を含め、ホスト作成のための独自の設定を使用します。
準備後のホストの状態: 準備が整ったホストに適用される電源状態を選択します。[使用中]、[停止中]、または [サスペンド] から選択します。電源状態が [停止中] または [サスペンド] に設定されている場合、実行中の(完全に準備が整い、受信接続を待っている)ホストの数は、[使用可能なバッファを維持] の設定(上記参照)によって制御されます。ホスト数の上限値が 200 に設定され、ウィザード完了時に展開されるゲストホストの数が 100 で、準備後の電源状態が**“停止中”**であるとします。このような構成の場合、100 の複製が展開され、停止中の状態になります。
未使用のホストの削除: リソースを節約するため、未使用のホストを処理する方法を選択します。削除しないように設定するか、削除されるまでの時間を指定します。
[次へ] をクリックします。
[ホストプールの設定] ページで、次のオプションを指定します。
セッション: アクションがトリガーされるタイミングを選択します。
アクションの実行: アクションを選択します。
経過時間: アクションが起動するまでの時間を選択します。
[次へ] をクリックします。
[ユーザープロファイル] ページで、[RAS で管理しない](ユーザープロファイルは管理されません)または [FSlogix] から選択できます。Microsoft FSLogix プロファイルコンテナーを使用すると、パーシスタントでない環境でユーザーコンテキストを維持し、サインイン時間を最小限に抑え、互換性の問題を排除するネイティブプロファイルのユーザーエクスペリエンスを提供できるように構成されています。詳細な手順については、「ユーザープロファイル」を参照してください。
[次へ] をクリックします。
(スタンドアロンのみ)[最適化] ページで、最適化を構成します。
[概要] ページでは、テンプレートの概要情報を確認します。必要に応じて、[戻る] ボタンをクリックして情報を修正できます。
最後に、[完了] をクリックしてホストプールを作成し、ウィザードを閉じます。
このセクションでは、Parallels RAS でプロバイダーの構成を変更する方法を説明します。
プロバイダーを構成する
既存のプロバイダーを構成するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] に移動します。。
[プロバイダー] タブでプロバイダーを選択し、[タスク] > [プロパティ] をクリックします。[プロパティ] ダイアログが開きます。
注: 一部のホストでは、以下のいくつかのプロパティを利用できない場合があります。これはプロバイダーの種類によって変化します。
サイトでのプロバイダーの有効化/無効化
デフォルトで、プロバイダーは有効です。プロバイダーを有効または無効にするには、[全般] タブの [サイト内のプロバイダーを有効化] オプションを使用します。
プロパティ: プロバイダーの接続設定の構成
プロバイダーがハイパーバイザーベースかクラウドベースかによって、[全般] タブには異なるプロパティが表示されます。
ハイパーバイザープロバイダー:
タイプ: プロバイダーの種類です。
サブタイプ: ハイパーバイザーのバージョン。使用しているハイパーバイザのバージョンが含まれていない場合、[他:] を選択します。
ホスト: プロバイダーの IP アドレスです。
ポート: プロバイダーが受信接続を待機しているポート番号です。
リソースプール: このフィールドは VMware vCenter の場合のみ有効です。プロバイダーの追加時に vCenter リソースプールを指定していた場合、ここにプールが表示されます。[...] ボタンを利用すると、異なるプールを指定できます(または、フィールドが空の場合にプールを選択できます)。ただし、これは、現在のプールからのホストが作成されていないか、いかなる方法でも Parallels RAS で使用されていない場合に限ります。Parallels RAS が現在使用されていることを検出すると、警告メッセージが表示され、変更することはできません。それでも別のリソースプールを選択したい場合は、RAS Console でフルクリーンアップを手動で行い、使用されているものが一切ない状態にする必要があります。
説明: オプションの説明。
専用 Provider Agent: 別のホストに専用 RAS Provider Agent がインストールされている場合は、このオプションを選択します。ホストの FQDN または IP アドレスを [Agent アドレス] に入力します。 に入力します。
クラウドベースのプロバイダー:
タイプ: クラウドベースのプロバイダーの種類(例: Microsoft Azure)です。
名前: プロバイダーの名前です。
説明: オプションの説明。
資格情報: RAS Guest Agent のインストールに使用するアカウントの認証情報です。
専用 Provider Agent: 別のホストに専用 RAS Provider Agent がインストールされている場合は、このオプションを選択します。ホストの FQDN または IP アドレスを [Agent アドレス] に入力します。 に入力します。
Microsoft Azure に関連するその他のプロパティの説明については、「Microsoft Azure をプロバイダーとして追加」を参照してください。
資格情報: ユーザー名とパスワードの構成
プロバイダーがハイパーバイザーベースかクラウドベースかによって、[資格情報] タブには異なるプロパティが表示されます。
ハイパーバイザープロバイダー:
プロバイダーにログインするためのユーザー名とパスワードを指定します。[認証情報をチェック] ボタンをクリックして、入力した認証情報を確認します。
クラウドベースのプロバイダー:
「Microsoft Azure をプロバイダーとして追加」または「AWS をプロバイダーとして追加」を参照してください**。**
詳細
[詳細] タブでは、プロバイダーの構成を実行して、現在使用していない VM に搭載されているマネージドディスクのタイプを標準 HDD に自動変更するよう設定できます。VM を起動すると、管理ディスクは自動的に元のタイプに変更されます。この機能により、VM の維持にかかるコストを削減することができます。
ディスクストレージのコスト最適化を有効化するには:
一覧からプロバイダーを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
プロバイダーの [プロパティ] ウィンドウで [詳細] タブを選択します。
[ディスクストレージコストの最適化を有効にする] オプションを選択します。
[ストレージコストの最適化を有効にする前のタイムアウトを設定] ドロップダウンリストで、必要なオプションを選択します。
MAC アドレス
このタブは、プロバイダーに Microsoft Hyper-V Failover Cluster を使用する場合にのみ表示されます。ホストの MAC アドレス管理を有効または無効にするために使用します。詳細については、「ハイパーバイザーホストの追加」を参照してください(MAC アドレス管理の構成手順の説明をお読みください)。
MAC アドレス管理は Parallels RAS 18 以降で利用できます。新規に Parallels RAS 18 をインストールする場合、この機能は、Microsoft Hyper-V Failover Cluster がプロバイダータイプとしてファームに追加されたときに、デフォルトで有効化されます。それ以前のバージョンの Parallels RAS の場合、この機能は、既存のプロバイダーに対して無効化されており、新しいプロバイダーを追加したときにデフォルトで有効化されます。
ホストプールを削除するには、次の操作を実行します。
削除するプールを右クリックして [削除] をクリックします(またはマイナス記号アイコンをクリックするか、[タスク] > [削除] をクリックします)。
ホストプール内のすべての VDI Agent の自動更新を有効にして構成できます。
Agent 自動更新のスケジュールを設定するには次の手順を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [ホストプール] > [プロパティ] > [自動更新] タブに移動します。
このホストプールで設定を変更する場合は、[既定の設定を継承] オプションをオフにします。
[メンテナンス期間の自動更新を有効にする] オプションを選択します。メンテナンス期間の間、ホストプール内のすべてのホストで Agent のアップグレードのダウンロードが試行されます。アップグレードは、すべてのユーザーがホストからログアウトするとすぐにダウンロードされ、インストールされます。ユーザーからの新規ログオンは禁止されています(ドレインモード)。 メンテナンス期間中にユーザーがログオフしなければ、アップグレードは次の期間までインストールされません。
このイベントの開始日、開始時刻、期間、および繰り返しの設定を指定します。これを 1 回限りのイベントにするには、[繰り返し] ドロップダウンリストで [なし] を選択します。
(オプション)メンテナンス期間の終了時にすべてのユーザーを強制的にログオフし、アップグレードをダウンロードする場合は、[メンテナンス期間の終了時に現在のセッションを強制的にログオフする] オプションを選択します。
(オプション)メンテナンス期間中にユーザーに送信されるメッセージを構成します。[メッセージを構成] ボタンをクリックして、メッセージのタイトル、本文、送信する期間を指定します。
Agent の自動更新をキャンセルするには、次の手順を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [VDI] > [ホストプール] に移動します。
[タスク] > [メンテナンス期間の自動アップグレードをキャンセル] ウィンドウを選択します。
テンプレートは、Parallels RAS でホストの作成と展開を自動化するために使用されます。テンプレートは、Parallels RAS でサポートされるいずれかのハイパーバイザーを使用して作成された既存の仮想マシンに基づきます。テンプレートの準備ができたら、それを使用して、テンプレートのプロパティをすべて継承する複製(ホスト)を作成できます。作成されたホストは、公開済みのリソースをホストするために使用できます。
以下のトピックでは、テンプレートを作成し、使用する方法を説明します。
プールに属するホスト(および他のホストやデスクトップ)は、[VDI] > [デスクトップ] タブで管理します。このタブでは、標準的なデスクトップ管理操作すべてを [タスク] メニューから実行できます。再作成、削除、全 Agent の更新、割り当て、割り当て解除、セッションの表示、開始、停止、再起動、サスペンド、リセットなどを実行できます。再起動操作(猶予)には 10 分間のタイムアウトがあります。この時間内に操作が完了しない場合は、リセット操作(強制)となります。
デフォルトでは、[デスクトップ] タブには、ファーム内で利用可能なすべてのデスクトップが表示されます(利用可能なすべてのデスクトップを表示するには、リストのスクロールが必要な場合があります)。特定のプールに属するホストだけを表示するには、[プール] タブでプールを選択し、[タスク] > [プール内のホストを表示する] をクリックします。これにより、[デスクトップ] タブに切り替わります。このタブでは、選択されたプールに属する VM だけが表示されるよう、自動的に絞り込まれています。
テンプレートを作成すると、通常は単一のプロバイダーによって管理されます。このプロバイダーは、ソースとなる仮想マシンが属するプロバイダーと同じです。複製がテンプレートから展開され、テンプレートの作成に使用されたプロバイダーと同じプロバイダーで実行されます。複製されたホストは、通常はストレージエリアネットワーク(SAN)などの一元化された共有ストレージに保存されます。
Parallels RAS 18 から、管理者はテンプレートを作成し、そのテンプレートを複数の Microsoft Hyper-V ホストに配信できるようになりました。その結果、Parallels RAS Console に表示されるテンプレート構成は、複数の Microsoft Hyper-V ホストで共有され、各ホストのローカルストレージには、テンプレートの独自コピーが配置されます。これにより、複製を一元化された共有ストレージだけでなく、複数の独立した Microsoft Hyper-V ホストのローカルディスクにも展開できます。必要な数の Microsoft Hyper-V ホストをテンプレート配信リストに追加することで、簡単にスケールアウトを実行できます。
テンプレート配信は、[Parallels テンプレートの作成ウィザード](次のサブセクションで説明)の [配信] ページで構成します。テンプレート配信機能を使用する予定がある場合は、ウィザードを実行する前に、以下の**「前提条件」**サブセクションをお読みください。
マルチプロバイダーのテンプレート配信の管理について詳しくは、も参照してください。
前提条件
テンプレート配信は、スタンドアロンの Microsoft Hyper-V Server 2012R、2016、2019、2022 でサポートされます。
すべてのターゲットプロバイダーでは次の項目が同一でなければなりません。
- プロバイダーのタイプとサブタイプ。
- ホストが配置されるフォルダーのパス。
- ホストが接続される仮想スイッチの名前。
Hyper-V ホストは、ドメインに参加している必要があります。現在の実装では、テンプレートの完全な VM コピーを使用して、Hyper-V ライブマイグレーションの仕組みによって、テンプレートを他のホスト(ローカルストレージ)に配信しています。
注: 完全な複製も、ライブマイグレーションを使用して他のホストに移行できますが、プロセスには時間がかかります(テンプレートの初回コピーと同程度)。
ソースとなる VM をホストする Microsoft Hyper-V サーバーをターゲットホストとして使用することもできます。
テンプレートを配信して複製を作成するターゲットホストを選択する前に、利用可能なストレージ領域が十分にあることを常に確認してください。
Hyper-V 設定では、次のように Kerberos 認証が有効化されており、適切な委任が AD で構成されている必要があります。
- ホストマシンの [Hyper-V の設定] に移動し、Kerberos を使用したライブマイグレーションを有効にします。
- [Active Directory ユーザーとコンピューター] に移動し、各 Hyper-V ホストサーバーで、移行先と移行元のすべてのサーバーで“cifs”および“Microsoft Virtual System Migration Service”の委任を有効にします。
注: 認証が機能しない場合は、[任意の認証プロトコルを使う] オプションを変更してみてください。
このページは、複数の Microsoft Hyper-V ホストへのテンプレート配信を構成するために使用します。このページは、ソース VM が Microsoft Hyper-V マシンの場合にのみ表示されます。この機能と要件の説明については、「マルチプロバイダーのテンプレート配信」を参照してください。
テンプレート配信を構成するには、以下の手順を実行します。
[マルチプロバイダーのテンプレート配信を有効化] オプションを選択します。
[利用可能] リストで、1 つまたは複数のプロバイダーを選択し、[追加] をクリックします(または [すべて追加] をクリックして利用可能なプロバイダーをすべて追加します)。このリストには、ソースとなる VM と同じタイプとサブタイプのプロバイダーのみが表示されます。
[同時配信の対象となるプロバイダーの数] フィールドで、同時配信操作の数を指定します。Hyper-V ライブマイグレーションを使用して、テンプレートがターゲットホストに配信されます(仮想マシンがまずファイルにエクスポートされ、次にそのファイルが移行先ホストに移行されます)。[対象] リストの各ホストで、ライブマイグレーションの操作を実行する必要があります。ここで指定した数は、同時に開始するネットワークコピー操作の数を示しています。この数が大きいほど、必要になるネットワークリソースが多くなります。仮想マシンのエクスポート(ライブマイグレーションの最初のステップ)は、常に 1 度に 1 つの VM で実行されるため、ここで指定する数が影響を与えるのはコピー操作のみです。
注: テンプレートが作成された後に、[マルチプロバイダーのテンプレート配信を有効化] 設定を変更(選択または選択解除)することはできません。オンまたはオフにする(機能を有効または無効にする)ことを後で決定する場合は、テンプレート全体を削除して再度作成する必要があります。ただし、プロバイダーを既存のテンプレートに追加したり、既存のテンプレートから削除したりすることは可能です。
完了したら、[次へ] をクリックしてウィザードの次のページに進みます。
追加情報
Virtual Desktop テンプレートは、Parallels RAS VDI の重要な部分です。デスクトップ、アプリケーション、ドキュメントなどを公開するためのホストを作成するために使用されます。ゲスト OS サポートは、RAS Guest Agent(VM でインストールする必要があります)のサポートと同じです。「ソフトウェア要件」を参照してください。
バーチャルデスクトップテンプレートから作成されたホストは、通常、シングルユーザーとして機能します。ホストは、パーシスタント VM の作成、VDI セッションの管理、特定の Virtual Desktop テンプレートからのリソースの公開、などの機能を備えた RAS VDI 内から完全に管理されます。
[概要] ページでは、テンプレートの概要情報を確認します。必要に応じて、[戻る] ボタンをクリックして情報を修正できます。
最後に、[完了] をクリックしてテンプレートを作成し、ウィザードを閉じます。
Agent がインストールされ、[Agent をチェック] ウィザードページの [ステータス] フィールドでインストールが確認できたら、[次へ] をクリックします。VM の電源がオフになります(電源オフ動作が完了するのを待ちます)。VM の電源がオフになったら、テンプレート構成の手順が開始します。
ウィザードの後続のページについては、この後のセクションで説明します。ウィザードのページの多くは、サイトのデフォルト設定の情報を継承していますが、必要に応じて上書きできます。独自の設定を指定するには、[デフォルト設定を継承] オプションをオフにします。デフォルト設定を確認し、編集するには、[デフォルトを編集] リンクをクリックします。詳細については、を参照してください。
[最適化] ページでは、ホストで実行される Windows を最適化して、Parallels RAS 環境で最適なパフォーマンスを発揮できるようにするために使用する設定を指定できます。無効化、削除、または最適化の対象となる Windows コンポーネントやサービス、またその他のオプションを選択して、仮想アプリおよびデスクトップの配信の効率性と合理性を向上させ、改善することができます。詳細な手順については、を参照してください。
上記の**「最適化」**セクションをお読みになり、以下の VDI の特性にも注意してください。
新しいテンプレートを作成する場合、最適化はデフォルトで無効になっています。有効化する場合は、ソースとなるホストのバックアップ(完全複製)を作成してから実行する必要があります。最適化を無効にしてテンプレートを作成し、スナップショットを作成してから、最適化を有効にすることもできます。最適化の設定が適用された後はロールバックできないため、バックアップを作成することをお勧めします。
既存のテンプレートで最適化を有効にするには、テンプレートがメンテナンスモードでなければなりません。“待機”状態のテンプレートでは、[最適化] タブは無効になっています。
既存のテンプレートで最適化が有効になるかまたは変更されていて、テンプレートのメンテナンスモードが終了すると、管理者は既存のホストを再作成するよう求められます。再作成すると、最適化の設定が適用されます。ホストを再作成(その場で、または後から)して、仮想化の設定を受信する必要があります。
最適化をテンプレートに適用すると、そのステータスが [最適化を実行中] に変更されます(代表的な変化)。この段階では、リストでテンプレートを選択し、[タスク] > [最適化の停止] をクリックすれば、処理はキャンセルされます。
**[準備]**ページを使用して、イメージの準備ツールを選択し、構成できます。
注: このページでプロパティを指定する際、これらの情報はローカルマシンのパーソナル構成ファイルに保存されます。次回に別のテンプレートを作成する場合、ここにあるフィールドは最後に使用した値を使用して自動的に入力されます。
最初に、RASprep と Sysprep のどちらを使用するかを選択します。RASprep を使用する利点と 2 つのツールの違いは下記で説明されています。
RASprep は、ベースイメージから VM を複製した後、VM で Windows を準備する Parallels RAS ツールです。RASprep は、各新規 VM の初回起動時に次のタスクを実行します。
各ホスト用に Active Directory で新しいコンピューターアカウントを作成します。
ホストに新しい名前を付けます。
ホストを Active Directory ドメインに参加させます。
Sysprep に比べて、RASprep は変更する構成可能なパラメーターの数が少なく、従って再起動の必要が少なくなるため、はるかに高速で動作します。
注: API の制限により、RASprep は Windows Server 2008 マシンでは使用できません。
次の表には RASprep および Sysprep の主な違いについて説明しています。
準備ツールを選択した後に、次のオプションを指定します。
コンピューター名: コンピューター名を割り当てるために使用する命名パターンです。Windows10-RAS-%ID% などです。
オーナー名: オーナー名(オプション)。
組織: 組織名(オプション)。
管理者パスワード: ローカルの Windows 管理者パスワード。
ドメインに参加: VM が参加するドメイン名。
運営管理者: ドメインアカウント。
パスワード: ドメインアカウントのパスワード。
ターゲット OU: 組織単位の完全な DN。[...] ボタンをクリックして Active Directory を参照し、OU を選択します。
[詳細] ページのプロパティは、プロバイダーのタイプによって異なります。相違点について、以下で説明します。
ハイパーバイザーベースのプロバイダー:
クラスター共有ボリューム(CSV)、ネットワーク共有: Hyper-V Failover Cluster を使用している場合は、この 2 つのオプションが表示されます。ホストが作成されるストレージのタイプを選択できます。任意のオプションを選択して、編集するフィールドの隣にある [...] ボタンをクリックします。選択したオプションに応じて、クラスター共有ボリュームまたはネットワークフォルダーを指定します。共有フォルダーは SMB 3.0 と互換性を持っている必要があります。また、プロバイダーとして Microsoft Hyper-V ホストを登録するために使用した資格情報と同じものを使用して、ホストの SMB ファイル共有にアクセスします。
以下に重要な注意点がありますのでこちらもお読みください。
注: この機能を使用するには、Windows PowerShell を使用して、SMB の制約付き委任(リソースベース)を設定する必要があります。重要: Windows Server 2012 フォレスト機能レベルが必要です。
Windows 2012 R2 以降を実行中のサーバーで、PowerShell を使用して Active Directory PowerShell モジュールをインストールします。Hyper-V ホストや SMB ファイルサーバーでは、このモジュールは必要ありません。
次のコマンドレットを実行します。
Install-WindowsFeature RSAT-AD-PowerShell
Hyper-V クラスターのすべてのノードのファイルサーバー(クラスター)で、SMB の委任を行います。たとえば、4 ノードの Hyper-V クラスターを実行中で、仮想マシンのストレージにスケールアウトしたファイルサーバーのクラスター FS-CL01 を使用する場合は、以下を実行します。
Enable-SmbDelegation ?SmbServer FS-CL01 ?SmbClient Hyperv-01
Enable-SmbDelegation ?SmbServer FS-CL01 ?SmbClient Hyperv-02
Enable-SmbDelegation ?SmbServer FS-CL01 ?SmbClient Hyperv-03
Enable-SmbDelegation ?SmbServer FS-CL01 ?SmbClient Hyperv-04
必須: 次のように、適用した設定(実際の委任)を確認します。
Get-SmbDelegation ?SmbServer FS-CL01
フォルダー: このオプションは、Hyper-V、VMware VCenter、または AHV(AOS)を使用している場合に利用できます。ホストを作成するフォルダーを指定します。
LAN アクセスに、別のネットワークインターフェイスを使用します: このオプションは、Hyper-V または VMware プロバイダーのいずれかを使用している場合に利用できます。Connection Broker と Provider Agent が使用するネットワークインターフェイスを指定します。これは、テンプレートに複数のネットワークインターフェイスがあり、Parallels RAS との通信に特定のインターフェイスを使用したい場合に便利です。このオプションを選択した場合、以下の要素も指定する必要があります。
アドレス: ネットワークインターフェイスの IP アドレスです。
サブネットマスク: IP アドレスのサブネットマスクです。
リソースプール: VMware リソースプールを指定します。
物理的ホスト: VMware vCenter を使用している場合に利用できます。ホストを作成する物理ホストを指定します。
ハードウェアアクセラレーショングラフィックのライセンスサポートを有効化: このオプションは、VMware vCenter または VMware ESXi を使用している場合に利用できます。このオプションを使用すると、vGPU が有効なホストで、シャットダウン時に vGPU ライセンスの登録をライセンスサーバーから解除できます。
Microsoft Azure プロバイダー:
リソースグループ: VM の複製先になる Azure リソースグループを選択します。Microsoft Entra ID アプリにアクセスを許可したグループでなければならないことに注意してください。詳細については、を参照してください。
サイズ: 複製された VM に使用する VM のサイズを選択します。
OS ディスクの種類: 複製された VM に使用するディスクの種類を選択します。
オペレーション: | RASprep | Sysprep |
ローカルアカウントを削除 | いいえ | はい |
新しい SID を発行 | いいえ | はい |
ドメインから親ホストを分離 | いいえ | はい |
コンピューター名を変更 | はい | はい |
ドメインへ新しいインスタンスを招待 | はい | はい |
言語、地域設定、日付と時刻をカスタマイズ | いいえ | はい |
再起動の回数 | 1 | 2(シール、ミニセットアップおよびドメイン参加) |
要件
このセクションで説明する作業を実行するには、次の要件を満たす必要があります。
ハイパーバイザーベースのホストの場合は、ホストにハイパーバイザーツールがインストールされ、実行中であることを確認してください。
VM に Agent ソフトウェアをプッシュインストールできるアカウントの認証情報がわかっていることを確認します。このような認証情報(ドメイン管理者など)を使用して Parallels RAS Console を実行する場合、Agent のインストール中に認証情報の入力は求められません。他のアカウントを使用してコンソールを実行する場合は、Agent をインストールするときに認証情報を入力するよう求められます。
VM で動作しているゲスト OS(Windows)は、DHCP サーバーから IP アドレスを取得するように構成する必要があります。
ユーザーがホストで公開済みのリソースにアクセスする場合、RDP ポートがローカルに、または VM で動作している Windows のグループポリシー経由で開いている必要があります。デフォルトの RDP ポートは 3389 です。
RD セッションホストテンプレートの場合、Network Discovery UDP ポート 137 をゲスト OS のドメインファイアウォールプロファイルで有効にする必要があります。これは、ドメイングループポリシーにより、またはゲスト OS で手動で実行できます。
手動でエージェントをインストール
通常、Parallels RAS Console から直接ソース VM で必要な Agent ソフトウェアをプッシュインストールします(このセクション後半で説明します)。ただし、VM の Windows で Parallels RAS インストーラーを実行して手動でソフトウェアをインストールすることもできます。その際、Custom インストールオプションを使用し、RAS Guest Agent を選択して、ソース VM にインストールします。
テンプレートの作成
テンプレートの作成を開始するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [VDI] に移動します。
右側のペインで [テンプレート] タブを選択します。
[タスク] ドロップダウンリストで [追加] をクリックします(または [+] アイコンをクリックします)
ダイアログが開いたら、テンプレートの作成元になるホストを選択し、[OK] をクリックします。
[Parallels テンプレートウィザードを作成] が開きます。各ウィザードページは、画面に表示される順序に従って、下で説明されています。
エージェントがインストールされていることを確認し、必要であれば「手順 1: Agent のチェックとインストール」の説明に従って手動でインストールします。この手順は、オンプレミスのプロバイダーを使用する場合にのみ表示されます。
「手順 2: テンプレートの構成」の説明に従ってテンプレートを構成します。
[Parallels RAS テストテンプレートウィザード] は、テンプレートの健全性をテストするために使用されます。このウィザードでは、テンプレートが準備された後のすべてのアクティビティが正常に実行されていることを確認できます。これには、DHCP 設定のチェック、DNS 登録、適切な VLAN、AD ドメインへの参加、適切なターゲット OU などが含まれます。
このウィザードを開くには、Parallels RAS Console でテンプレートを右クリックし、[テスト] を選択します。テストは以下の手順から構成されます。
テンプレートは、この目的のために特別に設計された“テスト”モードに一時的に切り替わります。テンプレートがこのモードである間は、テストが完了してテンプレートがテストモードを終了するまで、他のすべての動作がブロックされることに注意してください。
ホストは、テストに使用されるテンプレートから複製されます。この VM は、テスト期間中はサーバー上に保持され、その後に削除されます。
一連のテストはホストで実行され、作成元のテンプレートをテストします。
テストが完了すると、画面にレポートが表示され、テスト結果が示されます。
ウィザードが開始するとき、次のように動作します。
ウェルカムページが開きます。ページに表示されている情報を読み、準備ができたら [次へ] をクリックします。
次のページに、以下を含む、実行される個別のテストのリストが表示されます。
ホスト Agent を確認: このテストは、VM にインストールされた RAS Guest Agent との通信を試みます。Agent が応答する場合は、VM が正常に作成され、起動されたことを意味します。
ドメインのメンバーシップをチェックする: コンピューターが AD ドメインに参加しているかどうかをチェックします。
ターゲット OU をチェックする: ドメイン資格情報によるコンピューターへの RDP 接続が可能かどうかをチェックします。
Parallels Client を起動する: このテストでは、Parallels Client を起動し、ホストとの接続を確立します。
テストの実行中、進行状況のインジケーターが画面に表示されます。必要に応じて、[キャンセル] ボタンをクリックすると、テストをいつでも中止できます。
テストがすべて完了したら、テスト結果を示す以下のページが表示されます。
成功: テストがすべて正常に完了したら、一時ホストは削除としてマークされ、テンプレートは通常の動作モードに戻ります。
失敗: テストが 1 つでも失敗した場合は、該当する情報が表示され、[ログファイルのダウンロード] リンクをクリックするとログファイルをダウンロードできます。テンプレートをメンテナンスモードに切り替えるオプションもあります。これにより、テンプレートが修正されるまで、テンプレートからホストが作成されるのを防ぐことができます。
[完了] をクリックして、ウィザードを閉じます。
このセクションでは、テンプレート作成ウィザードの [プロパティ] ページで指定したホストの命名パターンについて説明します。
新しいホストが作成されるたびに、その名前が [ホスト名] フィールド(p. )で指定したパターンに基づいて自動的に生成されます。完全な名前形式は以下の通りです。
<プレフィックス>%ID:N:S%<末尾>
ここで、
<プレフィックス> は英数字です。必ず英字(数字ではない)で始めます。
%ID:N:S% は一意のホスト ID の自動生成に使用される番号パターンです。以下の**「番号パターン」**セクションをご覧ください。
<末尾> は自由な形式の英数字文字列です。
番号パターン
VM の名前の中の番号パターンは以下の形式になります。
%ID:N:S%
上のパターンの構成要素は以下の通りです。
ID - このまま含めることが必要です。
N - 使用する番号の桁数です。先行するゼロを含みます。先行ゼロを含めたくない場合、“0”を使用します。
S - 開始番号。この要素はオプションです。含めなかった場合、番号は 1 から始まります。
例:
%ID:3%
- このパターンは、“001”、“002”、“003”〜“998”、“999”のように先頭を 0 で埋めた 3 桁の番号を生成します。
%ID:3:200%
- このパターンは、“200”、“201”、“202”〜“998”、“999”のように 3 桁の数字を 200 から生成します。
VDI-R1-%ID:3:100%
- これは英数字プレフィックスに番号パターンを加えた完全名です。次のような名前が生成されます。“VDI-R1-100”、“VDI-R1-101”など。
番号パターンの作成時は、以下の規則に従います。規則が守られなかった場合、エラーメッセージが表示され、修正が必要になります。
名前は英字で始めます。数字を最初の文字にすることはできません。
英数字部分には、英字、数字、ハイフンを含めることができます。その他の文字は使用できません。
名前全体の長さは 15 文字までに制限されています。
名前に含めることができる番号パターン(%ID:N:S%
)は 1 つだけです。名前の末尾か中間に位置していることが必要です。
指定したパターンは、[ホスト数の上限] フィールドの値に対しても検証されます。パターンがホスト数の上限を網羅していない場合は、エラーが返されるため、パターンを修正する必要があります。
名前の中の VM 番号の再利用
ホストを削除すると、そのホストに割り当てられた数値が未使用になります。次に作成されるホストにはこの番号が付与されるので、通し番号の抜け落ちを回避できます。
既存テンプレートの構成を変更する必要がある場合は、[テンプレート] リストでテンプレートを選択して、[タスク] > [プロパティ] をクリックします。これにより、[テンプレートのプロパティ] ダイアログが開きます。このダイアログについては、「手順 2: テンプレートの構成」で説明されています。
[概要] ページで、次のオプションを指定します。
テンプレート名: 選択してテンプレート名を入力します。
複製方法: リンク済みの複製を作成するか、完全複製を作成するか。完全複製は、テンプレートの完全なコピーです。そのため、ソーステンプレートと同じ程度の物理ハードドライブの領域を占有し、作成にも膨大な時間がかかります。リンククローンは、仮想ディスクをソーステンプレートと共有するスナップショットから作成されたテンプレートのコピーです。そのため、使用される物理ハードドライブの領域は少なく、わずか数分で作成されます。
アプリケーションと OS アップデートが遅い場合は、完全複製を使用する必要があります(完全複製は作成に時間がかかりますが、最高のパフォーマンスが得られます)。それ以外の場合は、アップデートの速度が十分であれば、作成にかかる時間が大幅に短いため、リンク済みの複製を使用します。
注: [リンク複製を作成] オプションがグレーアウトされている場合は、現在のバージョンまたは Parallels RAS が、使用しているプロバイダーによるリンク複製をサポートしないことを意味します。この文書の作成時点では、リンク済みの複製のサポートは、VMware、Microsoft Hyper-V、SC//HyperCore および AHV(AOS)で利用できます。
(Microsoft Azure のみ)可用性セット: Microsoft Azure 可用性セットを選択します。
マルチプロバイダーのテンプレート配信の機能について詳しくは、「マルチプロバイダーのテンプレート配信」セクションを参照してください。
配信リストに対するプロバイダーの追加または削除
テンプレートの [プロパティ] ダイアログを使用して、配信リストでいつでもプロバイダーの追加または削除を行えます。このダイアログを開くには、[VDI] > [テンプレート] タブでテンプレートを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
テンプレート配信のステータス
[Parallels テンプレートの作成ウィザード] を完了してテンプレートを作成した後や、プロバイダーを既存のテンプレートで追加または削除した場合は、[テンプレート] タブでテンプレートの配信ステータスをモニタリングできます。ステータスは [配信] 列に以下の値で表示されます。
配信中 - 配信が進行中(テンプレートをターゲットホストに配信中)です。
OK - テンプレートは、指定されたすべてのホストに正常に配信されました。
プロバイダーを削除/プロバイダーを追加 - プロバイダーが追加されています、または削除されました。
配信に失敗しました - 配信操作中にエラーが起きたことを示しています。
配信の詳細
[テンプレート] タブの [タスク] > [配信の詳細] メニューで、ダイアログが開き、このテンプレートを使用しているプロバイダーの現時点での配信状態と進捗状況を示すインジケーターが表示されます。
[進行] 列には、メインテンプレートリスト(上記参照)の [配信] 列と同じ値が表示されます。
[状態] 列には、次のいずれかが表示される場合があります。
準備完了 - プロバイダーの準備ができました。
利用不可 - プロバイダーが応答していません。
アップデートが必要 - テンプレート配信操作を再度実行する必要があります。このホストのテンプレート配信操作を再度実行するには、[再試行] ボタンをクリックします。
メンテナンスモードの終了
テンプレートのメンテナンスモードを終了すると、通常、「テンプレートが変更されました。すべてのホストを再作成する必要があります。今すぐ再作成しますか?」というプロンプトが表示されます。管理者が [はい] をクリックし、テンプレートがマルチプロバイダー配信を使用している場合、Parallels RAS は各プロバイダーの状態を確認します。プロバイダーが応答しない場合は、管理者に対しプロバイダーの状態を確認するように求めるメッセージが表示されます。プロバイダーをオンライン状態に戻して、ホストを再作成してみてください。この時点でできない場合は、後でホストを再作成することができます。
VDI ホストプールを作成する際、グループにテンプレートを割り当てることができます。これは、プールを作成または変更する際に行うか、[テンプレート] タブから行うことができます。
ホストプールにテンプレートを割り当てるには:
[テンプレート] タブで、テンプレートを選択します。
[タスク] > [プールに割り当て] をクリックします。ウィザードが開きます。
[バージョン] ページで、ホストプールに割り当てるテンプレートのバージョンを選択します。
(オプション)[ホストプール] ページで、スケジュールで再作成するホストプールを選択し、[次へ] ボタンをクリックします。再作成を予約するダイアログが表示されます。必要に応じてスケジュールを構成し、[次へ] をクリックします。
[完了] をクリックします。
ホストプールからテンプレートを削除するには:
テンプレートを選択し、[タスク] > [プールから削除] をクリックします。
このテンプレートが割り当てられているすべてのホストプールを一覧表示するダイアログが開きます。
テンプレートを削除するホストプールを選択し、[OK] をクリックします。
なお、ホストプールに、削除するテンプレートから作成されたホストがある場合は、それらも削除されます。本当に削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
ホストとその他のデスクトップは [VDI] > [デスクトップ] タブで管理します。このタブでは、標準的なデスクトップ管理操作すべてを [タスク] メニューから実行できます。再作成、削除、全 Agent の更新、割り当て、割り当て解除、セッションの表示、開始、停止、再起動、サスペンド、リセットなどを実行できます。再起動操作(猶予)には 10 分間のタイムアウトがあります。この時間内に操作が完了しない場合は、リセット操作(強制)となります。
デフォルトでは、[デスクトップ] タブには、ファーム内で利用可能なすべてのデスクトップが表示されます(利用可能なすべてのデスクトップを表示するには、リストのスクロールが必要な場合があります)。特定のテンプレートに属する VM だけを表示するには、[テンプレート] タブでテンプレートを選択し、[タスク] > [ホストを表示] をクリックします。これにより、[デスクトップ] タブに切り替わります。このタブでは、選択されたテンプレートに属する VM だけが表示されるよう、自動的に絞り込まれています。
詳細については、「ホストの管理」を参照してください。
この手順は、オンプレミスのプロバイダーを使用する場合にのみ表示されます。Azure Virtual Desktop およびクラウドプロバイダーでは表示されません。
この手順では、選択された VM に RAS Guest Agent がインストールされているかどうかを確認します。チェックの終了を待ち、[ステータス] フィールドを調べます(ページの下部近く)。結果に応じて、次のいずれかを実行します。
Agent がインストールされている場合は、[次へ] をクリックして、続行します。ここで読むのをやめ、「手順 2: テンプレートの構成」の説明に従ってテンプレートを構成します。
Agent がインストールされていない場合は、下記のようにインストールする必要があります。
Agent をインストールするには、最初に [Guest Agent 展開設定をカスタマイズする] リンクをクリックし、ダイアログが開いたらオプションを指定します。強制されるオプションはありません。必要に応じて、オプションを選択またはクリアします。テンプレートタイプにより、下記のようにオプションが異なることに注意してください。
仮想デスクトップ:
ファイアウォールルールを追加する: ホストで自動的にファイアウォールルールを構成します。
リモートデスクトップ接続を許可する: VM でリモートデスクトップアクセスを自動的に構成するように選択します。
リモートデスクトップユーザーグループに追加するユーザーまたはグループを指定: このオプションを選択し、[+] アイコンをクリックして、特定のユーザーをグループに追加します。
RD セッションホスト:
ファイアウォールルールを追加する: ホストで自動的にファイアウォールルールを構成します。
注: 別のステップで、Network Discovery UDP ポート 137 をゲスト OS のドメインファイアウォールプロファイルで有効にする必要があります。これは、ドメイングループポリシーにより、またはゲスト OS で手動で実行できます。
RDS 役割をインストール: ホストに RDS の役割をインストールします。
デスクトップエクスペリエンスを有効にする: Windows でデスクトップエクスペリエンス機能を有効にします。
必要な場合にサーバーを再起動: 必要な場合は VM を再起動します。
リモートデスクトップユーザーグループに追加するユーザーまたはグループを指定: このオプションを選択し、[+] アイコンをクリックして、特定のユーザーをグループに追加します。
オプションの指定が完了したら、[OK] をクリックしてダイアログを閉じます。
次に、[インストール] ボタンをクリックし、画面上の指示に従って、Agent ソフトウェアをインストールします。
ヒント: ホスト名として指定された名前でホストにアクセスできない場合は、ホスト名をダブルクリックして、正しい IP アドレスに変更します。
完了したら、[Agent をチェック] ウィザードページの [ステータス] フィールドを見て、Agent がインストールされていることを確認します。インストールされている場合は、「手順 2: テンプレートの構成」の説明に従ってテンプレートを構成します。
ホストはテンプレートから自動的に作成されます。1 つまたは複数の追加のホストが必要な場合、それらを手動で追加(作成)できます。
ホストを追加するには:
RAS コンソールで、[ファーム] > <Site> > [VDI ] > [ホスト] に移動します。
リストの上部にある [+] アイコンをクリックします。
開いた [ホストの追加] ダイアログで、新しいホストを作成するテンプレートを選択します。
起動するホストの数を指定します。指定した数値がホストプールプロパティで設定された**”ホスト数の上限”**の値を超えると(すでに存在する VM の数が考慮されます)、警告メッセージが表示されます。この場合、より小さい数値を設定するか、ホストプールプロパティの [プロビジョニング] タブで、ホスト数の上限値を変更する必要があります。
[OK] をクリックして、ダイアログを閉じます。
RAS Console で**[適用]** をクリックすると、新しいホストが [デスクトップ] タブのリストに表示されます。その際、[ステータス] 列には“複製中”と表示されます。複製が完了すると、ユーザーが新しいホストを利用できるようになります。
[ライセンスキー] ページで、このテンプレートから作成される仮想マシンのアクティベートに使用するライセンスキー情報を指定します。
まず、自分の組織で使用しているライセンスキーの管理タイプ(KMS または MAK)を選択します。MAK はアクティベーションが制限されているため、Parallels では KMS を使用することをお勧めしています。
キー管理サービス(KMS): KMS を使用している場合は、[完了] ボタンをクリックして、テンプレート構成情報を保存します。このテンプレートから作成される仮想マシンは、(OS ミニセットアップおよびドメイン参加の最後に)DNS で KMS を探し、それに応じてアクティベートされます。
注: KMS のアクティブ化と RASPrep を使用している場合、そこからテンプレートを作成する前に、KMS を使用してソースホストをアクティブ化する必要があります。別の方法(販売キーまたは MAK)ですでにホストがアクティブ化されている場合、KMS のアクティブ化に変換する必要があります。これを実行する方法の詳細については、Microsoft の記事をお読みください。https://technet.microsoft.com/en-us/library/ff793406.aspx。
マルチライセンス認証キー(MAK): MAK を使用している場合は、次の操作を実行します。
[追加] ボタンをクリックして、[ライセンスキー] フィールドに有効なキーを入力します。
[最大ゲスト数] フィールドで、キーの制限を指定します。この制限は、テンプレートの最大ゲスト数(ウィザードの最初のページで設定)より大きいか等しい必要があります
[OK] をクリックします。
注: Parallels RAS では、MAK キーが Parallels テンプレートのプロパティで更新された場合、古い MAK キーはホストに保持されません。
「セッションの管理」を参照してください。
テンプレートが作成されると、Parallels RAS はそのテンプレートからホストの作成を開始します。仮想マシンは一度に 1 つずつ作成されます。この時点で作成される VM の数は、[ウィザード完了時に展開されるホストの数] プロパティで決定されます(ここおよびこの後でのすべてのプロパティ名は、前述の [テンプレートウィザードを作成] に言及しています)。
どの時点で利用できる VM の数も、[使用可能なバッファを以下に維持] プロパティで指定されている数を下回ることはありません。このルールを守るため、必要に応じて新しい VM が自動的に作成されます。同時に、VM の総数が [ホスト数の上限] プロパティで指定された数を超えることはありません。
テンプレートから新しいホストを作成するには、しばらく時間がかかります。テンプレートが完全複製を作成するために構成されているときは特にかかります(リンククローンの作成の方が高速です)。ホストが作成の途中であり、他に利用可能な VM がない場合、VM が必要なユーザー(複数可)は VM の準備が整うまで待つ必要があります。
準備段階でホストに(何らかの理由で)問題が発生した場合、その VM は使用不能状態でサーバーに残ります。[ゲスト VM ステータス] 列の**「作成に失敗」という値により、このような VM を特定できます。このような VM は、修復または再作成されない限り、サイトのデフォルト値([ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] > [タスク] > [サイトのデフォルト値])の [準備に失敗したホストを自動削除するまでの時間] フィールドに指定した時間が経過した後に、自動的に削除されます。ホストの作成に失敗した場合の詳細は、[ステータス]** 列の [詳細] リンクをクリックするか、列をダブルクリックすることで表示されます。また、同じメニューから [再作成] や [削除] を選ぶこともできます。ホストの再作成方法の詳細については、「テンプレートのメンテナンス」セクションを参照してください。
ホストの自動削除
ホストは、テンプレートのプロパティにある [以下の後に未使用のホストを削除] フィールドで指定した時間より長く使用されないと、自動的に削除されます。
テンプレートが意図した通りに機能していることを確認するには、RAS Console でメインテンプレートリストのステータス([ステータス] 列)を調べます。テンプレートが適切に機能している場合は、[ステータス] 列に “待機”と表示されます。このステータスは、必要に応じてこのテンプレートからホストを作成できることを意味します。テンプレートが作成中またはメンテナンスモードの場合、またはテンプレートが削除中の場合は、それに応じてステータスが変わります。
表には、テンプレートにインストールされている RAS Guest Agent のステータスを表示する [Agent のステータス] 列もあります。RAS インフラストラクチャのサーバー(Connection Broker、ゲートウェイ、RD セッションホストなど)と比較すると、テンプレート Agent のステータスはテンプレートのステータスほど重要ではありません。テンプレートは通常の仮想マシンではなく、大抵は実行中ではないため、停止している VM の Agent のステータスを確認することにはそれほど意味がないためです。そのため、RAS Console ではテンプレートの Agent のステータスは通常は [利用不可] であり、これはまったく正常なステータスです。[Agent のステータス] に意味のあるステータスが表示されるのは、テンプレートがメンテナンスモードであり、通常の VM と同じように実行中の場合のみです。このような場合は、Agent も実行中であり、Agent のステータスを検証できます。
以下の表では、多様に変化するテンプレートの各状態で、[ステータス] 列と [Agent のステータス] 列に何が表示されるかを示します。
テンプレートの作成
本稼働中のテンプレート
メンテナンスモードのテンプレート
テンプレートの削除
VDI の高可用性とは、プロバイダーが Provider Agent との接続を失わないようにすることです。接続が切れると、ユーザー接続でホストを利用できなくなります。VDI の高可用性は、最少で 3 個の RAS Connection Broker を設置することで実現されます。このようにすれば、いずれかの Connection Broker が(組み込みの Provider Agent と共に)オフラインになった場合に、プロバイダーは次に使用可能な Connection Broker で実行中の Provider Agent へと自動的に割り当てられます。
VDI の高可用性を構成するには、以下の情報と手順を使用します。
最低 3 個の Connection Broker が必要
最低 3 個の RAS Connection Broker がインストールされ、実行されていることを確認します。サイトの RAS Connection Broker がオンラインになると、自動的に高可用性が有効になります。さらに別の Connection Broker をスタンバイモードにしておくこともできますが、高可用性を機能させるためには、最低 3 個の Agent をアクティブな状態にしておくことが必要です。すべての Connection Broker が相互に通信可能な状態にしておく必要があります。
Agent 数は奇数を推奨
発生の可能性があるスプリットブレインの状況を適正に制御するため、必ず半数を超える利用可能な Connection Broker が、いつでも相互に通信可能な状態にしておく必要があります。次の例を考えてみましょう。
あるサイトに 3 個の Connection Broker があるとします。それらすべてが相互に通信可能です。1 個の Agent が他の 2 個と通信できなくなった場合、2 個の Agent は自分たちが過半数であることを認識し、その時点で最初の Agent で管理されていたプロバイダーホストを引き継ぎます。
では、4 個の Connection Broker が存在する状況を考えましょう。1 個が他の 3 個に接続できなくなった場合は、上の例と同じシナリオが発生します。しかし、もし 2 個の Agent が別の 2 個の Agent と接続できなくなった場合、どちらのグループも過半数にならず、プロバイダーホストをどの Agent が引き継ぐかを判断できません。このような状況では、Agent がそれぞれ独立して動作を続けてしまうスプリットブレインシナリオを回避するための手順に従う必要があります。この問題の解決策としては、同時にすべての Agent がすべてのプロバイダーを無視することで、データの損失や他の起こりうる問題の発生を防ぎます。
上に説明した理由から、インストールする Connection Broker の数はいつでも奇数にしておく必要があります。このようにすれば、Agent のグループのいずれかがいつでも過半数となり、すべてのプロバイダーの処理を継続できます。一般的に推奨されるのは(ここで説明されている高可用性の必要性にかかわらず)、1 つのサイトに 3 個の RAS Connection Broker を設定することです。詳細については、を参照してください。
の Connection Broker は、高可用性の処理には関わらないことに注意してください。それらの Agent は、いずれかのアクティブな Connection Broker が完全にオフラインになるまで非アクティブのままです。そのような状況が発生すると、スタンバイモードの Agent がアクティブになり、失われた Agent の代わりになります。この時点以降この Agent は、高可用性セットアップの一部と考えることができます。失われた Agent がオンラインに戻ると、すべてが以前の状態に戻ります。
高可用性向けのプロバイダー構成
Parallels RAS は、以下の方法で高可用性を維持することができます。
Parallels RAS は、自動的にプロバイダーの Connection Broker を選択します。この Connection Broker が停止した場合、Parallels RAS は残りの Agent のいずれかにワークロードを移動します。
プロバイダーの Connection Broker は手動で選択します。この Connection Broker が停止した場合、Parallels RAS は残りの Agent のいずれかにワークロードを移動します。
高可用性を実現するには、次のいずれかの方法でプロバイダーを構成します。
既存のプロバイダーについては、[プロパティ] ダイアログを開き、[Agent 設定] タブを選択し、[推奨 Connection Broker] フィールドで [自動] を選択するか、手動で任意の Connection Broker を選択します。
新しいプロバイダーを追加する場合、ホストタイプとアドレスを指定する 2 番目のウィザードページで、詳細設定リンクをクリックし、[優先 Connection Broker] ドロップダウンリストから [自動] を選択するか、手動で優先する Connection Broker を選択します。3 個以上の Connection Broker を使用できる場合は、[自動] オプションがデフォルトで選択されています。
サイトのデフォルト値はサイトレベルで定義される設定で、テンプレートとゲスト VM(テンプレートベースのものとテンプレートベースでないものの両方)により使用されます。デフォルトでテンプレート(本章の後半で説明します)にこれらの設定が継承されますが、必要な場合はテンプレートの構成時に上書きできます。デフォルトでは、テンプレートベースでないホストもサイトのデフォルト値の設定を使用します。また、必要に応じてこれらの VM の構成時に上書きすることもできます。
サイトのデフォルト値を表示し、変更するには、次の操作を実行します。
[ファーム] > <サイト> > [VDI] に移動します。
右側のペインで [パーシスタントゲストVM] タブを選択します。
[タスク] > [サイトのデフォルト値] をクリックします。これにより、後述する [サイトのデフォルトプロパティ] ダイアログが開かれます。
サイトのデフォルト値に加えた変更はすべて、その設定を使用している現在のサイトの全ホストに即座に適用されます。
概要
[一般] タブには次のプロパティが含まれています。
**セッション準備状態のタイムアウト:**セッションを確立するのに必要な最大時間を指定します。指定したタイムアウト時間内にセッションの準備ができない場合、ユーザーにはエラーメッセージが表示され、再度ログインを試みる必要があります。
**プロトコル:**ホストとの通信に Parallels RAS で使用するプロトコルを指定します。
準備に失敗したホストを自動削除するまでの時間: 準備段階でホストに(何らかの理由で)問題が発生した場合、その VM はサーバーに残りますが、使用することはできません。[ステータス] 列([ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ])の「作成に失敗」という値により、このような VM を特定できます。このような VM は、修復されない限り、このフィールドに指定されている時間が経過すると自動的に削除されます。有効な期間は、ドロップダウンリストから選択するか、”8 日間”や”12 時間”などの値を入力することで設定できます。
デスクトップの割り当てタイプ: パーシスタントなホストを UPN(ユーザーオプション)またはデバイスホスト名(デバイスオプション)のどちらで割り当てるかを指定します。各ホストは、パーシスタントな割り当てが有効な状態で、そこから公開されたリソースを使用する最初のユーザーまたはデバイスに自動的に割り当てられます。また、ホストを手動で割り当てることもできます。詳細については、 を参照してください。
ゲストが次の時間使われない場合にパーシスタンスを自動的に削除: パーシスタンスの自動削除を実行するまでの経過時間。希望の期間を指定することもできます(例: ”1 週間と 3 日間“)。
注: RAS 17 以降、このオプションのデフォルト設定は、[削除しない] です。この点に注意してください。
ユーザープロファイル
の説明に従って、このタブを構成します。
アプリケーションパッケージ
最適化
処理
アクション: ここにある 2 つのドロップダウンリストにより、セッションの切断またはログオフを実行するためのアクションを指定します。
Nutanix AHV(AOS)についての注意: AHV(AOS)は、VM に対するサスペンド操作をサポートしていません。[アクションを実行] フィールドで [サスペンド] を選択すると、セッションの切断が発生したときに AHV(AOS)VM にはアクションが適用されません(対応するエラーが Provider Agent ログに記録されます)。
セキュリティ
[セキュリティ] タブで、ユーザーにホストでリモートデスクトップに接続する権限を自動的に付与するかどうかを指定できます。次にその仕組みを説明します。リモートデスクトップユーザー(または管理者)グループに各ユーザーを手動で追加する代わりに、このオプションを有効にして、それを自動的に行うことができます。ユーザーがログオンすると、ユーザーは自動的に指定のグループに追加され、これに伴いサーバーでのリモートデスクトップ接続の権限(または管理者のフル権限)が付与されます。ユーザーがログオフすると、ユーザーはグループから削除されます(つまり、グループメンバーシップはセッションの時間中に限り確保されます)。
この機能のさらに重要なメリットを以下に説明します。
今後、リモートデスクトップユーザーグループにユーザーを追加する必要はなくなります。これによりユーザーは、Parallels Client の外部のサーバーとリモートデスクトップセッションを確立することができなくなります。
管理者グループにユーザーを自動的に追加することにより、ユーザーにアプリケーションをインストールし、他の管理タスクを実行する権限を付与できます。繰り返しになりますが、ユーザーは Parallels Client からはこれを実行することが可能ですが、標準的なリモートデスクトップツールを使用してサーバーに接続してこれを行うことはできません。
設定
[設定] タブには次のプロパティが含まれています。
アクティブなセッションを中断するまでの時間: ユーザーが公開済みアプリケーションを閉じた後、セッションがログイン状態を保持する時間。デフォルトのタイムアウトは 25 秒です。これは、アプリケーションでのみ機能し、公開済みのデスクトップでは機能しません(ユーザーがデスクトップを閉じるときに、セッションはログオフされます)。このタイムアウトは、ユーザーがあるアプリケーションを閉じてから別のアプリケーションを開く場合に、不要なログインを回避するために使用されます。
任意の Connection Broker: このプロバイダーを割り当てる必要のある推奨 Connection Broker を選択します。WAN 経由で通信している複数の物理的な場所にサイトコンポーネントをインストールしている場合、この設定が役立ちます。より適切な Connection Broker を指定することによりネットワークトラフィックを減らすことができます。
URL/メールのリダイレクトを許可: ユーザーがリモートアプリケーションで URL または HTML Mailto リンクを開くと、リンクはクライアントコンピューターにリダイレクトされ、リモートホストのアプリケーションではなく、ローカルのデフォルトアプリケーション(ウェブブラウザーまたはメールクライアント)で開かれます。このオプションではリダイレクトを有効化または無効化できます。[構成] ボタンをクリックして、以下のオプションから選択します。
有効化(登録済みアプリケーションを置換) - このオプションでは、リンクのリダイレクトの代替メソッドを使用します。これにより、リモートサーバー側でデフォルトの Web ブラウザーとメールクライアントを”ダミー”アプリと置換します。これを行うことで、リンクを開く操作を中断し、クライアントコンピューターにリダイレクトできます。
Windows シェル URL 名前空間オブジェクトのサポート - シェル URL 名前空間オブジェクトをサポートするということは、Parallels RAS がシェル名前空間 API を使用する公開済みアプリケーションでの操作を中断して、リンクを開くことができるということを意味します。これは多くのアプリケーションでの標準的な動作です。シェル URL 名前領域オブジェクトのサポートを無効する機能は、Parallels RAS の旧バージョンとの互換性のために備えられています。
ドラッグ & ドロップを有効化: ドラッグ & ドロップ機能が Parallels Client 内でどのように機能するかを設定できます。[構成] をクリックして、[無効](ドラッグ & ドロップ機能なし)、[サーバーからクライアントのみ](ローカルアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[クライアントからサーバーのみ](リモートアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[双方向](双方向のドラッグ & ドロップ)から選択できます。
注: この文書の作成時点では、ドラッグ・ドロップ機能が利用できるのは Parallels Client for Windows および Parallels Client for Mac のみです。
RDP 転送プロトコルの管理: Parallels Client とサーバー間の接続に使用されるトランスポートプロトコルを選択します。これを実行するには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。
RDP プリンター
[RDP プリンター] タブでは、リダイレクトされたプリンターの名前変更フォーマットを構成できます。フォーマットは、サーバーのどのバージョンと言語を使用しているかによって異なる場合があります。構成したサーバーに固有の [RDP プリンター名のフォーマット] オプションを選択します。
プリンター名(コンピューター名から)内のセッション番号
セッション番号(コンピューター名から)プリンター名
プリント名(リダイレクトセッション番号)
利用できる別の RDP 印刷オプションは [プリンター名にセッション数を入れない] です。
ログの構成、および既存ログファイルの取得やクリアを実行するには、プロバイダーを右クリックして、[トラブルシューティング] > [ログ] を選択してから、行う作業に応じて、[構成]、[取得]、または [クリア] をクリックします。これらのタスクの実行方法については、セクションを参照してください。以下に重要な情報がありますのでこちらもお読みください。
プロバイダーの操作ログの記録は、RAS Provider Agent レベルで実行されます。プロバイダーのログを構成するときには、実際にはこのプロバイダーにサービスを提供する RAS Provider Agent の構成を実行することになります。組み込み RAS Provider Agent を使用している場合、ロギング構成はサービスを提供するすべてのプロバイダーに適用されます。次のシナリオについて考えてみましょう。
組み込み Provider Agent のサービスを受けている特定のプロバイダーのログファイルを取得すると、その Agent のサービスを受けているすべてのプロバイダーのログがファイルに含められます。
特定のプロバイダーのログファイルをクリアする場合、同じ組み込み Provider Agent によりサービスが提供されていると、すべてのプロバイダーのログがクリアされますので注意してください。このような共有ログを削除しようとすると、RAS Console にはプロンプト画面が表示されます。
プロバイダーにあるのが専用 Provider Agent であり、サービスの対象がそのホストのみである場合、上記はいずれも当てはまりません。
の説明に従って、このタブを構成します。
の説明に従って、このタブを構成します。
ファイル転送コマンドを許可(Web および Chrome クライアント): リモートセッションでのファイル転送を有効化します。ファイル転送を有効にするには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。詳細については、を参照してください。
ドライブリダイレクトのキャッシュを有効化: リダイレクトされたドライブ上でのファイルの参照とナビゲーションをより高速にすることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。詳細については、を参照してください。
ステータスの色
テンプレートのステータス
Agent のステータス
記述
グレー
利用不可
利用不可
プロバイダーが無効な場合、Provider Agent が切断されている場合、またはテンプレートが存在しない場合。
グレー
適用されません
適用されません
ウィザードの終了後、管理者が RAS Console で [適用] をクリックするのを待っています。
オレンジ
作成中
利用不可
Azure Gallery をソースとして使用しています(利用可能な事前作成済みのホストはない)。
オレンジ
Agent のインストール
利用不可の後 OK
新たに作成した VM、またはテンプレートとして利用できる VM に Agent を展開しています。
オレンジ
展開中
最適化を保留中
最適化の適用を待っています。管理者は、この時点で最適化を停止できます。
最適化を実行中
最適化を実行しています。管理者は、この時点でまだ最適化を停止できます。
OK の後に利用不可
VM をテンプレートに変換中の内部処理です。変換が完了したら、テンプレートのステータスは“待機”に変わります。
赤
作成に失敗しました
利用不可
問題が発生しました。(クォータの上限到達、Azure でのリソース作成に関する問題など)。管理者は、[タスク] > [直前の処理を再試行] をクリックして処理を再試行できます。
赤
Agent のインストールに失敗しました
利用不可
潜在的なネットワーク問題、ファイル共有の制限、管理者権限の問題など。管理者は、[タスク] > [直前の処理を再試行] で再試行できます。
赤
展開に失敗しました
実際のステータス(OK、利用不可など)
問題が発生しました。(クォータの上限到達、ストレージ領域の問題、プロバイダーからのスナップショット作成に関する問題など)。管理者は、[タスク] > [直前の処理を再試行] で再試行できます。
FSLogix を使用できません
FSLogix Agent が見つかりません。
FSLogix が更新されていません
FSLogix Agent の更新が必要です。
ステータスの色
テンプレートのステータス
Agent のステータス
記述
緑
待機
実際のステータス(OK、利用不可など)
テンプレートの準備が完了しました。
緑
複製の作成
実際のステータス(OK、利用不可など)
テンプレートからホストを複製中です。
オレンジ
更新が必要
更新が必要
RAS Guest Agent の更新が必要です。
ステータスの色
テンプレートのステータス
Agent のステータス
記述
オレンジ
メンテナンス
実際のステータス(OK、未確認など)
テンプレートとして使用されているホストが稼働中です。
最適化を保留中
最適化の適用を待っています。管理者は、この時点で最適化を停止できます。
最適化を実行中
最適化を実行しています。管理者は、この時点でまだ最適化を停止できます。
更新が必要
テンプレートとして使用されているホストが稼働中であるが、RAS Guest Agent の更新が必要です。
ステータスの色
テンプレートのステータス
Agent のステータス
記述
グレー
削除マーク
テンプレートとして使用されているホストがまだ実行中の間の実際のステータス(OK、未確認など)
ホストは、特定のユーザーまたはデバイスに割り当てられたときに「パーシスタント」となります。ホストをパーシスタントにするには、次の操作を実行します。
ホストからのデスクトップまたはリソースの公開を開始します。
[バーチャルゲストの設定] オプションを指定する場合、[ホストに対する静的割り当てを有効化] を選択します。
公開ウィザードを終了します。
これにより、デスクトップやリソースを使用する最初のユーザーやデバイスに VM が割り当てられます。ユーザーとデバイスの割り当てを切り替える方法については、「サイトのデフォルト値(VDI)」のサブセクション、「一般」を参照してください。
ホストをユーザーまたはデバイスに手動で割り当てることもできます。このためには、次の操作を実行します。
[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] に移動します。
ホストを選択し、[タスク] > [割り当てる] をクリックします。ホストをユーザーまたはデバイスに割り当てることもできます。ユーザーとデバイスの割り当てを切り替える方法については、「サイトのデフォルト値(VDI)」のサブセクション、「一般」を参照してください。
ユーザーに割り当てる場合は、Active Directory に登録されているユーザーを指定します。
デバイスに割り当てる場合、以下のオプションのいずれかを選択します:
[Active Director から追加] では、Active Directory のドメインに参加しているデバイスを追加できます。
[既知のデバイスから追加] では、RAS デバイスマネージャーで既知となっているデバイスを追加できます。
[カスタムエントリーを追加] では、デバイス名を手動で入力できます
これにより、ホストが選択したユーザーに割り当てられます。
パーシスタントホストを表示するには、[ファーム] > <サイト> > [VD] > [デスクトップ] に移動します。パーシスタントホストは、[割り当て] 列の**“パーシスタント”**という値により識別されます。
ホストからパーシスタンスを削除するには、次のいずれかを実行します。
[デスクトップ] タブでホストを選択して、[タスク] > [割り当て解除] をクリックします。
[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] に移動し、[タスク] > [サイトのデフォルト値] をクリックします。開いたダイアログで、[以下の時間使われていない場合は、自動的にパーシスタントデスクトップを削除する] オプションを使用して、パーシスタンスの自動削除を実行するまでの経過時間を選択します。希望の期間を指定することもできます(例: ”1 週間と 3 日間“)。
RAS Console から、サーバーで標準的なコンピューター管理タスクを直接実行できます。このタスクには、リモートデスクトップ接続、PowerShell、コンピューター管理、サービス管理、イベントビューアー、IPconfig、再起動などが含まれます。[ツール] メニューにアクセスするには、サーバーを選択して [タスク] をクリックし、[ツール] をクリックして目的のツールを選択します。詳しい説明については、「コンピューター管理ツール」を参照してください。
テンプレートは、“メンテナンス”と呼ばれる特別なモードに設定することができます。このモードは、主にゲストオペレーティングシステムでソフトウェアのアップデートやインストールを行うために使用されます。このモードでは、テンプレートは、新しいホストの作成といった一般的なタスクを行うことができなくなり、通常の仮想マシンとして起動できるようになります。仮想マシンが実行されたら、ゲスト OS でソフトウェアのインストールやアップデートを行ったり、オペレーティングシステムで管理タスクを実行したりすることができます。
テンプレートが完全複製とリンク複製のどちら向けに構成されているかによって、メンテナンスモードは多少異なる方法で使用されます。以下にその違いを説明します。
完全複製
完全複製を作成するようテンプレートが構成されている場合、次の操作を実行します。
テンプレートを選択し、[タスク] > [メンテナンス] をクリックし、メンテナンスを開始するテンプレートのバージョンを選択します。テンプレートが無効になり(グレーで表示される)、そこで行われるすべての操作が一時停止されます。[ステータス] のテンプレートのステータスが、**”メンテナンスを開始中”になり、完了すると”メンテナンス”**に変わります。
ハイパーバイザーのネイティブツールを使用して、通常の仮想マシンとしてテンプレートを起動します。
必要に応じて Windows Update または Windows ソフトウェアをインストールします。
完了したら、仮想マシンをシャットダウンします。
RAS Console に戻り、テンプレートを選択して [タスク] > [メンテナンス] を再度クリックし、メンテナンスモードを終了します。新しいバージョンを作成するか、変更を破棄するかを選択するダイアログが表示されます。[新しいバージョンを作成] を選択します。
注: 1 つのテンプレートに最大 5 つのバージョンを含めることができます。別のバージョンを作成したい場合は、すでに存在するバージョンを削除する必要があります。
「テンプレートバージョンの使用」の「新しいバージョンの作成」サブセクションの説明に従って、新しいテンプレートバージョンを作成します。完全複製テンプレートを更新すると、変更は今後の複製にのみ影響を与えます。既存の複製にこの更新を適用するには、その複製を再作成する必要があります。既存のホストの再作成をこの時点で行うか、後で行うかを選択できます。完全複製の再作成には時間がかかります。また、再作成中に新しいアプリが完全複製の VM にインストールされたり、ユーザープロファイルが変更されたりする場合がありますが、こういった変更はすべて失われます。ユーザーへの影響を最小限に抑えるために、メンテナンス期間をスケジュール設定して、その期間中に複製を再作成することをお勧めします。
リンク複製
リンク複製では仮想ハードディスクがテンプレートのスナップショットと共有されるため、完全複製と比較すると追加の手順が必要になります。
まず、データを保存してログオフするようにホストユーザーに通知する必要があります。これは、テンプレートにインストールするアップデートを既存のホストに反映するために必要になります。すべてのユーザーがログオフしたら、次の操作を実行します。
テンプレートを選択し、[タスク] > [メンテナンス] をクリックし、メンテナンスを開始するテンプレートのバージョンを選択します。テンプレートが無効になり(グレーで表示される)、そこで行われるすべての操作が一時停止されます。また、ウィンドウの下部には、操作に関するステータスが表示されます。
ハイパーバイザーのネイティブツールを使用して、通常の仮想マシンとしてテンプレートを起動します。
必要に応じて Windows Update または Windows ソフトウェアをインストールします。
完了したら、仮想マシンをシャットダウンします。
RAS Console に戻り、テンプレートを選択して [タスク] > [メンテナンス] を再度クリックし、メンテナンスモードを終了します。新しいバージョンを作成するか、変更を破棄するかを選択するダイアログが表示されます。[新しいバージョンを作成] を選択します。
注: 1 つのテンプレートに最大 5 つのバージョンを含めることができます。別のバージョンを作成したい場合は、すでに存在するバージョンを削除する必要があります。
「テンプレートバージョンの使用」の「新しいバージョンの作成」サブセクションの説明に従って、新しいテンプレートバージョンを作成します。リンク複製を再作成せずに新しいバージョンを作成した場合、手動で再作成するか、スケジューラーを使用して再作成する必要があることに注意してください。
テンプレート内の RAS Guest Agent の更新
テンプレートには、RAS Guest Agent の最新バージョンがインストールされている必要があります。RAS Guest Agent はテンプレートの作成時にインストールされます。RAS Guest Agent の新しいバージョンが入手できるようになったら、RAS Guest Agent をアップデートする必要があります。Agent を更新するには、上述のメンテナンスモードを使用する必要があります。Parallels RAS では、Agent の更新を簡素化するために、インストール済みのすべての Agent をモニタリングし、更新プログラムが利用可能になると管理者に通知します。
RAS Console の起動時に、インストール済みのすべて Agent がチェックされ、更新が必要な Agent が存在する場合はメッセージが表示されます。これは、RAS インフラストラクチャのサーバーとテンプレートに適用されます。すべてのエージェントを更新するかどうかをユーザーに確認するメッセージが表示されます。[はい] をクリックすると、Agent を更新する必要のあるすべてのサーバーとテンプレートを一覧表示するダイアログが表示されます。サーバー/テンプレートの選択または選択解除を行い、一括更新の手順にサーバー/テンプレートを含めたり、除外したりできます。選択を行ったら、[OK] をクリックして、更新を開始します。画面の指示に従って、Agent を更新します。
完全複製テンプレートとリンク複製テンプレートの比較: テンプレートの RAS Guest Agent を更新する際には、このテンプレートから作成されたホストの Agent も更新する必要があります。この更新は、完全複製テンプレートとリンク複製テンプレートに対して別々に実行されます。以下に説明する手順をお読みください。
リンク複製テンプレートの Agent を更新する場合、このテンプレートから作成されたすべてのホストを再作成するかどうか確認されます。[はい] をクリックすると、それらはテンプレートに合わせて自動的に再作成されます。
完全複製テンプレートの Agent を更新するときに、自動的に完全複製ホストが再作成されることはありません。再作成するかどうかが確認されます。完全に複製された VM は完全なマシンであるため、再作成には時間がかかります。再作成する場合は注意してください。代わりに、これらの VM の Agent を RAS Console からプッシュインストールすることによって更新できます。これは [VDI] > [デスクトップ] タブで [タスク] > [すべての Agent をアップグレード] をクリックして実行できます。
テンプレート内の RAS Guest Agent のステータスを手動で確認するには、[タスク] > [Agent をチェック] をクリックします。Agent が最新の場合、メッセージボックスに最新であることを確認するメッセージが表示されます。RAS Guest Agent の新しいバージョンが入手できる場合は、更新するかどうかを確認するダイアログが表示されます。上述の、完全複製テンプレートおよびリンク複製テンプレートの更新における違いがこのシナリオにも当てはまりますので注意してください。
テンプレートに基づく RD セッションホストのメンテナンス
テンプレートから作成された RD セッションホストに対してスケジュールされたメンテナンスを実行する必要がある場合、次の手順に従ってください。
メンテナンスウィンドウに合わせて対象の RD セッションホストグループを空にするスケジュールを作成します。
メンテナンス中(またはその直前)にテンプレートをメンテナンスモードに切り替えます。その後で必要な変更を適用します。
スケジュールでは、テンプレートにプロビジョニングされたグループが(メンテナンスウィンドウが継続している間)無効になり、これにより、すべてのホストがグループから削除(割り当て解除)されます。
テンプレートをメンテナンスから解放し、すべての複製を再作成するか尋ねられたら、[はい] をクリックします。
ステップ 3(上記)で無効にしたグループを有効にします。この時点で、グループは、[使用可能なバッファを以下に維持] 設定に従い、ホストの受け取りを開始します。
この時点以降、グループはオンデマンドで VM によりプロビジョニングされます。
Parallels RAS VDI の使用時には、テンプレートベースおよび非テンプレートベースの 2 つの基本的なホストのタイプを利用できます。このトピックは、両方のホストタイプの管理タスクについて説明します。タスクが特定のホストタイプに当てはまる場合はそれを明記します。
ホストリストを表示する
非テンプレートベースのホストのリストを表示するには、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] を選択します。リストにフィルターを適用していた場合、虫眼鏡アイコンをクリックして解除します。フィルターが適用されていないリストには、RAS ファームで利用できるすべてのデスクトップが含まれます。ゲスト VM(テンプレートベースおよび非テンプレートベース)、プールからのゲスト VM(RAS またはネイティブ)、およびプールベースのリモート PC が含まれます。従って、[デスクトップ] タブでは、1 か所ですべてのデスクトップを確認できます。ここでは、標準的なデスクトップ管理作業すべてを [タスク] メニューから実行できます。再作成、削除、割り当て、割り当て解除、開始、停止、サスペンド、リセット、セッションの表示などを実行できます。再起動操作(猶予)には 10 分間のタイムアウトがあります。この時間内に操作が完了しない場合は、リセット操作(強制)となります。
テンプレートから作成されたホストのリストを表示するには、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [テンプレート] を選択します。テンプレートを選択し、[タスク] > [ホストを表示] をクリックします。これにより、[デスクトップ] タブに切り替わります。このタブでは、テンプレートに属する VM だけが表示されるよう、自動的に絞り込まれています。上述のように、このタブでは電源の操作を含む標準的なデスクトップ管理操作すべてを実行できます。このセクションで後ほど詳細に説明します。
特定のプールのホストだけを表示するには、[プール] タブでプールを選択し、[タスク] > [プール内のホストを表示する] をクリックします。
[デスクトップ] タブ内のフィルターは、虫眼鏡アイコンをクリックして、リスト最上部に表示されるフィールドにフィルター条件を入力することで、手動でも適用できます。
サイトの既定値
テンプレートから作成されたホストはテンプレートの設定を継承します。設定を表示するには、ホストがどのテンプレートをベースとしているかをメモしてから、そのテンプレートのプロパティを表示します。具体的には、[設定] と [セキュリティ] のタブを確認します。詳細については、「サイトのデフォルト値」を参照してください。テンプレートでは、サイトのデフォルト設定を継承することも、カスタム設定を指定することもできます。
非テンプレートベースのホストには固有の設定があります。一部(具体的には設定とセキュリティです)はサイトのデフォルト値から継承されます。非テンプレートベースの VM の設定を確認するには、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] に移動します。テンプレートに属していないホストは、[テンプレート] 列の値が空白になります。テンプレートを右クリックし、[プロパティ] を選択します(テンプレートベースのホストにはこのメニューオプションがありません)。
RAS Guest Agent のステータスの確認
ホストには RAS Guest Agent をインストールする必要があり、Agent は Parallels RAS のバージョンと適合している必要があります。テンプレートからホストを作成すると、Agent がデフォルトでインストールされます。ネイティブのハイパーバイザーツールを使用してホストが作成されている場合は、Agent がインストールされていない可能性があります。この場合、ホストはリモートデスクトップに対してのみサービスを提供します。サーバーアプリケーションやドキュメントに対するサービスを有効にするには、Agent をご自身でインストールする必要があります。
RAS Guest Agent がホストにインストールされているかどうか、そしてそれが最新であるかどうかをチェックするには、次の操作を実行します。
リストでホストを選択し、[タスク] > [トラブルシューティング] > [Agent をチェック] をクリックします。
[Guest Agent の情報] ダイアログが開き、RAS Guest Agent の情報が表示されます。
Agent がインストールされていない場合、[インストール] ボタンをクリックして指示に従います。ホスト内で実行されている Windows に Agent がプッシュインストールされます。
ホストを削除する
テンプレートベースのホストを削除するには、該当の VM を選択してから [タスク] > [削除] をクリックします。
重要: ホストは必ず RAS Console から削除する必要があります。ハイパーバイザーのネイティブクライアントやウェブインターフェイスを使用してホストを削除しようとしないでください。実行すると、VM だけでなく、親テンプレートも削除される可能性があります(その結果、このテンプレートからリンク複製として作成された他のすべてのホストも無効になります)。これは、一部のネイティブのハイパーバイザークライアントがリンク複製をスタンドアロン VM として扱うためです。Parallels RAS は、リンク済みの複製をスタンドアロン VM ではなく、複製として処理します。
準備に失敗したホストの管理
準備段階でテンプレートベースのホストに問題が発生した場合、その VM はサーバーに残りますが、使用することはできません。[ゲスト VM ステータス] 列の「作成に失敗」という値により、このような VM を特定できます。このような VM は、修正されない限り、サイトのデフォルト値で指定した時間が経過した後に、自動的に削除されます。サイトのデフォルト値を確認するには、次の操作を実行します。
[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [デスクトップ] を選択してから、[タスク] > [サイトのデフォルト値] をクリックします。
開いたダイアログの [全般] タブで、[準備に失敗したホストを自動削除するまでの時間] オプションを(必要に応じて)表示または変更します。有効な期間は、ドロップダウンリストから選択するか、”8 日間”や”12 時間”などの値を入力することで設定できます。
ホストを再作成する
テンプレートベースのホストに何かが発生し、使用不能になった場合、削除して新しいホストを作成する必要はありません。その代わり、名前、MAC アドレス、その他のプロパティを保持したまま再作成することができます。このようにすれば、サイト設定が破損したホストに依存していた場合でも、他のサイト設定は影響を受けません。ホストを再作成するもう 1 つの理由は、(再作成コマンドを実行せずにメンテナンスを終了するときに)テンプレートに加えられた変更を適用するためです。
なお、再作成された VM では、以下のプロパティが保持されます:
MAC アドレスは、ESXi、vCenter、Hyper-v、Hyper-v Failover Cluster、Nutanix AHV(AOS)、SC//HyperCore で保持されます。
BIOS の UUID は、ESXi と vCenter で保持されます。
DRS グループは vCenter で保持されます。
ホストを 1 つ以上作成するには、次の操作を実行します。
Parallels RAS Console で、[ファーム] > <サイト> > [VDI] > [テンプレート] に移動します。
展開済みのホストをすべて再作成するには、[タスク] ドロップダウンリストをクリックして、[すべてのホストを再作成] を選択します。
特定のホスト(または複数のホスト)を再作成するには、[タスク] > [ホストを表示] をクリックします。これにより、[デスクトップ] タブが開き、ホストのリストが表示されます。1 つまたは複数のホストを選択してから、[タスク] > [再作成] をクリックします。
ホストを再作成する場合:
この手順により VM が削除され、同じテンプレートから新しい VM が作成されます。
新しいホストでは、置き換える対象と同じコンピューター名が保持されます。
ホストが実行中である場合、そのメモリーの中にある保存されていないすべてのデータが失われます。そのため、重要なデータは外部ストレージに保存する必要があります。
リモート PC プールは、スタンドアロンの(可能ならドメインに参加した)PC のプールを作成するための Parallels RAS の機能です。そのプールを特定のユーザーに割り当てることも可能です。リモート PC プール機能は RAS VDI に統合されていて、ホストプールを処理するインフラストラクチャを利用できるようになっています。
リモート PC は、Parallels RAS で公開したリソースをホストするのに使用できるスタンドアロンマシンです(物理マシンまたは仮想マシン)。リモート PC の管理には、Parallels RAS Console の [ファーム] > <サイト> > [リモート PC] セクションを使用します。「リモート PC**」**の章で、この機能を詳しく取り上げています。ここで取り上げるリモート PC プールは、スタンドアロンのリモート PC とは動作も操作方法も異なっています。リモート PC プールの管理には、RAS Console の [ファーム] > <サイト> > [VDI] セクションを使用します。
この章で説明したプロバイダーのエディターに加えて、利用可能なプロバイダーに関する概要も表示できます。このためには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] カテゴリーを選択して、中央のペインで [サイト] ノードを選択します。
右ペインの [VDI] セクションに、利用できるサーバーが表示されます。
プロバイダーのエディターに移動するには、サーバーを右クリックして、[エディターに表示] を選択します。
詳細については、「RAS コンソールでのサイト」を参照してください。
RAS Console でリモート PC プールをセットアップするには、まず [リモート PC] タイプのプロバイダーを追加する必要があります。これは、リモート PC プールの作成と管理のために存在する特殊なタイプです。実際のプロバイダーではないので、ハイパーバイザーをインストールする必要はありません。既存の VDI 機能を使用してコンピュータープールを作成して管理するだけです。このタイプのプロバイダーを追加すると、実際のプロバイダーのように管理できます。ただし、テンプレートの作成ができないことや、その他の VDI(ハイパーバイザー)固有の機能が使用できないことなど、いくらかの制限があります。
リモート PC タイプのプロバイダーを追加する手順は以下の通りです。
[ファーム] > <Site> > [プロバイダー] に移動します。
[プロバイダー] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
次のいずれかを選択します。
リモート PC(動的): この方法の場合は、Active Directory の情報を使用して PC を割り当てます。この場合に必要な操作は、ホストに割り当てるコンピューターアカウントが入っている組織単位(OU)を指定することだけです。
リモート PC(静的): この方法の場合は、リモート PC の FQDN または IP アドレスを(1 つずつ)入力するか、CSV ファイルからリストをインポートすることによって、リモート PC をプロバイダーに割り当てます。
ウィザードが開いたら、以下を指定します。
名称: プロバイダーの名前です。
説明: プロバイダーの説明です。
アドレス: リモート PC プールを管理するサーバーの FQDN または IP アドレスです。これは、RAS Provider Agent がインストールされているサーバーでなければなりません。RAS Connection Broker サーバーを使用することも可能です。RAS Provider Agent が組み込まれているからです。しかし、専用の RAS Provider Agent を実行するサーバーならどれでも構いません。
ユーザー名: UPN 形式のアカウント名です(たとえば administrator@domain.local
)。このアカウントは、以前指定した、サーバー管理者権限を付与されているドメインユーザーアカウントである必要があります。静的 PC 割り当て(下記を参照)を使用する場合に限り、ローカル Windows アカウントを使用することも可能ですが、いくらかの制限があります。ドメインアカウントの使用をお勧めします。
パスワード: アカウントのパスワードと説明(オプション)です。
[認証情報を管理する] ボタンをクリックして、RAS Agent の展開に使用するアカウントを指定します。
[詳細設定] リンクをクリックして、[プロバイダー詳細設定] ダイアログを開きます。このダイアログでは、次のオプションを選択できます。
専用 Provider Agent の使用: RAS Provider Agent を自分でインストールする(またはインストールした)場合は、このオプションを選択します。組み込み RAS Provider Agentを使用する場合はオプションをクリアします。
Agent アドレス: 上にあるオプションを選択すると、このオプションが有効になります。RAS Provider Agent がインストールされている(またはこれからインストールされる)サーバーの FQDN または IP アドレスを指定します。物理ボックスまたは仮想マシンのいずれかを指定できます。
任意の Connection Broker: このプロバイダーの推奨 Agent にする RAS Connection Broker を選択します。詳細については、「VDI の高可用性の実現」を参照してください。
[次へ] をクリックします。
ウィザードには新しいプロバイダーが表示され、RAS Provider Agent のステータスも確認できます。問題がなければ、[次へ] をクリックします。
手順 3 で [リモート PC(動的] を選択した場合、以下を指定します。
ターゲット OU: ホストに割り当てるコンピューターアカウントが入っている組織単位(OU)を指定します。[...] ボタンをクリックして Active Directory を参照することも可能です。なお、1 回の AD/OU 検索で、最大 1000 台のリモート PC を検索することができます。
注: 動的な割り当てを選択する場合は、ドメインに参加している PC をリモート PC にする必要があります。そのような PC をローカル Windows ユーザーアカウントで管理することはできません。
動的な割り当てを選択する場合は、各 PC に RAS Guest Agent をインストールすることも可能です。そのためには、RAS Guest Agent を展開するためのスクリプトを組み込んだグループポリシーを組織単位に追加します。そのようなスクリプトの例を以下に示します。
msiexec /i RASInstaller-<version & build>.msi ADDLOCAL=F_GuestAgent /qn+ /norestart
その他の Agent のインストールオプションについては、「RAS Guest Agent のインストールオプション」を参照してください。
サブネットマスク: リモート PC の IP アドレスから有線ブロードキャストアドレスを算出する際に使用するサブネットマスクです。Wake on LAN マジックパケットの指向性ブロードキャストの送信に使用されます。
手順 3 で [リモート PC(静的)] を選択した場合、以下のいずれかを実行します。
[タスク] > [追加] をクリックし、追加する PC の FQDN または IP アドレスを入力します。[...] ボタンをクリックして検索することも可能です。次に、リモート PC の IP アドレスから有線ブロードキャストアドレスを算出する際に使用するサブネットマスクを指定します。Wake on LAN マジックパケットの指向性ブロードキャストの送信に使用されます。次に、追加するコンピューターの MAC アドレスを入力します。すべてのフィールドが必須です。
[タスク] > [CSV ファイルからインポート] をクリックし、コンピューターのリストが入っている CSV ファイルを選択します。CSV ファイルには次の 2 つの列が必要です。(1)FQDN または IP アドレス、(2)MAC アドレス。どちらの列も必須であり、有効な値が入っていなければなりません。
Parallels RAS 18(およびそれ以降)は、プロバイダーあたり最大 1000 台のリモート PC をサポートします。
注: ドメインに参加している PC をリモート PC として使用する方が、管理がしやすくなります。ここで説明している静的な割り当てを選択する場合は、ドメインに参加していない PC を追加することも可能ですが、各 PC で同じローカルユーザーアカウントを作成しなければなりません。ドメインアカウントとドメインに参加している PC の使用をお勧めします。
[完了] をクリックします。
プロバイダーにリモート PC を追加するには、2 種類の方法があります。
「VDI ホストの追加」の説明に従ってプロバイダーを追加する際のウィザード
このセクションで説明したように、プロバイダーを作成した後に利用します。
プロバイダーの作成後に、リモート PC を追加するには、次の操作を実行します。
作成したプロバイダーを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
[リモート PC] タブを選択します。
「VDI ホストの追加」の手順 9 と 10 に従って、リモート PC を追加します。
パーシスタントリモート PC とは、特定のユーザーに割り当てられた PC のことです。PC を割り当てると、他のユーザーはその PC に接続できません。
リモート PC をパーシスタントの状態にするには、2 つの方法があります。
公開ウィザードを使用してプール内のリモート PC からリソース(アプリケーションやデスクトップなど)を公開するときに、[バーチャルゲストの設定] セクションで [パーシスタント] オプションを選択できます。そうすると、その公開済みのリソースを最初に開いたユーザーにプール内のリモート PC が割り当てられます。詳細については、**「プール内のリモート PC からの公開」**を参照してください。
手作業でリモート PC をユーザーに割り当てることもできます。そのためには、[ファーム] > <サイト> > [VDI] に移動し、[デスクトップ] タブを選択し、リストからリモート PC を選択して [タスク] > [割り当て] をクリックします。表示されるダイアログで、ターゲットユーザーを指定します。
リモート PC からパーシスタント設定を解除するには、[デスクトップ] タブでその PC を選択し、[タスク] > [割り当て解除] をクリックします。
注: リモート PC プールでリモート PC を管理するには、リモート PC に RAS Guest Agent をインストールする必要があります。詳細については、「RAS Guest Agent のインストールオプション」を参照してください。
PC をプロバイダーに割り当てたら、以下の手順でその PC をリモート PC プールに追加できます。
[ファーム] > <サイト> > [VDI] で [プール] タブを選択します。
新しいプールを追加するために、[プール] ペインで [タスク] > [追加] をクリックします。
作成したプールを選択してから、[メンバー] ペインで [タスク] > [追加] をクリックし、以下のいずれかを選択します。
ホスト内の全ホスト: プロバイダーに割り当てられているすべてのリモート PC を追加します。このオプションをクリックすると、プロバイダーを選択するためのダイアログが表示されます。ホストを選択して、[OK] をクリックします。
ホスト: 個別のリモート PC を追加します。表示されるダイアログで、対象のリモート PC を選択し、[OK] をクリックします。リモート PC で RAS Guest Agent をアップグレードするかどうかを確認するためのダイアログが表示されることもあります(プールで PC を管理するには、この Agent が必要です)。[OK] をクリックして、Agent をアップグレード(またはインストール)してください。後から 1 つ以上の PC で RAS Guest Agent をアップグレードすることも可能です。その場合は、「RAS Guest Agent のインストールオプション」を参照してください。
1 つ以上のリモート PC をプールに追加すると、その PC が [プール管理] タブと [デスクトップ] タブに表示されます。
ヒント: メンテナンスのためにプールを無効にする必要がある場合は、プール名の前にあるチェックボックスをクリアしてそのプールを無効にできます。
[スケジューラー] タブでは、指定された時間に個々のホストまたはホストプールで実行されるスケジューラータスクを作成することができます。
注: スケジュールされたイベントが発生すると、影響を受けるホストは Parallels RAS で無効化され、そのステータスは“無効(スケジューラー)”または“再起動保留中(スケジューラー)”と表示されます。[ホスト] タブでホストを右クリックし、[コントロール] > [無効になっている状態をキャンセルする(スケジューラー)]、または [コントロール] > [保留中の再起動をキャンセルする(スケジューラー)] を選択することで、これらの状態をキャンセルすることができます。
ホストまたはプール内のホストを無効にするには、次の操作を実行します。
[タスク] > [追加] > [ホストを無効化] または [ホストプールを無効化] をクリックします。
[一般] タブで、[スケジュールを有効化] オプションを選択します。
このスケジュールの名前と説明(オプション)を指定します。
[利用可能] リストでホスト、またはプールを選択し、[追加] をクリックします。[対象] リストにホストまたはプールが表示されます。
[トリガー] タブを選択し、このイベントの開始日、開始時刻、期間、および繰り返しの設定を指定します。これを 1 回限りのイベントにするには、[繰り返し] ドロップダウンリストで [なし] を選択します。
[オプション] タブを選択します。以下のオプションが含まれています。
メッセージリスト: ここでは、ホストがオフラインになる前にユーザーに送信されるメッセージを構成します。[タスク] > [追加] をクリックして、メッセージのタイトル、本文、送信する期間を指定します。
無効時の処理: スケジュールされたタスクがトリガーされたときに現在のセッションに対して実行する処理を指定します。[無効時の処理] ドロップダウンリストから必要なオプションを選択します。
現在非アクティブのホストにスケジュールを適用する: このオプションは、リストにアクティブなメッセージが存在する場合に限り有効になります。オプションが有効化されている場合、現在オフラインのホストもモニタリングされます。そのサーバーがスケジュール済みタスクの実行中にオンラインに戻ると、そのタスクも適用されます。
[OK] をクリックしてスケジュールを保存します。
ホストまたはプール内のホストを再起動するには、次の操作を実行します。
[タスク] > [追加] > [ホストを再起動] または [ホストプールを再起動] をクリックします。
[一般] タブで、[スケジュールを有効化] オプションを選択します。
このスケジュールの名前と説明(オプション)を指定します。
[利用可能] リストでホスト、またはプールを選択し、[追加] をクリックします。[対象] リストにホストまたはプールが表示されます。
[トリガー] タブを選択し、このイベントの開始日、開始時刻、および繰り返しの設定を指定します。これを 1 回限りのイベントにするには、[繰り返し] ドロップダウンリストで [なし] を選択します。さらに、”ホストプールを再起動”タスクに以下のオプションを指定します。
終了: タスクを完了するまでの時間を指定します。
[オプション] タブを選択します。以下のオプションが含まれています。
メッセージリスト: ここでは、ホストが再起動される前にユーザーに送信されるメッセージを構成します。[タスク] > [追加] をクリックして、メッセージのタイトル、本文、送信する期間を指定します。
[ドレインモードを有効化] および [指定した時間の後にサーバーを強制的に再起動] となります。これら 2 つのオプションは組み合わせて使用できます。[ドレインモードを有効化] オプションを選択すると、タスクが発生したときにホストへの新しい接続は拒否されますが、アクティブな接続は引き続き実行され、再接続されます。すべてのアクティブなユーザーセッションが終了したとき、または指定した時間の後にサーバーを強制的に再起動の時間に到達したときのどちらか早い時点で、サーバーが再起動されます。アクティブユーザーの作業が失われることのないよう、ユーザーに対する作業を保存してログオフすることを促すメッセージを作成します。
現在非アクティブのホストにスケジュールを適用する: このオプションは、リストにアクティブなメッセージが存在する場合に限り有効になります。オプションが有効化されている場合、現在オフラインのホストもモニタリングされます。そのサーバーがスケジュール済みタスクの実行中にオンラインに戻ると、そのタスクも適用されます。
[OK] をクリックしてスケジュールを保存します。
注: このタスクは、テンプレートベースのホストおよびホストプールにのみ適用されます。
ホストまたはプール内のホストを起動するには、次の操作を実行します。
[タスク] > [追加] > [ホストを起動] または [ホストプールを起動] をクリックします。
[一般] タブで、[スケジュールを有効化] オプションを選択します。
このスケジュールの名前と説明(オプション)を指定します。
[利用可能] リストでホスト、またはプールを選択し、[追加] をクリックします。[対象] リストにホストまたはプールが表示されます。
[トリガー] タブを選択し、このイベントの開始日、開始時刻、および繰り返しの設定を指定します。これを 1 回限りのイベントにするには、[繰り返し] ドロップダウンリストで [なし] を選択します。
(「ホストプールを起動」タスクのみ) [オプション] タブを選択します。以下のオプションが含まれています。
メンバーの割合: このオプションを選択して、各プールで起動する必要のあるホストの割合が指定します。
開始するメンバーの数を指定: このオプションを選択して、各プールで起動する必要のあるホストの数を指定します。
[OK] をクリックしてスケジュールを保存します。
ホストまたはプール内のホストをシャットダウンするには、次の操作を実行します。
[タスク] > [追加] > [ホストをシャットダウン] または [ホストプールをシャットダウン] をクリックします。
[一般] タブで、[スケジュールを有効化] オプションを選択します。
このスケジュールの名前と説明(オプション)を指定します。
[利用可能] リストでホスト、またはプールを選択し、[追加] をクリックします。[対象] リストにホストまたはプールが表示されます。
[トリガー] タブを選択し、このイベントの開始日、開始時刻、および繰り返しの設定を指定します。これを 1 回限りのイベントにするには、[繰り返し] ドロップダウンリストで [なし] を選択します。
[オプション] タブを選択します。以下のオプションが含まれています。
メッセージリスト: ここでは、ホストが再起動される前にユーザーに送信されるメッセージを構成します。[タスク] > [追加] をクリックして、メッセージのタイトル、本文、送信する期間を指定します。
ドレインモードを有効化および指定した時間の後にサーバーを強制的にシャットダウン: これら 2 つのオプションは組み合わせて使用できます。[ドレインモードを有効化] オプションを選択すると、タスクが発生したときにホストへの新しい接続は拒否されますが、アクティブな接続は引き続き実行されます。すべてのアクティブなユーザーセッションが終了したとき、または指定した時間の後にサーバーを強制的にシャットダウンの時間に到達したときのどちらか早い時点で、サーバーがシャットダウンされます。アクティブユーザーの作業が失われることのないよう、ユーザーに対する作業を保存してログオフすることを促すメッセージを作成します。
現在非アクティブのホストにスケジュールを適用する: このオプションは、リストにアクティブなメッセージが存在する場合に限り有効になります。オプションが有効化されている場合、現在オフラインのホストもモニタリングされます。そのサーバーがスケジュール済みタスクの実行中にオンラインに戻ると、そのタスクも適用されます。
注: このタスクは、テンプレートベースのホストおよびホストプールにのみ適用されます。
特定のホストまたはプール内のホストを再作成するには、次の操作を実行します。
[タスク] > [追加] > [テンプレートからホストを再作成]、または [テンプレートからホストプールを再作成] をクリックします。
[一般] タブで、[スケジュールを有効化] オプションを選択します。
このスケジュールの名前と説明(オプション)を指定します。
[利用可能] リストでホスト、またはプールを選択し、[追加] をクリックします。[対象] リストにホストまたはプールが表示されます。
[トリガー] タブを選択し、このイベントの開始日、開始時刻、および繰り返しの設定を指定します。これを 1 回限りのイベントにするには、[繰り返し] ドロップダウンリストで [なし] を選択します。
[オプション] タブを選択します。以下のオプションが含まれています。
メッセージリスト: ここでは、ホストが再起動される前にユーザーに送信されるメッセージを構成します。[タスク] > [追加] をクリックして、メッセージのタイトル、本文、送信する期間を指定します。
ドレインモードを有効化、強制的にホストを再作成するまでの時間、強制的にホストプールを再作成するまでの時間: このオプションは組み合わせて使用できます。[ドレインモードを有効化] オプションを選択すると、タスクが発生したときにホストへの新しい接続は拒否されますが、アクティブな接続は引き続き実行されます。すべてのアクティブなユーザーセッションが終了したとき、または [強制的にホストを再作成するまでの時間]/[強制的にホストプールを再作成するまでの時間] オプションで指定した時間に到達したときのどちらか早い時点で、サーバーが再作成されます。アクティブユーザーの作業が失われることのないよう、ユーザーに対する作業を保存してログオフすることを促すメッセージを作成します。
現在非アクティブのホストにスケジュールを適用する: このオプションは、リストにアクティブなメッセージが存在する場合に限り有効になります。オプションが有効化されている場合、現在オフラインのホストもモニタリングされます。そのサーバーがスケジュール済みタスクの実行中にオンラインに戻ると、そのタスクも適用されます。
[ホストを無効化] および [ホストプールを無効化] タスクでは、スケジュール済みのタスクがトリガーされる前に限りメッセージを送信できます。それで、メッセージを作成する場合に、メッセージを送信に指定するオプションに”前”のみを選択できます。必要に応じて、2 つ以上のメッセージを作成して、異なる時間間隔で送信できます。それでユーザーはタスク実行の前に、複数回通知を受け取ります。
[ホストを無効化] および [ホストプールを無効化] タスクでは、スケジュール済みのタスクがトリガーされる前または後にメッセージを送信できます。ドレインモードを有効化できるため、これらのタスクに”後”オプションを使用できます。これにより、場合によってはアクティブセッションの実行を維持できます。この時間中、複数のメッセージを送信して、アクティブユーザーに対し、作業を終了してセッションを閉じる必要があることをリマインドできます。”後”オプションを使用するには、[ドレインモードを有効化] オプションを選択する必要があります。”後”の時間間隔と [指定した時間の後にサーバーを強制的に再起動] の設定は、矛盾のないように構成する必要があります。たとえば、”後”の時間が経過する前に強制再起動が発生する場合、アクティブユーザーにメッセージが表示されることはありません。
プール内のリモート PC の管理には、PC を特定のユーザーに割り当てる操作、RAS Guest Agent のアップグレード、PC のプロパティの表示や変更、標準的な管理タスクの実行などが含まれます。
プール内のリモート PC を管理するには、以下の手順を実行します。
[ファーム] > <サイト> > [VDI] で [プール] タブを選択します。
このタブのリストには、ホストやプール内のリモート PC も含め、管理対象のすべてのデスクトップが表示されます。[プール] 列でリストを並べ替えれば、特定のプールに割り当てられているリモート PC を確認できます。
リモート PC を選択し、[タスク] ドロップダウンリストをクリックし、以下のいずれかのオプションを選択します。[タスク] メニューに表示されるすべてのオプションがリモート PC に当てはまるわけではありません。下記のリストでは、プール内のリモート PC で使用できるオプションだけを取り上げています。
リモート PC に当てはまる [タスク] メニューのオプションは以下の通りです。
すべての Agent をアップグレード: リストに含まれているすべてのリモート PC(とゲスト VM)の RAS Guest Agent をアップグレードします。
割り当てる: リモート PC を特定のユーザーに割り当てます(PC をパーシスタントの状態にします)。メニューオプションをクリックして、ユーザーを指定してください。
割り当て解除: リモート PC のユーザーの割り当て(パーシスタントの設定)を解除します。
セッションを表示: [セッション] タブに切り替えて、セッション情報を表示します。
ツール: 一連の標準的な操作を実行できます。リモートデスクトップ接続の確立、ping、リモート PC の再起動/シャットダウンなどです。電源操作の説明については、以下の**「電源操作の実行」**を参照してください。
トラブルシューティング: リモート PC の RAS Guest Agent をチェックして、インストール/アップグレードします。
プロパティをリセット: リモート PC のプロパティをデフォルト値にリセットします。下の [プロパティ] を参照してください。
プロパティ: リモート PC の設定を表示したり確認したりするためのダイアログが開きます。[概要] タブでは、プール内のリモート PC を一時的に無効にできます([このホストを使用しない] オプションを使用します)。PC でメンテナンスタスクを実行する必要があるときに便利なオプションです。リモート PC の表示名、コンピューター名、プロバイダーとの通信で使用するポート番号の表示や変更も可能です。[設定] タブと [セキュリティ] タブの説明については、)を参照してください。
電源操作の実行
リモートによる電源操作を行うには、VM 上で動作する Windows で WMI が有効になっており、TCP ポート 30004 および 30005 が開いている必要があります。本ガイドの執筆時点で、この機能は Parallels RAS では自動化されていませんが、以降のバージョンで自動化される予定です。
ホストで電源操作(起動、停止、再起動、サスペンド、リセット)を実行するには、[VDI] > [デスクトップ] のタブを開き、ホストを選択してから、[タスク] をクリックして、実行する操作を選択します(起動と停止の操作は、上部にある該当のアイコンをクリックします)。再起動操作(猶予)には 10 分間のタイムアウトがあります。この時間内に操作が完了しない場合は、リセット操作(強制)となります。
Nutanix AHV(AOS)を使用している場合、サスペンド操作は利用できないことに注意してください([サスペンド] アイコンは無効になっています)。これは、Nutanix AHV(AOS)では仮想マシンのサスペンド操作がサポートされていないためです。
リモート PC プールでリモート PC を管理するには、リモート PC に RAS Guest Agent をインストールする必要があります。そのためには、以下のいずれかのオプションを使用します。
1 つのリモート PC をプールに追加する場合は、Agent をアップグレードするかどうかを確認するためのダイアログが表示されます。画面の指示に従って、インストールまたはアップグレードしてください。
ホスト内のすべてのリモート PC をプールに一括で追加する場合は、まず追加してから、[デスクトップ] タブの [タスク] > [すべての Agent をアップグレード] メニューオプションを使用します。
Active Directory を使用してリモート PC をプロバイダーに割り当てる場合は、Agent を展開するためのスクリプトを組み込んだグループポリシーを OU に追加できます。を参照してください。
1 つのリモート PC で Agent をインストール/アップグレードするには、[デスクトップ] タブでその PC を選択し、[タスク] > [トラブルシューティング] > [Agent をチェック] オプションをクリックします。表示されるダイアログで [インストール] をクリックします。
最後に、RAS Guest Agent を手作業でインストールすることも可能です。その場合は、リモート PC で Parallels RAS のインストーラーを実行し、RAS Guest Agent コンポーネントのインストールを選択します。