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RD セッションホスト、仮想デスクトップ、また Azure Virtual Desktop だけでなく、サポートされているバージョンの Windows を実行しているスタンドアロンのリモート PC からも、リソースを公開できます。リモート PC として、物理マシンや、物理 PC として扱われる仮想マシンを使用できますが、通常は物理コンピューターを使用します。ネットワークに仮想マシンがある場合は、仮想マシンを VDI インフラストラクチャの一部として使用することをお勧めします。「VDI とバーチャルデスクトップ」の章を参照してください。ただし、ゲスト VM のクローン作成機能を必要としない場合や、エンドユーザーが Windows PC 上でカスタマイズのための完全な管理者権限を必要としている場合などは、仮想マシンをリモート PC として使用できます。
注: リモート PC をプールに組み込んでプールのメンバーとして管理することも可能です。リモート PC プールでは RAS VDI インフラストラクチャを使用します。この章で取り上げる単体のリモート PC とは動作が異なります。詳細については、「リモート PC プール」を参照してください。
この章では、リモート PC をファームに追加する方法と、そのリモート PC からリモートアプリケーションおよびデスクトップを公開する方法について説明します。
要件
RAS ファームにリモート PC を追加するには、RAS Remote PC Agent がインストールされている必要があります。RAS Remote PC Agent を PC にプッシュインストールするための要件は以下の通りです。
サーバーにファイヤーウォールを構成してプッシュインストールを許可する必要があります。標準の SMB ポート(139 および 445)が開いている必要があります。Parallels RAS が使用するポート一覧については、**「ポート参照」**を参照してください。
SMB アクセス: 管理共有(\\server\c$)にアクセスできる必要があります。シンプルファイル共有が有効になっている必要があります。
Parallels RAS 管理者アカウントには PC でリモートインストールを実行する権限が必要です。権限がない場合、権限があるアカウントの資格情報を入力するよう求められます。
PC は AD ドメインへの参加が必要です。参加しない場合、プッシュインストールは機能しないかもしれず、その場合、Agent を手動でインストールする必要があります。**「手動による Remote PC Agent のインストール」**を参照してください。
ファームへのリモート PC の追加
次の手順に従って、リモート PC をファームに追加します。
RAS Console で、[ファーム] カテゴリーを選択して、ナビゲーションツリーの [リモート PC] ノードをクリックします。
[タスク] ドロップダウンリストで [追加] をクリックして、セットアップウィザードを起動します。
リモート PC の IP アドレスまたは FQDN を指定します。[MAC アドレス取得] ボタンをクリックして、PC の MAC アドレスを取得します。IP アドレスを自動的に FQDN に解決するには、[名前解決] グローバルオプションを有効にします。詳細については、「ホスト名の解決」を参照してください**。**
[次へ] をクリックします。
この手順で、Parallels RAS は指定された PC に Remote PC Agent がインストールされているかどうかを確認します。インストールされていない場合は、[インストール] をクリックして、PC に Agent をプッシュインストールします。Remote PC Agent のプッシュインストールが何らかの理由で失敗した場合、手動でインストールすることができます。以下の**「手動による Remote PC Agent のインストール」**を参照してください。
[追加] をクリックして、リモート PC を Parallels RAS ファームに追加します。
手動による Remote PC Agent のインストール
自動のプッシュインストールを何らかの理由で実行できない場合は、Remote PC Agent の手動インストールが必要になる場合があります。このためには、次の操作を実行します。
管理者アカウントを使用して、Remote PC Agent のインストール先の PC にログインし、他のすべてのアプリケーションを閉じます。
Parallels RAS のインストールファイル(RASInstaller.msi
)を PC にコピーし、そのファイルをダブルクリックして、インストールを開始します。
画面の指示に従って、インストールタイプのページに進みます。[カスタム] を選択し、[次へ] をクリックします。
[Remote PC Agent] をクリックし、ドロップダウンリストから [このコンピューターのローカルディスクにすべての機能をインストールします] を選択します。
他のすべてのコンポーネントが選択解除されていることを確認し、[次へ] をクリックします。
[インストール] をクリックしてインストールを開始します。インストールが終了したら、[完了] をクリックします。
Remote PC Agent は構成を必要としません。Agent をインストールしたら、Parallels RAS Console でリモート PC 名を選択し、[トラブルシューティング] > [Agent をチェック] をクリックします。Agent が適切にインストールされている場合、ステータスは**“Agent をインストールしました”**に変わります。
Remote PC Agent のアンインストール
Remote PC Agent をサーバーからアンインストールするには、次の手順を実行します。
スタートボタン > [コントロールパネル] > [プログラム] > [プログラムのアンインストール] に移動します。
インストールされているプログラムのリストから、[Parallels Remote Application Server] を見つけます。
サーバー上に保持する必要がある他の Parallels RAS コンポーネントがない場合、[Parallels Remote Application Server] を右クリックして [アンインストール] をクリックします。手順に従って、プログラムをアンインストールします。この指示の残りの部分は省略できます。
サーバー上に保持する必要がある他の RAS コンポーネントがある場合、[Parallels Remote Application Server] を右クリックして [変更] をクリックします。
[ようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。
[変更、修復、または削除] ページで [変更] を選択します。
次のページで [カスタム] を選択します。
[Remote PC Agent] を選択し、その前にあるドロップダウンリストをクリックして、[すべての機能が利用できなくなります] をクリックします。
[次へ] をクリックして、ウィザードを完了します。
RAS Console から、サーバーで標準的なコンピューター管理タスクを直接実行できます。このタスクには、リモートデスクトップ接続、PowerShell、コンピューター管理、サービス管理、イベントビューアー、IPconfig、再起動などが含まれます。[ツール] メニューにアクセスするには、サーバーを選択して [タスク] をクリックし、[ツール] をクリックして目的のツールを選択します。要件と使用方法については、「コンピューター管理ツール」を参照してください。
この章で説明するリモート PC のエディターに加えて、利用可能なリモート PC に関するサマリも確認できます。このためには、次の操作を実行します。
RAS コンソールで、[ファーム] カテゴリーを選択して、中央のペインで [サイト] ノードを選択します。
右ペインの [リモート PC] グループに利用できるサーバーが表示されます。
リモート PC のエディターに移動するには、サーバーを右クリックして、[エディターに表示] を選択します。
詳細については、「RAS コンソールでのサイト」を参照してください。
前述した、管理者がリモート PC を登録する方法の代わりに、エンドユーザー側のセルフサービスで、任意の PC を RAS ファームに追加できます。このようにして登録されたコンピューターは、自動的にリモート PC として RAS ファームに追加されます。その後、対応する公開済みデスクトップが作成され、セルフサービスで登録を行ったユーザーのアクセスが許可されます(自動フィルタリング経由)。これによりユーザーは、場所を問わず任意のデバイスからリモート PC にアクセスできるようになります。
注: この機能は、スタンドアロンのリモート PC に適用されます。VDI テクノロジーで構成されたリモート PC には対応していません。
要件
PC を登録するユーザーは、Parallels RAS Remote PC Agent をインストールするために、Windows のローカル管理者権限を取得している必要があります。
エンドユーザーに招待メールを送信するには、RAS ファームでメールボックスを構成する必要があります。
セルフサービスの登録を構成
セルフサービスのリモート PC 登録を構成するには:
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [リモート PC] に移動します。
右側のペインで [タスク] メニューをクリックし、[セルフサービスの登録] を選択します。ダイアログが開いたら、以下のオプションを指定します。
セルフサービスの登録を有効にするには、[許可] または [次の日時まで許可] を選択します。後者の場合は、日時を指定します。機能を無効にする(一時的になど)場合は、[許可しない] を選択します。
[設定] セクションでは、PC が公開済みリソースとして表示される公開フォルダーを指定します。すでに存在するフォルダーを選択するか、新規フォルダーを作成できます。[...] ボタンをクリックし、フォルダーを選択または作成します。
[リモート PC 招待ハッシュ] フィールドには、PC を登録する際に指定しなければならないハッシュが含まれています。ハッシュはここからコピーして、スクリプト用として個別に使用することもできます。IT 管理者は、このハッシュを msiexec
コマンドと一緒に使用することで、ユーザーに代わってリモート PC のインストールと設定をサイレントで実行できます。詳細については、以下の**「PC の登録」**を参照してください。
PC の登録方法を記載した招待メールをユーザーに送信するには、[メールで送信] ボタンをクリックします。
開いたダイアログで、メールアドレスを入力(または貼り付け)して受信者を指定します。[..] ボタンをクリックして、受信者を選択することもできます。
[招待メールを確認する] テキストボックスで、メールを確認または(必要に応じて)修正します。メールで使用される変数は内部で設定されており、実際のメールではその値に置き換えられます。最終的なメールのテキストをプレビューするには、[タスク] > [プレビュー] をクリックします。
[送信] をクリックしてメールを送信します。この時点でメールを送信しない場合は、[キャンセル] をクリックして前のダイアログに戻り、[OK] をクリックして変更内容を保存します。
PC の登録
招待メールを受け取ったユーザーは、メールに記載されている指示に従って PC の登録を行います。インストールは以下の手順で行います。
リモート PC にログインします。RASInstaller.msi ファイル(Parallels RAS インストーラー)をダウンロードまたはコピーして、管理者権限で以下のコマンドを実行します(招待メールには、ハッシュ値を含むこのコマンドが記載されています):
以下の引数を使うことで、登録内容をカスタマイズできます。リモート PC が Active Directory ドメインに参加していない場合、このような引数が必要になります。
OVERRIDEPAIP: ファームサイト内に存在するいずれかの Connection Broker の IP アドレスです。システムが検出した IP アドレスを使用して標準インストールの接続が失敗した場合に、これを使用します。
OVERRIDEUSER: マシンにログインしているユーザーに対してリモート PC を登録したくない場合は、この引数を使用します。
OVERRIDEHOST: 公開されたアイテム名をリモート PC のホスト名から変更する場合は、この引数を使用します。
インストールが完了したら、Parallels Client を起動して、ローカルマシンの認証情報または OVERRIDEUSER 引数で指定した認証情報によりログインします。公開済みリソースの一覧から、IP アドレス、または OVERRIDEHOST 引数で指定した名前でリモート PC を特定し、デスクトップを起動します。
以下のいずれかの方法で、RAS ファームにリモート PC を追加できます。
RAS Console から、PC の IP アドレスと MAC アドレスを指定して、RAS Remote PC Agent を PC にインストール(リモートまたは直接)してを行います。
ユーザー側から、を利用できるようにします。
それぞれの方法については、次のセクションで説明します。
リモート PC のプロパティを表示するには、ナビゲーションツリーでコンピューターを選択して、[タスク] > [プロパティ] をクリックします。[リモート PC のプロパティ] ダイアログが開きます。
プロパティ
デフォルトでは、PC はファーム内で有効になっています。PC を無効にすると、公開済みのアプリケーションとバーチャルデスクトップをサーバーから提供できなくなります。ファーム内で PC を有効または無効にするには、[リモート PC 有効化] オプションをオンまたはオフします。
リモート PC の IP アドレスまたは MAC アドレスが変更された場合は、[リモート PC] 入力フィールドおよび [MAC アドレス] 入力フィールドを使用して、IP アドレスまたは MAC アドレスを変更します。
[ダイレクトアドレス変更] オプションでは、Parallels Client が PC に直接接続するために使用できる IP アドレスを指定できます。このアドレスはダイレクト接続モードでのみ使用されます。このアドレスには、内部 IP アドレスまたは外部 IP アドレスを使用できます。
注: マシンの自動オンを可能にするには、BIOS の Wake on LAN オプションを有効にする必要があります。仮想マシンを使用している場合、オプションは通常、ハイパーバイザーによってネイティブにサポートされるか、サードパーティのソフトウェア経由でサポートされます。Wake On Lan オプションがオンになっているかどうかをテストするには、[リモート PC のプロパティ] ダイアログを閉じて、[リモート PC] リストの下にある [WOL テスト] ボタンをクリックします。
Agent 設定
ファーム内の各リモート PC には RAS Remote PC Agent がインストールされています。これにより、Parallels RAS と PC 間の通信を実行します。この Agent は、[Agent 設定] タブページで構成できます。
アクティブなセッションをログオフするまでの時間: ユーザーが公開済みアプリケーションを閉じた後、セッションがログイン状態を保持する時間。デフォルトのタイムアウトは 25 秒です。これは、アプリケーションでのみ機能し、公開済みのデスクトップでは機能しません(ユーザーがデスクトップを閉じるときに、セッションはログオフされます)。このタイムアウトは、ユーザーがあるアプリケーションを閉じてから別のアプリケーションを開く場合に、不要なログインを回避するために使用されます。
セッション準備状態のタイムアウト: セッションを確立するのに必要な最大時間を指定します。指定したタイムアウト時間内にセッションの準備ができない場合、ユーザーにはエラーメッセージが表示され、再度ログインを試みる必要があります。
ポート: 必要に応じて、別のリモートデスクトップ接続のポート番号を指定します。
任意の Connection Broker: Remote PC Agent が通信する Connection Broker を選択します。WAN 経由で通信している複数の物理的な場所にサイトコンポーネントをインストールしている場合、この設定が役立ちます。より適切な Connection Broker を指定することによりネットワークトラフィックを減らすことができます。
URL/メールのリダイレクトを許可: ユーザーがリモートアプリケーションで URL または HTML Mailto リンクを開くと、リンクはクライアントコンピューターにリダイレクトされ、リモートホストのアプリケーションではなく、ローカルのデフォルトアプリケーション(ウェブブラウザーまたはメールクライアント)で開かれます。このオプションではリダイレクトを有効化または無効化できます。[構成] ボタンをクリックして、以下のオプションから選択します。
有効化(登録済みアプリケーションを置換) - このオプションでは、リンクのリダイレクトの代替メソッドを使用します。これにより、リモートサーバー側でデフォルトの Web ブラウザーとメールクライアントを”ダミー”アプリと置換します。これを行うことで、リンクを開く操作を中断し、クライアントコンピューターにリダイレクトできます。
Windows シェル URL 名前空間オブジェクトのサポート - シェル URL 名前空間オブジェクトをサポートするということは、Parallels RAS がシェル名前空間 API を使用する公開済みアプリケーションでの操作を中断して、リンクを開くことができるということを意味します。これは多くのアプリケーションでの標準的な動作です。シェル URL 名前領域オブジェクトのサポートを無効する機能は、Parallels RAS の旧バージョンとの互換性のために備えられています。
ドラッグ & ドロップを有効化: ドラッグ & ドロップ機能が Parallels Client 内でどのように機能するかを設定できます。[構成] をクリックして、[無効](ドラッグ & ドロップ機能なし)、[サーバーからクライアントのみ](ローカルアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[クライアントからサーバーのみ](リモートアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[双方向](双方向のドラッグ & ドロップ)から選択できます。
注: この文書の作成時点では、ドラッグ・ドロップ機能が利用できるのは Parallels Client for Windows および Parallels Client for Mac のみです。
RDP 転送プロトコルの管理: Parallels Client とサーバー間の接続に使用されるトランスポートプロトコルを選択します。これを実行するには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。
ファイル転送コマンドを許可(Web および Chrome クライアント): リモートセッションでのファイル転送を有効化します。ファイル転送を有効にするには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。詳細については、を参照してください。
ドライブリダイレクトのキャッシュを有効化: リダイレクトされたドライブ上でのファイルの参照とナビゲーションをより高速にすることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。詳細については、を参照してください。
RDP プリンター
[RDP プリンター] タブでは、リダイレクトされたプリンターの名前変更フォーマットを構成できます。フォーマットは、サーバーのどのバージョンと言語を使用しているかによって異なる場合があります。
[RDP プリンター名のフォーマット] ドロップダウンリストから以下のいずれかのオプションを選択し、構成したサーバーに固有の RDP プリンター名のフォーマットを設定します。
プリンター名(コンピューター名から)内のセッション番号
セッション番号(コンピューター名から)プリンター名
プリント名(リダイレクトセッション番号)
[RDP プリンター] タブで指定できるその他の RDP 印刷オプションは次の通りです。
プリンター名にセッション数を入れない
プリンター名にクライアント名を入れない
ログの構成
「**」**を参照してください。
リモート PC はモニターされており、関連情報のログが作成されます。ログを構成し、既存のログファイルを取得するかクリアする場合、リモート PC で右クリックし、コンテキストメニューで [トラブルシューティング] > [ロギング] を選択してから、希望に応じて [構成]、[取得] または [クリア] をクリックします。これらのタスクの実行方法の詳細については、セクションを参照してください。