RAS ユニバーサルプリントを構成するには、RAS Console の [ユニバーサルプリント] カテゴリーを選択します。
デフォルトでは、ユニバーサルプリントドライバーは、RD セッションホスト Agent、VDI Guest VM Agent、または Remote PC Agent とともに自動的にインストールされます。そのため、サーバーをファームに追加すると、ユニバーサルプリントはすでに有効になっています。ユニバーサルプリントドライバーには、32 ビット版と 64 ビット版が用意されています。
ユニバーサルプリントサポートの有効化および無効化
サーバーでユニバーサルプリントサポートを有効または無効にするには、[サイト内のサーバー] リストでそのサーバーを右クリックして、コンテキストメニューで [有効] または [無効] をクリックします。
プリンター名の変更パターンの構成
デフォルトでは、Parallels RAS は次のパターンを使用してプリンター名を変更します。%PRINTERNAME% for %USERNAME% by Parallels
。例えば、Alice という名前のユーザーに Printer1 という名前のローカルプリンターがあるとします。Alice がリモートアプリケーションまたはデスクトップを起動すると、プリンターは Printer1 for Alice by Parallels
という名前になります。
プリンターのデフォルトのリネームパターンを変更するには、[ユニバーサルプリント] カテゴリを選択します。[ユニバーサルプリント] タブの [プリンターのリネームパターン] フィールドでパターンを指定します。使用できる事前定義変数を表示するには、入力フィールドの横にある [...] ボタンをクリックします。変数は次の通りです。
%CLIENTNAME% -
クライアントコンピューターの名前。
%PRINTERNAME%
- クライアント側のプリンターの名前。
%SESSIONID%
- RAS セッション ID。
%USERNAME%
- RAS に接続しているユーザーの名前。
<2X Universal Printer>
- これはレガシーモードで、RDP セッションでプリンターオブジェクトが 1 つだけ作成されます。
プリンターの名前変更パターンで他の特定の文字を使用することもできます。たとえば、次の一般的に使用されるパターンを定義できます。Client/%CLIENTNAME%#/%PRINTERNAME%
。このパターン(および上記の例の Alice という名前のユーザー)を使用すると、ローカルプリンターの名前は Client/Alice's Computer#/Printer1
になります
[サイト内のサーバー] リストにある各サーバーに異なるプリンター名変更パターンを指定できます。
注: リダイレクトされたプリンターにアクセスできるのは、管理者とプリンターをリダイレクトしたユーザーのみです。
プリンターの保持
クライアント定義のプリンターがリモートセッションにリダイレクトされると、処理に時間がかかり、セッション確立の全体的な動作に影響が及びます。ユーザーエクスペリエンスを改善するために、以前に作成したユーザーのプリンターを使用できます。その場合、[ユニバーサルプリント] タブで [プリンターの保持] オプションを [オン] に設定します。
フォントを埋め込む必要があります。ユニバーサルプリントを使用してドキュメントを印刷する場合、ドキュメントがクライアントマシンのローカルスプーラーにコピーされ印刷されます。クライアントマシンにフォントが存在しない場合、印刷が正しく出力されません。
印刷ジョブ内でフォントの埋め込みを制御するには、[フォントマネジメント] タブページを使用して、[フォントを Embed する] オプションをオンまたはオフにします。
フォントの埋め込みの除外
特定のフォントタイプを埋め込まないようにするには、[以下のフォントの Embed を除外する] セクションの [タスク] > [追加] をクリックし、リストからフォントを選択します。
サーバーとクライアントへのフォントの自動インストール
サーバーとクライアントに特定のフォントタイプを自動的にインストールするには、[自動的にインストールされるフォント] セクションで [タスク] > [追加] をクリックし、リストからフォントを選択します。
注: デフォルトでは、自動インストールリストに追加されているフォントは埋め込みリストから除外されます。そのようなフォントは Windows クライアントにインストールされているため、埋め込む必要はありません。[フォントの選択] ダイアログで [自動的にフォントを除外する] オプションをクリアすると、フォントは埋め込みリストから除外されません。
除外するフォントのリストをデフォルトにリセット
除外するフォントのリストをデフォルトにリセットするには、[タスク] > [デフォルトにリセット] をクリックします。
ユニバーサルプリント圧縮ポリシーも指定できます。詳細については、 [クライアントポリシー] > [エクスペリエンス]を参照してください。
プリンターリダイレクトでは、ユーザーは印刷ジョブをリモートアプリケーションまたはデスクトップからローカルプリンターにリダイレクトできます。ローカルプリンターは、ユーザーのコンピューターに接続することも IP アドレス経由で接続したローカルネットワークプリンターとして使用することもできます。RAS ユニバーサルプリントでは、クライアント側の特定のローカルプリンターのプリンタードライバーをリモートサーバーにインストールする必要をなくすることで、印刷プロセスを簡素化し、プリンタードライバーのほとんどの問題が解決します。そのため、ユーザーはローカルでどのプリンターをインストールしたかに関係なく印刷でき、RAS 管理者はローカルネットワークに接続されたそれぞれのプリンターにプリンタードライバーをインストールする必要がありません。
システム管理者は、クライアント側のプリンタードライバーのリストを管理できます。プリンタードライバーに対して、ユニバーサルプリントのリダイレクト権限を許可または拒否することができます。
この機能を使用すると、次のことが可能になります。
不要なプリンターリダイレクトによるサーバーリソースのオーバーロードを回避します。ユーザーの大半はすべてのローカルプリンターをリダイレクトするため(デフォルトの設定)、多数のリダイレクトされたデバイスを実際には使用していないサーバー上に作成します。これは主に、PDFCreator、Microsoft XPS Writer、または各種の FAX デバイスのようなさまざまなペーパーレスのプリンターが関係します。
特定のプリンターが原因でサーバーが不安定になることを回避します。プリンターによってはサーバーが不安定になることがあるため(スプーラーサービスコンポーネント)、その結果、概してすべての接続ユーザーがプリントサービスを使用できなくなる場合があります。プリントサービスの継続して使用するために、管理者がそのようなドライバーの”拒否”リストを作成できることは重要です。
プリンタードライバーを指定するには、次の操作を実行します。
Parallels RAS Console で、[ユニバーサルプリント] > [プリンタードライバー] に移動します。
[モード] ドロップダウンリストで、リダイレクトを許可するプリンターを次のオプションから選択します。
任意のドライバーを使用するプリンターのリダイレクトを許可(デフォルト): このオプションは、リダイレクト権限を使用するためにプリンターが使用しているドライバーの種類を制限しません。
次のいずれかのドライバーを使用するプリンターのリダイレクトを許可: [モード] フィールドの下のボックスに一覧表示されているドライバーを使用しているプリンターのみにリダイレクトを許可します。リストにドライバーを追加するには、 [タスク] > [追加](または + アイコン)をクリックして、表示される編集フィールドにプリンタードライバーの名前を入力します。
[次のいずれかのドライバーを使用するプリンターのリダイレクトを拒否] : おそらくこれが、この機能において最も便利なオプションです。リストに指定されているドライバーを使用するプリンターのリダイレクト権限を拒否します。その他のすべてのプリンターについてリダイレクトの使用を許可します。リストにドライバーを追加するには、 [タスク] > [追加](または + アイコン)をクリックして、表示される編集フィールドにプリンタードライバーの名前を入力します。
リストからドライバーを削除するには、[タスク] > [削除] をクリックするか、マイナス記号のアイコンをクリックします。
変更が完了したら、[適用] ボタンをクリックして、変更を保存します。
次の点を確認してください。
プリンタードライバーをリストに追加するときは、プリンター名ではなく、_ドライバー_名を入力してください。
ドライバー名は、大文字と小文字を区別し、完全一致する必要があります(名前の一部や、ワイルドカードは使用できません)。
このタブで指定した設定は、個々のサーバーだけでなくサイト全体に影響します。