RD セッションホストのホストプールを作成する際、ホストプールにテンプレートを割り当てることができます。これは、ホストプールを作成または変更する際に行うか、[テンプレート] タブから行うことができます。
ホストプールにテンプレートを割り当てるには:
[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] タブに移動します。
[テンプレート] タブで、テンプレートを選択します。
[タスク] > [ホストプールに割り当て] をクリックします。
[バージョン] ダイアログで、テンプレートのバージョンを選択します。
既存の RD セッションホストのホストプールの一覧を表示するダイアログが開きます。すでにテンプレートが割り当てられているホストプールは、デフォルトではこのリストに表示されません。これらを表示するには、[テンプレートが割り当てられたホストプールを表示する] オプションを選択します。現在使用しているテンプレートが [テンプレート] 列に表示されます。
1 つまたは複数のホストプールを選択し、 [OK] をクリックします。
ホストプールからテンプレートを削除するには:
テンプレートを選択し、[タスク] > [ホストプールから削除] をクリックします。
このテンプレートが割り当てられているすべてのホストプールを一覧表示するダイアログが開きます。
テンプレートを削除するホストプールを選択し、[OK] をクリックします。
なお、ホストプールに、削除するテンプレートから作成されたホストがある場合は、それらも削除されます。本当に削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
要件
このセクションで説明する作業を実行するには、次の要件を満たす必要があります。
「VM テンプレートの作成」の「要件」サブセクションで説明されている要件です。
Network Discovery UDP ポート 137 をゲスト OS のドメインファイアウォールプロファイルで有効にする必要があります。これは、ドメイングループポリシーにより、またはゲスト OS で手動で実行できます。
手動でエージェントをインストール
通常、Parallels RAS Console から直接ソース VM で必要な Agent ソフトウェアをプッシュインストールします。ただし、VM の Windows で Parallels RAS インストーラーを実行して手動でソフトウェアをインストールすることもできます。その際、Custom インストールオプションを使用し、ソース VM にインストールするエージェントコンポーネントとして、RAS Guest Agent と RAS RD セッションホスト Agent を選択します。
テンプレートの作成
RD セッションホストテンプレートを作成するには、次の操作を実行します。
「プロバイダーの追加」で説明されているように、サポートされているプロバイダーのいずれかを追加します。
[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] タブに移動します。
[タスク] ドロップダウンメニューで [追加] をクリックします(または [+] アイコンをクリックします)
ダイアログが開いたら、テンプレートの作成元になるホストを選択し、[OK] をクリックします。
[Parallels テンプレートウィザードを作成] が開きます。各ウィザードページは、画面に表示される順序に従って、下で説明されています。
エージェントがインストールされていることを確認し、必要であれば「手順 1: Agent のチェックとインストール」の説明に従って手動でインストールします。この手順は、オンプレミスのプロバイダーを使用する場合にのみ表示されます。
「手順 2: テンプレートの構成」の説明に従ってテンプレートを構成します。
特定のテンプレートに基づく RD セッションホストの表示
特定のテンプレートに基づく RD セッションホストのリストを表示するには、次の操作を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] に移動します。
テンプレートを選択し、[タスク] > [サーバーを表示] をクリックします。
サイトの既定値
テンプレートに基づく RD セッションホストは、テンプレートの設定を引き継ぎます。設定を表示するには、RD セッションホストがどのテンプレートをベースとしているかをメモしてから、そのテンプレートのプロパティを表示します。具体的には、[設定] と [セキュリティ] のタブを確認します。詳細については、「サイトのデフォルト値」を参照してください。テンプレートでは、サイトのデフォルト設定を継承することも、カスタム設定を指定することもできます。
RAS Guest Agent のステータスの確認
テンプレートに基づくゲスト RD セッションホストには、RAS Guest Agent をインストールする必要があり、Agent は Parallels RAS のバージョンと適合している必要があります。テンプレートから RD セッションホストを作成すると、Agent がデフォルトでインストールされます。ネイティブのハイパーバイザーツールを使用して RD セッションホストが作成されている場合は、Agent がインストールされていない可能性があります。この場合、RD セッションホストはリモートデスクトップに対してのみサービスを提供します。サーバーアプリケーションやドキュメントに対するサービスを有効にするには、Agent をご自身でインストールする必要があります。
RAS Guest Agent がインストールされているかどうか、そしてそれが最新であるかどうかをチェックするには、次の操作を実行します。
[ファーム] > <サイト> > [RD セッションホスト] > [RD セッションホスト] に移動します。
「ホストの管理」のサブセクション、「RAS Guest Agent のステータスの確認」の説明に従って続行します。
RD セッションホストテンプレートには、RAS RD セッションホスト Agent もインストールされている必要があります。
RAS RD セッションホスト Agent がインストールされているかどうか、そしてそれが最新であるかどうかをチェックするには、次の操作を実行します。
[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] > [テンプレート] に移動します。
リストでテンプレートを選択し、[タスク] > [トラブルシューティング] > [Agent をチェック] をクリックします。
テンプレートに基づく RD セッションホストの削除
「ホストの管理」のサブセクション、「ホストの削除」を参照してください。
準備に失敗したテンプレートに基づく RD セッションホストの管理
「ホストの管理」のサブセクション、「準備に失敗したホストの管理」を参照してください。RD セッションホストの場合、[ファーム] > <サイト> > [RD セッションホスト] > [RD セッションホスト] から、[タスク] > [サイトのデフォルト値] をクリックして、サイトのデフォルト値を表示する必要があることに注意してください。
テンプレートに基づく RD セッションホストの再作成
テンプレートに基づく RD セッションホストに問題が発生し、使用不能になった場合、削除して新しいゲスト VM を作成する必要はありません。その代わり、名前、MAC アドレス、その他のプロパティを保持したまま再作成することができます。このようにすれば、サイト設定が破損した RD セッションホストに依存していた場合でも、他のサイト設定は影響を受けません。RD セッションホストを再作成するもう 1 つの理由は、(再作成コマンドを実行せずにメンテナンスを終了するときに)テンプレートに加えられた変更を適用するためです。
なお、再作成された RD セッションホストでは、以下のプロパティが保持されます:
MAC アドレスは、ESXi、vCenter、Hyper-v、Hyper-v Failover Cluster、Nutanix AHV(AOS)、SC//HyperCore で保持されます。
BIOS の UUID は、ESXi と vCenter で保持されます。
DRS グループは vCenter で保持されます。
注: RD セッションホストがテンプレートに基づいて作成され、すでに RD セッションホストのホストプールに割り当てられている場合は、再作成できません。
ゲスト RD セッションホストを 1 つまたは複数作成するには、次の操作を実行します。
Parallels RAS Console で、[ファーム] / <サイト> / [RD セッションホスト] > [テンプレート] に移動します。
展開済みの RD セッションホストをすべて再作成するには、[タスク] ドロップダウンリストをクリックして、[すべてのサーバーを再作成] を選択します。
特定のホスト(または複数のホスト)を再作成するには、[タスク] > [サーバーを表示] をクリックします。RD セッションホストの一覧を表示するダイアログが表示されます。1 つまたは複数の RD セッションホストを選択してから、[タスク] > [再作成] をクリックします。
テンプレートに基づく RD セッションホストを再作成するには、次の操作を実行します。
この手順により RD セッションホストが削除され、同じテンプレートから新しい RD セッションホストが作成されます。
新しい RD セッションホストでは、置き換える対象と同じコンピューター名が保持されます。
RD セッションホストが実行中である場合、そのメモリーの中にある保存されていないすべてのデータが失われます。そのため、重要なデータは外部ストレージに保存する必要があります。
RD セッションホストテンプレートは、特に、仮想マシンで実行されている RD セッションホストを複製できるように設計されています。RD セッションホストテンプレートから作成されたホストは、Parallels RAS によりほぼ通常の RD セッションホストのように扱われます。主な違いは、1 つのテンプレートからホストを必要なだけいくつでも作成でき、必要に応じて RD セッションホストのプロビジョニングを自動化できることです。
RD セッションホストテンプレートは、次の VDI プラットフォームでサポートされています。
Microsoft Hyper-V
Microsoft Hyper-V Failover Cluster
VMware VCenter
VMware ESXi
SC//HyperCore
Nutanix AHV(AOS)
Microsoft Azure
Amazon ウェブサービス
RD セッションホストテンプレートは、Windows Server 2008 R2 から Windows Server 2022 までをゲスト OS としてサポートします。通常の RD セッションホストと比較して、RD セッションホストテンプレートから作成されたサーバーでは、旧バージョンの Windows Server はサポートされません。理由は、これらのサーバーは VM で動作し、RAS Guest Agent がインストールされている必要があるため、ゲスト OS 要件が RAS Guest Agent にサポートされる Windows Server バージョンに制限される、というものです。
RD セッションホストテンプレートを使用した場合は、次の RAS VDI の標準機能を使用できません。
プール管理
パーシスタントなホスト
セッション管理
特定のテンプレートから公開
その他の RAS VDI 固有の機能。
テンプレートから作成された RD セッションホストをプロビジョニングする方法の詳細については、「ホストプール(RD セッションホスト)の管理」を参照してください。