このセクションでは、ハイパーバイザーベースのプロバイダーの追加方法について説明します。クラウドベースのプロバイダーの追加方法については、「クラウドプロバイダーの追加」を参照してください。
プロバイダーを追加するには、次の操作を実行します。
RAS Console で、[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] に移動します。
[プロバイダー] タブで [タスク] > [追加] をクリックし、追加したいプロバイダーを選択します。
[仮想化プロバイダーを追加] ウィザードが開きます。
[名前] フィールドで、プロバイダーの名前を指定します。
[説明] フィールドに、任意の説明を入力します。
[アドレス] フィールドで、ホストの FQDN または IP アドレスを指定します。SC//HyperCore では、複数のノードの IP アドレスを指定することができます。
ホストにログインするためのユーザー名とパスワードを指定します。
[認証情報を管理する] ボタンをクリックして、RAS Agent の展開に使用するアカウントを指定します。
[詳細設定] リンクをクリックして、[プロバイダー詳細設定] ダイアログを開きます。このダイアログでは、次のオプションを選択できます。
専用 Provider Agent の使用: RAS Provider Agent を自分でインストールする(またはインストールした)場合は、このオプションを選択します。組み込み RAS Provider Agentを使用する場合はオプションをクリアします。
Agent アドレス: 上にあるオプションを選択すると、このオプションが有効になります。RAS VDI Agent がインストールされている(またはこれからインストールされる)ホストの FQDN または IP アドレスを指定します。物理ボックスまたは仮想マシンのいずれかを指定できます。
任意の Connection Broker: このプロバイダーの推奨 Agent にする RAS Connection Broker を選択します。詳細については、「VDI の高可用性の実現」を参照してください。
[次へ] をクリックします。
ここで、ウィザードは RAS Provider Agent に接続しようとします。前の(オプションの)ステップで [専用 Provider Agent の使用] オプションを指定したものの、まだ Agent をインストールしていない場合は、[インストール] をクリックし、手順に従って指定のホストに Agent をプッシュインストールします。
リモートインストールが機能するには、次の要件を満たす必要があります。
ホストにファイヤーウォールを構成してプッシュインストールを許可する必要があります。標準の SMB ポート(139 および 445)が開いている必要があります。Parallels RAS が使用するポート一覧については、**「ポート参照」**を参照してください。
SMB アクセス。管理共有(\\server\c$)にアクセスできる必要があります。シンプルファイル共有が有効になっている必要があります。
Parallels RAS 管理者アカウントにはホストでリモートインストールを実行する権限が必要です。権限がない場合、権限があるアカウントの資格情報を入力するよう求められます。
対象ホストは AD ドメインへの参加が必要です。
何らかの理由でプッシュインストールを実行できない場合は、インストーラーを使用して手動でエージェントをインストールできます。「インストーラーを使用した RAS Provider Agent のインストール」を参照してください。
プロバイダータイプとして Microsoft Hyper-V Failover Cluster を選択した場合、ホストに対する MAC アドレス管理を無効化できるページが開きます。MAC アドレス管理の無効化は、Microsoft System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)またはその他のソリューションを使用して MAC アドレスを管理している場合にのみ行います。詳細については以下の説明を参照してください。
Microsoft Hyper-V Failover Cluster をプロバイダーとして使用する場合は、MAC アドレスの管理が必要です。これは、MAC アドレス重複を避けるためです。ホストがクラスターの別のノードに移行され、MAC アドレスがリリースされて元のノードで再利用されると、MAC アドレスの重複が発生する可能性があります。そのような場合は、該当のホストをファームで管理できなくなります。Parallels RAS では、プロバイダーレベルで静的 MAC アドレスのプールを使用して、MAC アドレスを自動的に生成してホストに割り当てます。この方法により、ホストがクラスターの別のノードに移行された場合も、その MAC アドレスは別の VM で再利用されず、MAC アドレスの重複は発生しません。プールには、10,000 の予約済み MAC アドレスがあり、ウィザードページの [MAC アドレスの開始] フィールドと [MAC アドレスの終了] フィールドにその範囲が表示されます。
上で述べたように、すでに SCVMM またはその他のソリューションを使用して MAC アドレスを管理している場合は、[MAC アドレス管理の有効化] オプションをオフにします。
[次へ] をクリックします。
プロバイダーに [VMware vCenter] を選択した場合、別のページが開きます(他のホストタイプではこのページは開きません)。このページで、vCenter リソースプールを指定できます。これにより、クラスター(ルートリソースプール)またはクラスター内の個別のリソースプールを選択して、VM を列挙できます。リソースプールを選択するには、[指定のリソースプールを使用] オプションを選択してから、[リソースプール] フィールドの隣の [...] ボタンをクリックします。ダイアログが開いたら、希望のリソースプールを選択します。[指定のリソースプールを使用] オプションをクリアしたままにすると、すべての VM が vCenter クラスター全体から取得されます(最大数は 35,000)。完了したら [OK] をクリックします。
[完了] をクリックして、ウィザードを閉じます。