Azure Virtual Desktop の統合は、まず RAS ファームで有効にする必要があります。これは、RAS Console 内の以下の 2 つの場所から行うことができます。
[スタート] カテゴリーの [Azure Virtual Desktop のデプロイ] ウィザードを使用する。
[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動し、[機能] タブを選択する。
[スタート] カテゴリーから Azure Virtual Desktop を有効化してデプロイする場合は、以下の手順になります。[サイト] > [設定] の [機能] タブには、後述の [機能の有効化] のページと同じ要素があります。
注: RAS ファームで Azure Virtual Desktop をまだ有効にしていない場合、ウィザードページは以下に説明する順番で開きます。Azure Virtual Desktop がすでに有効になっている場合(前にウィザードを実行した場合や、サイト設定から Azure Virtual Desktop を有効にした場合など)、最初の 2 つのページはスキップされ、最初に表示されるページは**「Azure Virtual Desktop Provider の追加」**となり、そこでプロバイダー情報を入力する必要があります。
デプロイを開始するには、次の操作を実行します。
Parallels RAS Console で、[Start] カテゴリーを選択し、[Azure Virtual Desktop のデプロイ] ウィザードを起動します。
システムとユーザーの要件: 最初のページで、システムとユーザーの要件を確認します。ページの下部にあるリンクをクリックして、Parallels ナレッジベースの記事を読んで詳細を確認します。[次へ] をクリックします。
機能の有効化: このページでは、RAS ファームの Azure Virtual Desktop を有効にすることができます。まず、Azure Virtual Desktop エージェントとブートローダーを格納する場所を以下のオプションから選択します。
Connection Broker: RAS Connection Broker サーバーに保存します。
ネットワーク共有: ネットワーク共有を指定または選択します。
[エージェントとブートローダーのダウンロード] ボタンをクリックします。ダウンロードが完了するのを待ち、[ステータス] セクションに、「利用可能」と示され、バージョン番号が表示されていることを確認します。Azure Virtual Desktop エージェントの新しいバージョンが利用可能な場合は、Parallels RAS からデプロイされた新しいサーバーが、アップデートされたバージョンを使用するように、「アップデートが必要」と表示されます。
[クライアント機能のセット] の選択では、Parallels Client で公開済みリソースを開いたときに利用できるクライアント機能を指定します。次のオプションから選択します。
標準: 標準的な機能のセットです。これは、Azure Virtual Desktop からアプリやデスクトップにアクセスするためのクライアントである Microsoft Windows デスクトップクライアント(リモートデスクトップ(MSRDC)クライアントとしても知られています)を使用して公開済みリソースを開いて実行する場合と同じです。
アドバンスト: このオプションも Windows デスクトップクライアントを使用しますが、ドラッグ & ドロップなどの Parallels Client のアドバンスト機能が追加されます。
フォールバック機能付きアドバンスト: このオプションでは、まずアドバンスト機能のセットを使用して公開済みリソースを開こうとします。アドバンスト機能が何らかの理由で動作しない場合は、標準オプションを使用してリソースを開こうとします。
これで、RAS ファームの Azure Virtual Desktop を有効にするタスクは完了です。[次へ] をクリックし、次のページに進みます。
Azure Virtual Desktop プロバイダーの追加: このページでは、Microsoft Azure のテナント ID、サブスクリプション ID、アプリケーション ID、および秘密鍵を指定する必要があります。これは、Parallels RAS で Microsoft Azure をプロバイダーとして設定するのと似ています。これらのプロパティの指定方法については、「Microsoft Azure をプロバイダーとして追加」を参照してください。サブスクリプション詳細の下にある URI/URL は、プロバイダーの作成中に編集できることに注意してください。[フィード URL] 設定(デフォルトでは https://rdweb.wvd.microsoft.com/api/arm/feeddiscovery)も、Azure Virtual Desktop プロバイダーを作成した後に編集することができます。
[次へ] をクリックして、概要を確認し、[完了] をクリックします。プロバイダー作成後に Microsoft Azure アプリのアクセス許可を変更すると、新しいアクセス許可がロードおよび使用されるようにするため、Parallels RAS 冗長サービスの再起動が必要になる場合があることに注意してください。
これで、一連のウィザードのうち、最初の段階が完了しました。最後のページでは、[Azure Virtual Desktop ワークスペースウィザードの起動] オプションがデフォルトで有効になっています。これにより、Azure Virtual Desktop ワークスペースを追加するための次のウィザードが自動的に開きます。