フォルダーを使用して、公開済みのリソースを整理できます。また、フィルターオプションを利用することもできます。
Parallels RAS Console の [公開済みのリソース] ツリーには、次の 2 つのタイプのフォルダーを作成できます。
管理目的のフォルダー: このタイプのフォルダーは、Parallels RAS 管理者(Parallels RAS Console のユーザー)を対象としています。これらは Parallels RAS Console で公開済みのリソースを論理的に整理するために使用されますが、ユーザーデバイス上の Parallels Client Launchpad には表示されません。これらのフォルダーは、管理者が公開済みのリソースをより効率的に管理するのに役立ちます。
一般フォルダー: これらのフォルダーは上記の管理目的のフォルダーと似ていますが、ユーザーデバイスの Launchpad に表示されます。通常は、これらのフォルダーを使用して、タイプごとに公開済みのリソースをグループ化します(オフィスアプリケーション、特定のビジネスアプリケーション、ユーティリティなど)。
フォルダーを作成
新しいフォルダーを作成するには、次のいずれかを実行します。
RAS Console で [公開] カテゴリーを選択します。
[公開済みリソース] ツリーの任意の場所を右クリックし、[新しいフォルダー] を選択します(または、下部の [+] 新しいフォルダーアイコンをクリックします)。
[フォルダー] タブページで、[フォルダー名] と [説明](オプション)を指定します。
管理目的のフォルダーにするには、[管理目的で使用する] オプションを選択します。通常のフォルダーを公開するには、このオプションをオフにします。2 つのフォルダータイプの詳細については、上記の説明を参照してください。
通常のフォルダーを作成するときは、[アイコン変更] ボタンをクリックしてアイコンを変更できます。管理フォルダーは、変更できない組み込みのアイコンを使用します。アイコンは、Parallels RAS Console および Parallels Client の Launchpad(一般フォルダーのみ)の [公開] カテゴリーに表示されます。
次のページでは、リソース(フォルダー)の初期状態を指定します。次のオプションから選択します。
有効: 該当のフォルダーは、エンドユーザーに対して表示され、エンドユーザーはそのフォルダーに含まれる公開済みリソースを起動できます。
無効: このフォルダーは Parallels Client では表示されません。
メンテナンス中: 該当のフォルダーは Parallels Client で表示されますが、ユーザーはそのフォルダーに含まれるリソースを起動できません。フォルダーにサブフォルダーが含まれている場合、それらは親フォルダーのステータスを継承します。つまり、階層内のどのフォルダーに含まれているリソースも、ユーザー側からはアクセスできないことになります。フォルダーがメンテナンス中の場合、ユーザーが該当のフォルダーからリソースを起動しようとするとメッセージが表示されます。メッセージをカスタマイズするには、[構成] ボタンをクリックします。詳細については、「サイトのデフォルト値(公開)」を参照してください。
[完了] をクリックしてフォルダーを作成します。
フォルダーの管理
既存のフォルダーを変更するには、次の操作を実行します。
[公開済みのリソース] ツリーでフォルダーを選択します。
右ペインの**[情報]** タブに、フォルダー情報(読み取り専用)が表示されます。
[フォルダー] タブでは、フォルダーの名前と説明を表示したり変更したりできます。[管理目的で使用する] オプションを選択したり選択解除したりしてフォルダーのタイプを変更することもできます(上記の説明を参照)。フォルダーのアイコンを変更するには、[アイコン変更] ボタンをクリックします。[管理目的で使用する] オプションが選択されている場合、このボタンは無効になります。
[フィルター] タブでフィルターオプションを指定します。これらのオプションを設定すると、そのフォルダー内にある他のすべての公開済みのリソースに設定が継承されます。詳細については、「フィルタールールの使用」を参照してください。
ルーティングの詳細については、「優先ルーティングを構成」を参照してください。
フォルダーへの公開済みリソースの追加
公開済みのリソースをフォルダーに追加するには、まずルートの場所に追加してから対象のフォルダーにドラッグします。
カスタム管理者への権限の委任
ファームにカスタム管理者がいる場合は、フォルダーを管理する権限をカスタム管理者に委任できます。これは、上級管理者がいくつかの権限をカスタム管理者に付与する必要が生じる場合に特に有効です。フォルダーへの権限を付与するには、次の操作を実行します。
[公開済みのリソース] ペイン内の任意の場所を右クリックします。
コンテキストメニューで、[権限の委任] を選択します。
表示されるダイアログで、フォルダー権限を付与するユーザーを選択します。[権限の委任 - 公開] ダイアログの右下のペインで、対象ユーザーに付与するフォルダー権限(表示、変更、追加、削除)を選択します。カスタム管理者の詳細については、「管理者アカウントの管理」を参照してください。
また、「管理者アカウントの権限の構成」で説明しているように、管理カテゴリー経由で、カスタム管理者にフォルダーへの権限を付与することもできます。