サーバーコンポーネント(Connection Broker、ゲートウェイ、RD セッションホスト、プロバイダーなど)を RAS ファームに追加する場合、コンポーネントの FQDN または IP アドレスを指定する必要があります。通常はユーザーが任意で FQDN また IP アドレスのいずれを使用するかを選択できます。ただし、サーバーの IP アドレスは将来変更される可能性があります。この場合、RAS ファームの対応するコンポーネントを再構成する必要が生じます。一方、通常はサーバーの FQDN が変わることはありません。このため IP アドレスではなく FQDN を使用すれば、RAS の構成を変更する必要はなくなります。これによりユーザーは、ファームのすべてのサーバーコンポーネントで、Parallels RAS により IP アドレスから FQDN を解決するためのオプションをいつでも利用することができます。
名前解決を常時使用可能にするためには、次の手順を実行します。
RAS Console で、メインメニュー(RAS Console ウィンドウ上部のメニュー)から [ツール] > [オプション] をクリックします。
[オプション] ダイアログで、[ホストを追加する場合は、常に完全修飾ドメイン名(FQDN)で解決する] オプションを選択します。
[OK] をクリックします。
ファームにコンポーネントを追加して、名前ではなく IP アドレスを入力すると、自動的に FQDN に解決されます。FQDN を確定できない場合、エラーメッセージが表示され、替わりに IP アドレスを使用するかを尋ねられます。
次の事例では、異なるコンポーネントで名前解決がどのように自動的に動作するかを示します。
RAS Connection Broker を追加する
[Connection Broker] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
[サーバー] フィールドで、サーバーの IP アドレスを入力します。
[次へ] をクリックします。
開いたダイアログで、 IP アドレスが FQDN に解決されていることと、[サーバー] フィールドに FQDN が記載されていることを確認します。
RAS Secure Gateway の追加
[ゲートウェイ] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
[サーバー] フィールドで、サーバーの IP アドレスを入力します。
[解決] をクリックします。これにより、IP アドレスが [IP] フィールドにコピーされます。その後 [次へ] ボタンをクリックして有効にします。
[次へ] をクリックします。
[RAS Secure Gateway をインストール] ダイアログで、サーバーの IP アドレスが FQDN に置き換わっていることを確認します。
RD セッションホストを追加
[RD セッションホスト] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
ウィザードの最初のページで、サーバーの IP アドレスを入力して、プラスマークのアイコンをクリックします。
サーバーがリストに追加されており、IP アドレスが自動的に解決された FQDN に置き換わっていることを確認します。
プロバイダーの追加
[ファーム] > [サイト] > [プロバイダー] タブで、[タスク] > [追加] をクリックします。
追加するプロバイダーを選択します**。**
[アドレス] フィールドにプロバイダーの IP アドレスを入力します。
残りのプロパティを入力し、[次へ] をクリックします。
プロバイダーのアドレスが FQDN に置き換わっていることを確認します。