[セッション] カテゴリーには、RD セッションホストや VDI など、利用可能なすべてのホストタイプのユーザーセッションが表示されます。ここでは、セッションをホストしているサーバーの種類にかかわらず、現在のすべてのセッションを表示できます。
[セッション] カテゴリーを選択すると、[セッション] ナビゲーションバーに次の 2 つの項目が表示されます。
ユーザーセッション: 利用可能なすべてのホストのユーザーセッションを一覧表示します。
実行中のリソース: すべてのホストで現在実行中の公開済みリソース(アプリやデスクトップ)を一覧表示します。
[セッション] カテゴリーまたは [アクティブセッション] タブを開いたときに、リスト内の列の一部がすぐに表示されない場合があります。これは、これらの値を算出するのに時間がかかるためです。そのような列の例としては、[ログオン時間]、[UX エバリュエーター]、[遅延] などがあります。数秒後にはリストに値が表示されます。
1 つのユーザーセッション(または同時に複数のセッション)を管理するには、1 つまたは複数のセッションを選択し、省略記号のメニューを使用して次の処理から選択します。
メッセージ: [メッセージを送信] ダイアログを開きます。ここにメッセージを入力し、セッション所有者に送信できます。
切断: 選択したセッションを切断します。
ログオフ: セッションをログオフします。
実行中のプロセスを表示: 選択したセッションの実行中のプロセスを一覧表示するビューを開きます。このオプションは、単一のセッションが選択されている場合にのみ利用できます。以下の**「実行中のプロセス」**を参照してください。
監視設定: RD セッションホストのセッションメトリクス値のハイライト表示を設定する、監視設定ダイアログを開きます。このダイアログには利用可能なメトリクスが一覧表示され、任意のメトリクスに警告とクリティカルのしきい値を設定することができます。しきい値を設定するには、メトリクス名の前にあるチェックボックスを選択し、必要な値を指定します。RAS ファームの動作中、しきい値に達すると、セッションメトリクス値が以下のようにハイライト表示されます。警告のしきい値: オレンジ、クリティカルのしきい値: 赤。
指定したしきい値の値をリセットするには、しきい値を選択して、省略記号メニューから [リセット] を選択します(または右クリックして [リセット] を選択します)。また、メトリクスのしきい値の色分けを有効または無効にすることもできます。これを実行するには、メトリクスを選択し、省略記号メニューから [有効] または [無効] を選択します。
更新: リストを更新します。
エクスポート: CSV ファイルにセッション情報をエクスポートします。「セッション情報」を参照してください。
実行中のプロセス
[実行中のプロセスを表示] メニューオプションにより、選択されたセッションのプロセスのみを表示するフィルターを適用した、セッションホストの実行中のプロセスビューが開きます。
省略記号のメニューを使用して、プロセスに対する以下の処理を実行できます。
プロセスの強制終了: 選択したプロセスを強制終了します。
更新: リストを更新します。
すべてのホストで現在実行中の公開済みリソースのリストを表示するには、[セッション] > [実行中のリソース] の順に選択します。
注意すべき列をいくつか紹介します。
公開済みの名前: 公開済みのリソースの名前([公開] カテゴリーに表示)。
ID: 公開済みのリソース ID([公開] カテゴリーに表示)。
説明: 公開済みリソースの説明です。
プロセス名: 対応するプロセス名です。
ユーザー: セッション所有者。
セッション ID: セッション ID。
セッションホスト: セッションホスト名。
ソース: セッションソース(RDSH、VDI)です。
リソース上でタスクを実行するには、リストでセッションを選択し、省略記号メニューをクリックします。次のようなタスクを実行できます:
メッセージ: セッション所有者にメッセージを送信します。
切断: セッションを切断します。
ログオフ: セッションをログオフします。
実行中のプロセスを表示: 対応する PID フィルターを適用した上で、セッションホストの実行中のプロセスビューを開きます。
情報の表示: リソースサマリー情報とセッション情報を表示します。セッション情報には、「セッション情報」に記載されているものと同じメトリクスが含まれています。
監視設定: 「ユーザーセッション」トピックの [監視設定] メニューオプションの説明を参照してください。
更新: リストを更新します。
エクスポート: リソース情報を CSV ファイルにエクスポートします。
公開済みリソースの詳細情報を表示するには、リソース名をクリックします。公開済みリソースの基本情報(ID、名前、ターゲットなど)と対応するセッション情報を表示するビューが表示されます。セッションメトリクスの詳細については、「セッション情報」を参照してください。リソース名をクリックすると、公開済みリソースが構成されている、[公開] カテゴリーに移動します。ナビゲーションバーの各項目では、前述の対応するメニュー項目と同じ処理を実行できます。
ユーザーセッションを表示するには、[セッション] > [ユーザーセッション] に移動します。このリストには、RD セッションホストや VDI など、利用可能なすべてのタイプのホストに存在するユーザーセッションが含まれています。
テーブルの列を表示または非表示にするには、歯車のアイコンをクリックして、列名を選択またはクリアします。
セッションの詳細を表示するには、セッションを選択し、ユーザー名をクリックします。これにより、セッション情報ビューが開き、セッション情報が表示されます。
以下のグループが表示されます。
セッションセットアップ: 一般的なセッション情報が表示されます。
セッションの詳細: 現在のセッションの状態、ログオン時間、受信/送信データサイズ、および一般的なセッション情報が表示されます。
ユーザーエクスペリエンス: ユーザーエクスペリエンスを評価するために使用できるメトリクスが表示されます。
ログオンの詳細: ログオンプロセスを評価するために使用できるログオンメトリクスが表示されます。
接続の詳細: 接続と認証の詳細を表示します。
クライアントの詳細: ユーザーデバイスと Parallels Client のタイプとバージョンに関する情報を表示します。
Parallels RAS 18 では、25 を超える新しいセッション詳細メトリクスが導入されています。以下の表は、これらの新しいメトリクスと既存の重要なメトリクスの概要を示しています。
注: 一部の新しいメトリクスを表示するには、最新の Parallels Client が必要です。
セッションセットアップ
* Parallels RAS 18.1 で導入された新機能
セッションの詳細
* Parallels RAS 18.0 で導入された新機能
ユーザーエクスペリエンス
* Parallels RAS 18.0 の新機能
ログオンの詳細
* Parallels RAS 18.0 で導入された新機能
接続の詳細
クライアントの詳細
* Parallels RAS 18.0 で導入された新機能
セッション情報のエクスポート
セッション情報を CSV ファイルにエクスポートするには、ナビゲーションバーの [エクスポート] をクリックして、場所とファイル名を指定します。
省略記号のメニューで [エクスポート] をクリックして、メインセッションリストからセッション情報をエクスポートすることもできます。リストで選択する項目に応じて、以下のものがエクスポートされることに注意してください。
シングルセッション - そのセッションに関する情報がエクスポートされます。
マルチセッション - 選択したすべてのセッションの情報がエクスポートされます。
選択なし - 現在のすべてのセッションに関する情報がエクスポートされます。エクスポートされた CSV には、エクスポートされたセッションの詳細と、以下の形式でエクスポートされた詳細が含まれます。
%Administrator% により %date% %time% にエクスポートされた Parallels RAS ファーム %Farm name% およびサイト %Site name% からのセッション詳細(RD セッションホストなどの %Server type%)
メトリクス
説明
セッションホスト*
セッションホスト名
ソース*
セッションカテゴリーのみ。
ホストタイプ: RDSH(VDI 経由の場合も含む)、VDI、リモート PC(VDI 経由のみ)、Azure Virtual Desktop。
メトリクス
説明
セッションの状態
アクティブ状態、アイドル状態、切断など
ログオン時間
セッションが確立した日時
セッションの長さ
セッションが確立した時間
アイドル時間
セッションがアイドル状態だった時間
受信データ*
クライアントから受信したデータ量
送信データ*
クライアントに送信したデータ量
解像度
セッションの解像度
色深度
セッションの色深度
帯域幅の使用状況*
クライアントの帯域幅使用状況
メトリクス
説明
UX エバリュエーター*
クライアント側の最初の手順(ユーザーのアクション)から最後の手順(レスポンスの画像表示)までの時間間隔を測定したものです。
接続品質*
接続品質を判定(「悪い」〜「非常に良い」)
遅延*****
ネットワーク遅延
トランスポートプロトコル*
TCP または UDP(RDP 経由)
帯域幅の可用性*
クライアント側の帯域幅の可用性
再接続*
現在のセッションで開始時に接続不良で再接続した回数(正常接続は除く)
最終再接続*
現在のデバイスのセッションで接続不良で再接続した回数(正常接続は除く)
切断の理由*
最終セッションの切断理由
メトリクス
説明
ログオン期間*
ログオンにかかる時間(UI での待機時間を除く)。
ログオン期間の内訳*
接続時間
認証期間
ホストの準備(負荷分散アルゴリズムを含む)
ユーザープロファイルの読み込み時間
RAS ポリシーの検索
グループポリシーの処理時間
デスクトップの読み込み時間
その他
ユーザープロファイル*
使用中のユーザープロファイル形式: FSLogix、ユーザープロファイルディスク、その他(エラーコードなどの付加情報も含む)。
メトリクス
説明
接続モード
クライアントが使用する接続モード(例: GW SSL)。
認証タイプ
クライアントが使用する認証タイプ(例: 資格情報)。
MFA プロバイダー
クライアントが使用する MFA プロバイダー(存在する場合)。
フロー
接続がリソースホストに到達するまでに通過するすべてのホスト(HALB、Gateway、セッションホスト)を一覧表示します。
メトリクス
説明
デバイス名
セッションが確立されたデバイス名
IP アドレス
クライアントのプライベート IP アドレス
クライアント OS*
クライアントで実行されているオペレーティングシステム
クライアント OS バージョン*
クライアントで実行されているオペレーティングシステムのバージョン
クライアントバージョン*
使用中の RAS クライアントのバージョン