別のユーザーと共有するため、仮想マシンを別の Mac に転送する必要がある場合、転送の準備を行えます。仮想マシンのサイズは可能な限り圧縮され、転送に必要なディスク領域と時間を節減することができます。
注:この機能は、Parallels Desktop for Mac Pro および Business Edition でのみ使用できます。Boot Camp ベースの仮想マシン、アーカイブされた仮想マシン、およびリンクされたクローンを転送用に準備することはできません。
転送用の仮想マシンを準備する
次の手順を実行します。
仮想マシン構成がシャットダウンされていることを確認します。仮想マシンが稼働している場合、シャットダウンしてください。仮想マシンが一時停止またはサスペンドされている場合、仮想マシンをレジュームしてからシャットダウンしてください。
仮想マシンに、スナップショットがある場合、削除することをおすすめいたします。これによって、仮想マシンのサイズを大幅に縮小できる場合があります。さらにこれらのスナップショットは、ハードウェア構成が異なるため、他の Mac で使用できない場合があります。
同じ iCloud アカウントにサインインした Mac 間で Windows 11 仮想マシン(および TPM を有効にしたその他のマシン)を転送する場合、通常は問題なく動作します。それ以外の場合は、こちらの KB 記事に記載されている手順に従ってください。
macOS メニューバーの Parallels Desktop アイコンをクリックしてから、[コントロールセンター] を選択して、Parallels Desktop コントロールセンターを開きます
転送したい仮想マシンを右クリックして、[転送の準備] を選択します。Parallels Desktop により仮想マシンのパッケージが作成されます。仮想マシンのサイズによって、この処理には時間がかかる可能性があります。
パッケージが作成されると、右クリックして保存されている場所を参照することができます。パッケージの拡張子は、.pvmp です。
処理中にエラーメッセージが表示されなければ、すべての仮想マシンのデータを含むパッケージが正常に作成されたことを意味します。必要に応じて、よく確認してください。仮想マシンのチェックサムと、パッケージのチェックサムを比較する必要があります。これらは一致していなければなりません。
仮想マシンのチェックサムを確認するには、パッケージの横に作成および保存されている .txt ファイルを開きます。このファイルの文字列が、エンコード済みのチェックサムです。
パッケージのチェックサムを確認するには、ターミナルを開き、次のコマンドを実行します。
shasum -a 256 <path to the package>/"<package_name>"
このコマンドは、たとえば次のように記述されます。
shasum -a 256 /Users/<your_user>/Parallels/"Windows 11.pvm"
次のような出力が表示されます。
63a90c3c38cc8c358221da339068fc1292b10bf7c00ed8449787b0e6019d706b /Users/parallels/Parallels/Windows 11.pvm
開始部分の文字列が、前述の .txt ファイルの文字列と一致している必要があります。ただし、文字列全体を比較する必要はありません。開始部分の 4 文字と、終端部分の 4 文字を比較すれば十分です。
パッケージの作成後は、それを別の Mac に転送する必要があります。これは、クラウドストレージ、ネットワークドライブ、外部ハードディスクなどを使用して実行できます。
別の Mac のパッケージを開くには、次の手順を実行します。
Parallels Desktop を起動して、[ファイル] > [開く] をクリックします。
パッケージが保存されているフォルダーに移動するので、パッケージを選択して、[開く] をクリックします。Parallels Desktop コントロールセンターで、パッケージが表示されます。
パッケージを右クリックして、[パッケージを開く] を選択します。Parallels Desktop により仮想マシンのパッケージが展開されます。パッケージのサイズによって、この処理には時間がかかる可能性があります。仮想マシンのパッケージが展開されたら、その仮想マシンを使用して起動できます。