注: この章では、Parallels Desktop 19 for Mac の初回リリースで導入された主な変更点について、以前のメジャーバージョン(18.x 以前)と比較して説明します。マイナーバージョン(19.x)で導入されたその後のすべての変更と改善については、それぞれのリリースノートを参照してください。
Parallels Desktop のメジャーバージョン 19.0.0(ビルド 54570)には次の改良点が含まれています。
Parallels Desktop 19 は、Mac のプライマリ OS としてだけでなく仮想マシンとしても macOS Sonoma 14 をフルサポートしています。それで新しい OS が利用可能になった時点ですぐに Mac コンピューターをアップグレードできます。macOS Sonoma の具体的な改良点の詳細については、以下をご覧ください。
最新のデザインガイドラインを反映した新しいアプリアイコンが追加されました。
ダイアログとアラートのデザインが一新され、アプリケーションとのやり取りが容易になりました。
アーカイブ化またはパッケージ化された仮想マシンを開く前の確認ダイアログが追加されました。
スナップショットに戻す際の警告ダイアログに [再表示しない] チェックボックスが追加されました。
Mac との統合: Mac の Touch ID を使って Windows 10/Windows 11 仮想マシンにログインする機能が利用できるようになりました。Windows アカウントの資格情報は macOS キーチェーンに安全に保管され、Touch ID で保護されます。この資格情報は当該の Mac でのみ利用できます。
グラフィック: Windows でバージョン 4.1 までの OpenGL がサポートされ、ArcGIS CityEngine 2023、Vectorworks Vision 2023、VariCAD などを実行できるようになりました。この OpenGL バージョンでは、ArcGIS Pro ソフトウェアのパフォーマンスも向上しています。
印刷: macOS Sonoma 上の Parallels Desktop 19 を使用して Windows から印刷する際に、IPP(Internet Printing Protocol)が使用されるようになり、ハードウェアがサポートする機能との互換性が向上しました。
キーボード: Microsoft Edge で Command + W を使用すると、アプリケーションを終了するのではなくタブが閉じられるようになりました。
Ubuntu 22.04.2、Fedora 38、Debian 12、CentOS 9 など、最新の Linux ディストリビューションがサポートされました。
Apple Silicon を搭載した Mac コンピューターに、Arm 版の CentOS 9 Stream をインストールして実行できるようになりました。
Apple Silicon 上で macOS 仮想マシンを一時停止およびレジュームする機能が追加されました。
macOS Ventura 13 以降で動作する Apple Silicon Mac 上で、IPSW イメージを使用し「新規作成」ダイアログを介して macOS 仮想マシンをインストールする機能が追加されました。
macOS Ventura 13 以降では、「スクロール & ズーム」のマルチタッチジェスチャーのサポートが追加されました。
macOS Sonoma 14 以降では、仮想マシンのウィンドウサイズに基づいた動的な仮想マシン解像度調整がサポートされています。
Parallels Packer Plugin および Parallels Desktop で、Parallels SDK および Python が必要とされることはなくなりました。
macOS 上の Apple Silicon 仮想マシンで Packer を使用する機能が追加されました。
Parallels 仮想マシンで使用するための一連のサンプル Packer テンプレートが含まれています: https://github.com/Parallels/packer-examples/
「新規作成」ダイアログに、x86_64 コンテナーやアプリケーションを実行するために設定された、ダウンロード可能な Ubuntu アプライアンスが追加されました。注: Ubuntu のスナップアプリケーションはサポートされていません。
CPU とメモリの設定に x86_64 エミュレーションを有効にするオプションが追加され、Apple Silicon マシン上の Linux 仮想マシンで利用できるようになりました。このオプションは Apple Rosetta 2 によって有効化され、開発者が x86 Docker コンテナーや MS SQL Server を実行できるようになります。注: Linux 内での追加の構成が必要です。すぐに使用するには、インストールアシスタントメニューから、事前構成された Ubuntu Linux 仮想マシンをダウンロードします。
新しい Parallels Desktop には Visual Studio Code 拡張機能が追加され、これまで以上に柔軟な方法で Parallels 仮想マシンと Vagrant ボックスを作成、グループ化、管理できるようになりました。
Visual Studio Code 拡張機能内からコンテナーを迅速に管理できます。コンテナーが実行中であれば、マシンにログインしなくてもコンテナーの起動/停止/再起動が実行できます。
Apple Silicon 上の macOS 仮想マシンでポートフォワーディングを使用できるようになりました(ホスト OS として macOS Sonoma 14 が必要)。Parallels Desktop の [システム環境設定] -> [ネットワーク] からポートフォワーディングルールを構成します。
prlctl コマンドラインツールを使用してキーボードキーイベント(プレス/リリース)を送信できる機能が追加されました(例: $ prlctl send-key-event <VM ID> -k,--key <key> | -s,--scancode <scancode> [-e,--event <press|release>] [-d,--delay <msec>]
)。
Parallels Desktop を使用するソフトウェア開発者や IT プロフェッショナルは、Parallels Desktop Discord チャンネルに参加して、これらの改良点に関するフィードバックを共有したり、機能の提案について議論したり、同じ分野に興味を持つユーザーとの交流を楽しんだりできます。
Windows 仮想マシンを Windows 管理ソリューション(例: Intune)に登録する機能がサポートされました:
Parallels Deployment パッケージの使用(改良)。
Parallels My Account の構成プロファイルを使用して Windows 仮想マシンをプロビジョニング(サポート追加)。
パッケージ化された Windows 仮想マシンを使用し、ファイルとして共有(サポート追加)。
Apple Silicon を搭載した Mac コンピューター向けに、macOS 仮想マシンを使用して Parallels Desktop を展開する機能がサポートされました。
Parallels カスタマーエクスペリエンスプログラムに参加しているユーザーの統計によれば、製品機能の中には、ほとんどまたはまったく使用されていないものもあります。当社は、これらの機能のサポートを停止するか、または Parallels Desktop から削除して、より頻繁に使用される機能の強化に専念することにしました。
macOS 10.14、10.15、および 11 では、プライマリ OS として Parallels Desktop 19 を実行することができません。ユーザーは、これらの macOS システム上で以前のバージョンの Parallels Desktop を引き続き使用することができ、Parallels Desktop 19 のライセンスキーでアクティベートすることもできます。
Intel プロセッサーを搭載した Mac コンピューターでは、以前の Windows OS バージョン(2000、XP、Vista、8、8.1)がサポート対象から除外されました。ユーザーは、これらの OS をインストールしたり使用したりできますが、メンテナンスは終了しています。Parallels は最新バージョンへのアップグレードを推奨します。
[Print to PDF(Mac Desktop)] 印刷オプションは使用できなくなりました。Microsoft の [Print to PDF] を使用してください。
Intel プロセッサーを搭載した Mac コンピューターでは、[PC から Windows を移行] オプションは使用できなくなりました。Apple 移行アシスタントを使用してデータを移行し、新しい Windows 仮想マシンに Windows アプリケーションを手動で再インストールします。
[更新をチェック] ドロップダウンメニューと確認頻度セレクターは利用できなくなりました。自動チェックが有効になっている場合、Parallels Desktop の実行中、1 日に 1 回更新がチェックされます。
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