USB プリンターを Windows に直接接続することができます。この場合、このプリンターは macOS では使用できません。プリンターを macOS と Windows の両方で印刷に使用するには、「Mac プリンターの共有」を参照してください。
USB プリンターを Windows に直接接続するには、次の操作を実行します。
Parallels Desktop を開き、Windows を起動します。
Windows が起動したら、プリンタードライバーをインストールします。この手順の詳細については、プリンターメーカーのマニュアルを参照してください。通常、ドライバーはメーカーの Web サイトで提供されています。
次のいずれかを実行します。
USB プリンターがすでに Mac に接続されている場合:
• Windows が Coherence モードの場合は、メニューバーで Parallels Desktop アイコンをクリックし、[デバイス] > [USB] を選択して、一覧からこのプリンターを選択します。
• Windows が別ウィンドウで機能している場合、Mac メニューバーで [デバイス] > [プリンター] > [プリンター] を選択し、一覧からこのプリンターを選択します。
USB プリンターが Mac に接続されていない場合、接続します。[新しい USB デバイスが検出されました] ウィンドウで、プリンターを Windows に接続します。
Windows で、[新しいハードウェアの追加] ウィザードの指示に従って操作します。
Mac に接続したプリンターを Windows アプリケーションで使用できます。
注: この機能は、Parallels Tools がインストールされた Linux でも使用できます。
Windows アプリケーションからドキュメントを印刷するには、次の操作を実行します。
ドキュメントを開き、通常の手順に従って印刷します(たとえば、[ファイル] > [印刷] を選択)。
印刷ウィンドウで、Mac に接続されたプリンターを選択できます。
注: Mac に接続されたプリンターを使用して Windows から初めて印刷する場合、デフォルトのページサイズは A4(8.27 x 11.7 インチ/210 x 297mm)に設定されています。使用するサイズに変更してください。
次のいずれかを実行します。
メニューバーの Parallels Desktop アイコンをクリックし、[構成] を選択します。
Parallels Desktop のメニューバーが画面上部にある場合は、[処理] > [構成] を選択します。
[ハードウェア] をクリックし、[共有プリンター] をクリックします。
[Mac プリンターを Windows と共有する] を選択します。
デフォルトでは、Windows は Mac と同じデフォルトプリンターを使用するよう設定されています。Windows で別のデフォルトプリンターを使用するには、次の操作を行います。
次のいずれかを実行します。
メニューバーの Parallels Desktop アイコンをクリックし、[構成] を選択します。
Parallels Desktop のメニューバーが画面上部にある場合は、[処理] > [構成] を選択します。
[ハードウェア] をクリックし、[共有プリンター] をクリックします。
[Mac のデフォルトプリンターに同期] の選択を解除します。
これで、通常どおりの手順に従い、Windows で新しいデフォルトプリンターを設定できます。
Windows からドキュメントを印刷するよう選択した場合、最初にドキュメントの印刷方法を設定する必要があります。通常、縦方向または横方向、ページサイズ、ドキュメントの片面または両面印刷など、様々な印刷設定を指定する必要があります。
注:このオプションはPostScriptに依存しているため、macOS 14 Sonoma以降を実行しているMacでは利用できません。
インターネット印刷プロトコル(IPP)の実装により、macOSの最新バージョンを使用しているユーザーは、Windows仮想マシンから直接ページパラメータを設定することができます。Windows 11では、関連する設定は「設定」>「Bluetoothとデバイス」>「プリンターとスキャナー」>「{プリンター名
}」>「印刷設定」で利用できます。
すべて準備が整い、Windows で [印刷] をクリックすると、印刷設定と共に macOS ウィンドウも表示されます。ドキュメントを印刷したい方法で確実に印刷できるように、デフォルトでこのように設定されています。
ドキュメントの印刷を macOS ページ設定ウィンドウの表示なしに実行するには、次の操作を行います。
次のいずれかを実行します。
メニューバーの Parallels Desktop アイコンをクリックし、[構成] を選択します。
Parallels Desktop のメニューバーが画面上部にある場合は、[処理] > [構成] を選択します。
[ハードウェア] をクリックし、[共有プリンター] をクリックします。
[印刷前にページ設定オプションを表示] の選択を解除します。
Parallels Desktop for Mac 20 から、macOS Sonoma 14 以降を実行している Mac 上の Linux 仮想マシンには IPP(Internet Printing Protocol)が実装されています。このため、メインの macOS システムで設定済みのプリンターをそのまま使用することができます。
注: IPP 経由で Linux 仮想マシンに接続されたプリンターでは、Mac オペレーティングシステムによるデフォルトページサイズの同期にまだ対応していないため、デフォルトの設定が使用されます。Linux から印刷する場合、正しいページサイズが設定されていることを確認してください。
Linux 仮想マシンに Mac のプリンターが設定されていることを確認するには、Linux マシンの設定アプリを開き、[プリンター] セクションを確認してください。
以下は、macOS Ventura 13 以前を実行している Mac 上の Linux 仮想マシンにプリンターを追加する方法に関する一般的なガイドラインです。
Linux 仮想マシンを起動して、ゲストオペレーティングシステムが起動したら、ログインします。
次のいずれかの操作を実行して、system-config-printer
管理ツールを開始します。
[System] > [Administration] > [Printing] の順にクリックする。
ターミナルを開き、次のコマンドを入力する。
表示されたウィンドウで、[New Printer] をクリックします。
次に表示されるウィンドウで、プリンターの名前を入力します。プリンターはこの名前でゲスト Linux オペレーティングシステムに表示されます。プリンターの説明と場所も入力できます。準備が整ったら、[Forward] をクリックします。
次に、Mac プリンターを仮想マシンと共有する方法を指定します。プリンターは仮想マシンのプリンターポートに接続されるため、[LPT #1](または、プリンターを接続する別のポート)を選択して [Forward] をクリックします。
次に、プリンターの製造元とモデルを指定します。使用するプリンターにかかわらず、HP Color LaserJet 8500 PS または Apple Color LW 12/660 PS を選択します。準備が整ったら、[Forward] をクリックします。
[Apply] をクリックして、プリンターの設定を完了します。
これで、プリンターが適切に構成されました。このプリンターを使用して Linux 仮想マシンのドキュメントを印刷できます。
デフォルトでは、Windows で macOS と同じデフォルトプリンターが使用されるように設定されています。通常通り、Windows アプリケーションから印刷します。
注: macOS Sonoma 14 の変更に伴い、Sonoma の Mac をホストとして動作する Parallels Desktop 19 の印刷機能が変更されます。
また、Windows で別のプリンターを使用するように設定することもできます。Windows で印刷設定をセットアップするには、いくつかの方法があります。
Mac に接続された任意のプリンターを共有する
ネットワークプリンターに接続する
USB プリンターを Windows に直接接続する
ネットワークプリンターを、Windows に直接インストールできます。
Windows にネットワークプリンターをインストールする前に、以下を確認してください。
Mac がインターネットにアクセスできる。
Windows が、共有ネットワークモードまたはブリッジネットワークモードのいずれかで動作するように構成されており、インターネットにもアクセスできる。
Windows のユーザーアカウントに、ネットワークプリンターにアクセスする権限がある。
プリンターの IP アドレスを知っている。
上記の項目を確認したら、Windows にログインしてネットワークプリンターをインストールします。
Windows にネットワークプリンターを追加する前に、適切なプリンタードライバーをダウンロードしてインストールします。プリンタードライバーのインストールの詳細については、プリンターの製造元のマニュアルを参照してください。
Windows 11 にネットワークプリンターを追加するには、次の操作を実行します。
ネットワークプリンターの電源が入っており、イーサネットケーブルまたは Wi-Fi 経由でネットワークに接続されていることを確認します。
Windows のスタートメニューを開き、[設定] > [Bluetooth とデバイス] を選択します。
[プリンターとスキャナー] > [プリンターまたはスキャナーを追加します] を選択し、[デバイスの追加] をクリックします。
Windows は利用可能なネットワークをスキャンしてプリンターを検出します。ほとんどの場合、これで Windows により自動的にプリンターを検出されます。[デバイスの追加] を選択します。
Windows が自動的に処理を完了できない場合は、次の操作を実行してください。
[手動で追加] オプションを選択します。
[IP アドレスまたはホスト名を使ってプリンターを追加する] オプションを選択して、[次へ] をクリックします。
[デバイスの種類]で [IPP デバイス] オプションを選択します。これは、ほとんどの TCP/IP ベースのネットワークプリンターをカバーしています。[ホスト名または IP アドレス] フィールドに IP アドレスを入力します。[次へ] をクリックします。
準備が整ったら、[次へ] をクリックします。
これでプリンターがインストールされ、印刷の準備が整いました。
注: 旧バージョンの Windows をお使いの場合は、Microsoft のヘルプセンターで、お使いの Windows のバージョン固有の情報をご確認ください。
Linux または FreeBSD のゲスト OS でのネットワークプリンターの設定手順は、Linux または FreeBSD ディストリビューションとプリンターよって異なります。ここでは、RHEL 5.4 Server を実行している仮想マシンでのネットワークプリンターの設定方法について説明します。このガイドラインは、Linux または FreeBSD 仮想マシンでのネットワークプリンターの設定方法に関する一般的な手順として活用できます。
注: 詳しい情報については、CUPS ドキュメントを参照してください。
ネットワークプリンターを設定するには、次の操作を実行します。
仮想マシンを起動します。
適切なプリンタードライバーをダウンロードおよびインストールします。プリンタードライバーのインストールの詳細については、プリンターの製造元のマニュアルを参照してください。
Common UNIX Printing System を起動します。ターミナルで次のコマンドを入力します。
/etc/init.d/cups start
Web ブラウザーを起動し、仮想マシンの IP アドレスまたは http://127.0.0.1:631
を入力します。
[プリンターの追加] ボタンをクリックします。
[Add New Printer] ウィンドウで、プリンターの名前を入力します。プリンターはこの名前でゲスト OS に表示されます。プリンターの説明と場所も入力できます。準備が整ったら、[Forward] をクリックします。
[Device for <プリンター名>] ウィンドウで [AppSocket/HP JetDirect] を選択して [Continue] をクリックします。
[Device URI for <プリンター名>] ウィンドウで、プリンターの IP アドレスを次のフォーマットで指定します。
socket://<プリンターの IP アドレス>
準備が整ったら、[続行] をクリックします。
[Make/Manufacturer for <プリンター名>] ウィンドウでプリンターのメーカーを選択して、[Continue] をクリックします。
[Model/Driver for <プリンター名>] ウィンドウでプリンターのモデルを選択して、[Add Printer] をクリックします。
パスワードの入力を求めるメッセージが表示されたら、root
のパスワードを入力します。
CUPS によってインストールが実行されます。インストールが正常に終了すると、「Printer <名前> has been configured successfully
」というメッセージが表示されます。これで、このプリンターを使用して仮想マシンからドキュメントを印刷できます。