Parallels Client と Azure Virtual Desktop の併用
Parallels RAS に Azure Virtual Desktop をデプロイしてリソースを公開すると、Parallels Client を使用して公開したアプリケーションやデスクトップにアクセスすることができます。このトピックでは、Parallels Client の要件と、公開されたリソースへのアクセスについて詳細を説明します。
要件
Azure Virtual Desktop のアプリやデスクトップを開くための Parallels Client の要件は、以下の通りです。
Parallels Client for Windows:
Parallels Client for Windows バージョン 18 以降(ベーシックバージョンまたはフルバージョン)。
サポートされている Windows のバージョンは次の通りです。Windows 10 および Windows 11 の場合: Windows Server オペレーティングシステムはサポートされていないことに注意してください。
必要な Windows Update は次の通りです。Windows での汎用の C ランタイムの更新プログラム(KB2999226)。Microsoft Windows 10 には、デフォルトで組み込まれています。
Microsoft .NET Framework 4.6.0 以降が必要です。Microsoft Windows 10 には .NET Framework 4 が組み込まれており、デフォルトで有効になっています。
Microsoft Windows デスクトップクライアント(リモートデスクトップ(MSRDC)クライアントとも呼ばれる)がインストールされている必要があります。同クライアントは、Parallels Client から Azure Virtual Desktop リソースを起動すると自動的にダウンロードされ、インストールされます(サポートされている Windows クライアントデバイスにインストールされていない場合)。次のリンクを使用してクライアントをダウンロードすることもできます: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=2068602。
注: [標準] クライアント機能セットオプションを選択し、Windows 10/Windows 11 Enterprise Virtual Desktop をデスクトップ OS として使用して、Parallels Client を実行している場合(ネスト化)、管理者は以下の記事で Microsoft が明示しているように、デバイスごとのインストールを使用して Windows Desktop クライアントをプリインストールしておく必要があります: https://docs.microsoft.com/en-us/windows-server/remote/remote-desktop-services/clients/windowsdesktop-admin。
Microsoft Teams サポート: Parallels RAS 19 では、Windows 10 または 11 マルチセッション、Windows 10 または 11 Enterprise を実行している Azure Virtual Desktop ホストから Parallels Client for Windows に音声とビデオをリダイレクトすることが可能になりました。Azure Virtual Desktop ホストに Microsoft Teams をインストールする方法については、https://docs.microsoft.com/en-us/azure/virtual-desktop/teams-on-avd を参照してください。
注: 高度なクライアント機能セットを使用する公開済みアプリケーションとして Microsoft Teams にアクセスする場合、ビデオフィードは利用できません。
注: このガイドの執筆時点では、他のプラットフォーム固有の Parallels Client を使用して Azure Virtual Desktop リソースを起動する機能は現在のところ利用できません。ただし、特定の OS では Parallels Web Client から実行できます(下記参照)。
Parallels Web Client:
ユーザーのマシンにインストールされている Windows、Mac、Linux オペレーティングシステム。
「Parallels Web Client とユーザーポータル」に記載されているシステム要件が必要です。
Parallels Client for Windows で Azure Virtual Desktop リソースにアクセスする
Parallels Client for Windows から Parallels RAS に接続すると、Azure Virtual Desktop リソースを含むすべての公開リソースのリストが表示され、ユーザーがアクセスできるようになります。Azure Virtual Desktop リソースは、サポートされているバージョンの Windows で実行されている Parallels Client にのみ表示されることに注意してください(上記参照)。
[クライアント機能セット] オプションが [アドバンスト] または [フォールバック機能付きアドバンスト] に設定されている場合、公開リソースを実行しているときに、RAS ユニバーサルプリントおよびスキャン、セッション事前起動、ファイルリダイレクトの高速化、ドラッグ & ドロップなどの Parallels RAS の高度な機能を使用することができます。このオプションが [標準] に設定されている場合、これらの機能は使用できません。この設定を表示および変更するには、[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動し、[機能] タブを選択し、[クライアント機能セット] ドロップダウンリストで必要な設定を選択します。