ドライブリダイレクトのキャッシュ
このトピックでは、RAS RD セッションホスト、VDI、Azure Virtual Desktop、または Remote PC Agent を構成するダイアログで利用できる [ドライブリダイレクトのキャッシュを有効化] オプションについて説明します。このオプションが有効化されている場合、以下で説明するキャッシュのメカニズムがもたらす効果により、リダイレクトされたドライブでフォルダーを参照する速度が向上します。
ドライブリダイレクトを使用する場合、ネイティブの RDP ではファイルやフォルダーを列挙する際の効率性に劣り、ユーザーエクスペリエンスの反応速度が低下し、動作は重くなります。[ドライブリダイレクトのキャッシュを有効化] オプションを有効にすると、セッションホストによってカーネルベースのドライバー(RasRdpFs)が強制的に実行されます。これにより、標準的な RDP と比較して、通信が実行される方法が最適化され、セッションホスト(RDSH、VDI、または Azure Virtual Desktop)のフォルダー構造のキャッシュが追加されます。RAS Console の [適用] によって設定がセッションホストにプッシュされるとすぐに、ドライバーが起動されます。それ以降は、すべての新しいセッションでこの機能が有効化されます。既存のセッションでこの最適化を使用するには、再接続が必要です。
注記
セッションホストは、64 ビットオペレーティングシステムを実行している必要があります。
キャッシュはセッションごとであり、ドライバーメモリにページングされます。
ログオフ時と切断時にキャッシュは消去されます。
セッションでキャッシュされたフォルダーの数がしきい値を上回り、ユーザーがキャッシュされていない新しいフォルダーにアクセスした場合、最後にアクセスされたフォルダーとそのフォルダーがキャッシュで入れ替わります。
このオプションがオフになると、現在アクティブなすべてのユーザーセッションはキャッシュを失います(ドライバーは停止され、キャッシュは消去されます)。この処理はユーザーには認識されませんが、ファイルとフォルダーの列挙は低速になります。
このオプションがオンになっても、現在アクティブなすべてのユーザーセッションでキャッシュが自動的に有効化されることはありません。この機能を使用するには、既存のセッションを再接続する必要があります。
制限事項
このオプションは、以下のバージョンの Parallels Client によって起動されたセッションにのみ適用できます。
Parallels Client for Windows 18 以降
Parallels Client for macOS 19 以降
ネイティブ RDP と同じく、クライアント側(リモートセッション)で変更を加えた場合は、サーバー側のリダイレクトされたフォルダーで手動更新する(F5 キーを押す)必要があります。
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