自動化

RADIUS [プロパティ] ダイアログの [自動化] タブでは、MFA ログインプロセス中に RADIUS サーバーに送信するセキュリティ検証方法とカスタムコマンドを構成して、Parallels Client ユーザーの OTP エクスペリエンスをカスタマイズできます。さまざまなセキュリティ検証方法に優先順位を割り当て、自動的に使用されるように構成できます。

この機能を構成すると、ユーザーは、プッシュ通知、電話のコールバック、SMS、メール、カスタムなど、事前に定義され構成可能なリストから好みのセキュリティ検証方法を選択することができます。これらの方法は、Parallels Client の OTP ダイアログにクリック可能なアイコンとして表示されます。ユーザーがアイコンをクリックすると、RADIUS サーバーにコマンドが送信され、対応する検証方法が使用されます。

検証方法(このダイアログや Parallels RAS Console では“アクション”とも呼ばれます)を構成するには、[自動化] タブで [タスク][追加] をクリックします。この [アクションを追加] ダイアログで次のプロパティを指定します。

  • アクションを有効化: アクションを有効または無効にします。

  • タイトル: Parallels Client のクリック可能なアイコンに表示されるテキスト(例: “プッシュ”)。

  • コマンド: Parallels Client でアクションアイコンがクリックされたときに使用する OTP コマンド。コマンドの仕様については、MFA プロバイダーにお問い合わせください。

  • 説明: マウスポインターがアクションアイコンの上に移動されたときに、ユーザーの画面に吹き出しとして表示される説明。

  • アクションメッセージ: 接続の進捗状況ボックスに表示されるメッセージ。

  • 画像を選択: 提供されたギャラリーから画像を選択します。画像は Parallels Client の OTP ダイアログのアクションアイコンとして使用されます。

完了したら、[OK] をクリックして、アクションを保存します。他のアクションについても、上記の手順を繰り返します。

注: 最大 5 つのアクションを作成することができます。5 つすべてが作成されると、[タスク] > [追加] メニューは無効になります。

[自動化] タブのアクションは、リストの中で上または下に移動できます。この操作により、Parallels Client にアクションアイコンが表示される順序が決まります。

自動送信

アクションのために構成できるオプションがもう 1 つあります。それは [自動送信] と呼ばれているものです。このオプションは 1 つのアクションに対してのみ有効にでき、デフォルトのアクションとなって、ユーザーの操作なしで自動的に使用されます。

[自動送信] オプションを有効にするには、[自動化] タブでアクションを選択し、[タスク] > [自動送信] をクリックします。このオプションを無効にするには、同じメニューをもう一度クリックします。あるアクションで [自動送信] を有効にすると、以前のアクションでは自動的に無効になります。

以下の 2 つの方法により、Parallels Client でアクションを自動的に実行させることができます。

  • クライアントが初めてアクションアイコンの構成を受信するとき、そのうちの 1 つのアクションの [自動送信] を有効にします。

  • [ポリシー] > [セッション] > [接続] > [多要素認証][前回使用した手法を記憶] オプションを有効にします。このオプションを有効にし、Parallels Client がポリシーを受信すると、ユーザーが最後に使用したメソッドがデフォルトの自動メソッドになります。

Parallels Client

ユーザーが MFA を介して Parallels RAS にログインすると、Parallels Client に OTP ダイアログが表示され、アクションアイコンが OTP フィールドの上に配置されます。ユーザーがアイコンをクリックすると、事前に定義されたアクションに従って認証が行われます。たとえば、ユーザーが“プッシュ”アイコンをクリックすると、プッシュ通知がユーザーのモバイルデバイスに送信され、“承認”をタップするだけで認証が行われます。または、“メール送信”アイコンがある場合は、テキストがワンタイムパスワード付きでユーザーの携帯電話に送信されます。アクションの 1 つが [自動送信] オプションを有効にしている場合、そのアクションが自動的に使用されます。

ユーザーが常に同じ認証方法を使用している場合は、それをデフォルトの認証方法にすることができます。そのためには、ユーザーは、接続プロパティの [多要素認証] セクションで [前回使用した手法を記憶] オプションを有効にします。各プラットフォームで、このオプションは以下の場所にあります。

  • Parallels Client for Windows/Linux: [接続の詳細設定] > [多要素認証]

  • Parallels Client for Mac: [詳細] > [多要素認証]

  • Parallels Client for Chrome: 詳細設定

  • Web Client: 設定

  • Parallels Client for iOS: [接続設定] > [多要素認証]

  • Parallels Client for Android: [設定] > [多要素認証]

前述したように、[前回使用した手法を記憶] は、RAS Console のクライアントポリシーでも構成できます。このオプションは、デフォルトで有効になっています。

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