優先ルーティングを構成
概要
優先ルーティングは、地理的に異なる展開の Parallels RAS ユーザーが、同じ Parallels RAS ファーム/サイトに接続する場合に便利な機能です。リソースが同じ RAS ファーム/サイト内の別のデータセンターにある場合、共通のアクセスレイヤーの使用(RAS Secure Gateway、HALB、またはサードパーティのロードバランサー)は最適ではありません。この問題を解決するには、特定の公開済みリソースに対して優先的なアクセスレイヤーサーバーを設定します。この場合、ユーザーはデフォルトの Secure Gateway に接続しますが、管理者が設定した近接ルールを使用してリダイレクトされることになります。一般的に、セッションホストに最も近接した Secure Gateway を使用することで、ユーザーエクスペリエンスの向上、内部ネットワークのトラフィックおよび関連コストの削減、リソースの有効活用が可能になります。
注: 優先ルーティングは、Azure Virtual Desktop の公開済みオブジェクトには適用されません。
優先ルーティングは次のように動作します。
Parallels Client は、標準的な認証を使用して Secure Gateway との接続を確立します。
RAS Connection Broker を通じて、リソースの優先ルート(設定されている場合)が特定されます。
Parallels Client は、リソースを起動するための優先パブリックアドレスを受け取ります。
Parallels Client はリダイレクトされたアドレスからリソースを起動しようとします。これが失敗すると元のゲートウェイにフォールバックします。
優先ルーティングを構成
優先ルーティングを構成するには、まず、サイトに対して 1 つまたは複数のカスタムパブリックサーバーアドレスを指定する必要があります。このためには、次の操作を実行します。
RAS 管理ポータルで [サイト設定] カテゴリーを選択します。
[接続] メニューから、[アドレス] を選択します。
プラス記号のアイコンをクリックし、開いたダイアログで、このカスタムアドレスの名前、オプションの説明、パブリックアドレス、ポート、および SSL ポート(ユーザーセッションのルーティングには SSL ポートを使用することを推奨)を指定します。
1 つまたは複数のカスタムサーバーアドレスを構成すると、以下の方法で公開済みリソースにカスタムアドレスを指定できるようになります。
[公開] カテゴリーを選択します。
公開済みリソースを選択します。
中央のペインで [ルーティング] を選択します。
編集ペインで [編集] をクリックします。
[優先ルーティングを有効にする] オプションを選択します。
プラス記号のアイコンをクリックします。
リストから、この公開済みリソースの優先ルーティングとして使用するカスタムアドレスを選択します。
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