FSLogix
注: 既存の FSLogix プロファイルコンテナーがあり、その構成を Parallels RAS で管理したい場合は、「Parallels RAS で既存プロファイルの管理を構成する」の追加説明を参照してください。
サポートされる FSLogix リリース
Parallels RAS は、リリース 2210 hotfix 2 までの FSLogix リリースでテストされています。
インストール方法の構成
特定のサーバーまたはテンプレート向けに FSLogix を構成する(本ガイドで後述します)前に、次のようにサイトレベルで FSLogix のインストール方法を構成する必要があります。
[ファーム] > [サイト] > [設定] に移動し、[機能] タブを選択します。ここで、Parallels RAS が FSLogix を個別のホストにインストールするために使用する方法を選択する必要があります。以下のいずれかを選択できます。
手動でインストールする: すべてのホストで FSLogix を手動でインストールする場合は、このオプションを選択します。このオプションが選択された場合、Parallels RAS はホストで FSLogix のインストールを試行しません。
オンラインでインストールする: このオプションを選択すると、FSLogix がインターネットからセッションホストにインストールされます。ドロップダウンリストから、サポートされる FSLogix のバージョンを 1 つ選択するか、[カスタム URL] を選択し、ダウンロード URL を指定します。[最新情報を検出] ボタンをクリックして、最新の FSLogix バージョンの URL を自動で取得します。
ネットワーク共有からインストールする: ネットワーク共有に FSLogix インストールファイルがあり、その場所を指定する場合はこのオプションを選択します。
RAS Connection Broker からプッシュする: このオプションを選択すると、FSLogix インストールアーカイブを RAS Connection Broker サーバーにアップロードできます。セッションホストで FSLogix を有効にすると、RAS Connection Broker サーバーからホストにプッシュインストールされます。
完了したら、RAS Console で [適用] をクリックして、変更を Parallels RAS に適用します。
FSLogix のアップグレード
上述のダイアログを使用して、FSLogix を新しいバージョンにアップグレードすることもできます。アップグレードするには、次のいずれかを実行します。
[オンラインでインストールする] を選択し、表示される FSLogix ビルドの 1 つを選択するか、カスタム URL を指定します。[最新情報を検出] ボタンをクリックし、最新の安定した FSLogix ビルドの URL を取得します。
Microsoft のウェブサイトから新しいバージョンをダウンロードし、ネットワーク共有に配置するか、RAS Connection Broker サーバーにアップロードします。続いて、[ネットワーク共有からインストールする] または [RAS Connection Broker からプッシュする] のいずれか該当する方法を選択します。
FSLogix が 1 つまたは複数のホストにすでにインストールされており、上記のいずれかを実行して新しいバージョンの FSLogix が利用可能になると、FSLogix がインストールされているホストでアップグレードされます。ホストにインストールされているバージョンよりも古いバージョンを指定した場合は、FSLogix はダウングレードされます。
サイトのデフォルト値と FSLogix のホストの構成
サイトのデフォルト値または FSLogix の個別ホストを構成するには、以下のいずれかを実行します。
サイトのデフォルト値を構成するには、[ファーム] > [サイト] に移動し、[タスク] > [サイトのデフォルト値] > [RD セッションホスト] をクリックします(または、[VDI] をクリックして VDI のデフォルト値を構成するか、[AVD] オプションの 1 つをクリックして Azure Virtual Desktop のサイトのデフォルト値を構成します)。
個別のホストを構成するには、[ファーム] > [サイト] > [RD セッションホスト] に移動します。ホストを右クリックし、[プロパティ] を選択します。
RD セッションホストをファームに追加すると、FSLogix 設定が [ユーザープロファイル] ページで指定されます。
[サイトのデフォルト値] または [プロパティ] ダイアログで、[ユーザープロファイル] タブを選択し、以下のオプションを指定します。
ホストの [プロパティ] ダイアログ(もしくは新しいホストまたはテンプレートを追加するウィザード)が表示されている状態で、このホストに対して別の設定を指定するには、[デフォルト設定を継承] オプションの選択を解除します。
[テクノロジー] セクションで、[FSLogix] を選択します。
[展開の方法] フィールドに、サイトレベルで構成され、現在設定されている展開の方法が表示されます(上記の説明を参照)。[変更...] リンクをクリックして別の方法を選択できます。この操作を行うと、サイトの設定が変更され、サイトのすべてのホストに変更が適用されます。
プロファイルコンテナーを使用したい場合は、[プロファイルコンテナーを使用する] オプションを選択します。[構成] ボタンをクリックして、設定を構成します。
ユーザーとグループタブ: ユーザーとグループの包含リストと除外リストを指定します。デフォルトでは、すべてのユーザーが FSLogix プロファイルの包含リストに追加されます。一部のユーザープロファイルをローカルのままにする場合は、該当のユーザーを除外リストに追加できます。ユーザーとグループは両方のリストに追加できますが、除外リストが優先されます。
フォルダータブ: フォルダーの包含リストと除外リストを指定します。共通フォルダーから選択することも、手動でフォルダーを指定することもできます。フォルダーはユーザープロファイルのパスに配置する必要があります。ご注意ください。
ディスクタブ: プロファイルディスクの設定を指定します。場所の種類: プロファイルディスクの場所の種類(SMB の場所、またはクラウドキャッシュ)を選択し、1 つまたは複数の場所を指定します。プロファイルディスクの場所: プロファイルディスクの場所(1 つまたは複数)です。これは、VHD(X)ファイルの場所(FSLogix ドキュメントに記載されている、レジストリ内の VHD の場所の設定)です。プロファイルディスクのフォーマット: 要件に応じて、VHD または VHDX を選択します。VHDX はより新しいフォーマットであり、より多くの機能を備えています。割り当てタイプ: [動的] または [フル] を選択します。この設定は、[デフォルトサイズ] の設定(以下を参照)と一緒に使用して、プロファイルのサイズを管理します。[動的] を選択すると、割り当てられたデフォルトサイズにかかわらず、プロファイルコンテナーは最低限のディスク領域を使用します。ユーザープロファイルにより多くのデータが入力されると、ディスクのデータ量はデフォルトサイズで指定したサイズにまで増加しますが、デフォルトサイズを上回ることはありません。デフォルトサイズ: 新たに作成された VHD(X)のサイズを MB 単位で指定します。
詳細タブ: このタブでは、FSLogix の詳細なレジストリ設定を変更できます。設定を変更するには、設定を選択して [タスク] > [編集] をクリックします。デフォルトでは、設定は無効になっています。設定を有効にするには、設定名の前にあるチェックボックスをオンにします。各設定の説明は RAS Console に表示されます。FSLogix プロファイルコンテナーの構成について詳しくは、https://docs.microsoft.com/en-us/fslogix/profile-container-configuration-reference を参照してください。
オフィスコンテナーを使用したい場合は、[オフィスコンテナーを使用する] オプションを選択します。[構成] ボタンをクリックして、設定を構成します。
ユーザーとグループタブ: 上と同様です。
ディスクタブ: 上と同様です。
詳細タブ: 上と同様です。
[一般設定を構成する] ボタンをクリックして、すべてのタイプのコンテナーに対して FSLogix の設定を構成できます。
アプリサービスタブ: このタブでは、FSLogix の詳細なレジストリ設定を変更できます。これらの設定の詳細については、https://learn.microsoft.com/en-us/fslogix/reference-configuration-settings?tabs=profiles#app-services-settings を参照してください。
クラウドキャッシュタブ: このタブでは、クラウドキャッシュの設定を変更できます。これらの設定の詳細については、https://learn.microsoft.com/en-us/fslogix/reference-configuration-settings?tabs=ccd#fslogix-settings-profile-odfc-cloud-cache-logging を参照してください。
ログタブ: このタブでは、プロファイルコンテナーのログ設定を変更できます。これらの設定の詳細については、https://learn.microsoft.com/en-us/fslogix/reference-configuration-settings?tabs=logging#fslogix-settings-profile-odfc-cloud-cache-logging を参照してください。
ホストの再起動
ウィザードの実行中に新しいホストの FSLogix を有効にする場合、追加で行う手順はありません。ウィザードが完了したら、ホストが再起動され、アクティブなロードバランスに追加されます。既存のホストは、[タスク] > [ツール] > [再起動] メニューオプションを使用して手動で再起動する必要があります。