リモート PC の構成
リモート PC のプロパティを表示するには、ナビゲーションツリーでコンピューターを選択して、[タスク] > [プロパティ] をクリックします。[リモート PC のプロパティ] ダイアログが開きます。
プロパティ
デフォルトでは、PC はファーム内で有効になっています。PC を無効にすると、公開済みのアプリケーションとバーチャルデスクトップをサーバーから提供できなくなります。ファーム内で PC を有効または無効にするには、[リモート PC 有効化] オプションをオンまたはオフします。
リモート PC の IP アドレスまたは MAC アドレスが変更された場合は、[リモート PC] 入力フィールドおよび [MAC アドレス] 入力フィールドを使用して、IP アドレスまたは MAC アドレスを変更します。
[ダイレクトアドレス変更] オプションでは、Parallels Client が PC に直接接続するために使用できる IP アドレスを指定できます。このアドレスはダイレクト接続モードでのみ使用されます。このアドレスには、内部 IP アドレスまたは外部 IP アドレスを使用できます。
注: マシンの自動オンを可能にするには、BIOS の Wake on LAN オプションを有効にする必要があります。仮想マシンを使用している場合、オプションは通常、ハイパーバイザーによってネイティブにサポートされるか、サードパーティのソフトウェア経由でサポートされます。Wake On Lan オプションがオンになっているかどうかをテストするには、[リモート PC のプロパティ] ダイアログを閉じて、[リモート PC] リストの下にある [WOL テスト] ボタンをクリックします。
Agent 設定
ファーム内の各リモート PC には RAS Remote PC Agent がインストールされています。これにより、Parallels RAS と PC 間の通信を実行します。この Agent は、[Agent 設定] タブページで構成できます。
アクティブなセッションをログオフするまでの時間: ユーザーが公開済みアプリケーションを閉じた後、セッションがログイン状態を保持する時間。デフォルトのタイムアウトは 25 秒です。これは、アプリケーションでのみ機能し、公開済みのデスクトップでは機能しません(ユーザーがデスクトップを閉じるときに、セッションはログオフされます)。このタイムアウトは、ユーザーがあるアプリケーションを閉じてから別のアプリケーションを開く場合に、不要なログインを回避するために使用されます。
セッション準備状態のタイムアウト: セッションを確立するのに必要な最大時間を指定します。指定したタイムアウト時間内にセッションの準備ができない場合、ユーザーにはエラーメッセージが表示され、再度ログインを試みる必要があります。
ポート: 必要に応じて、別のリモートデスクトップ接続のポート番号を指定します。
任意の Connection Broker: Remote PC Agent が通信する Connection Broker を選択します。WAN 経由で通信している複数の物理的な場所にサイトコンポーネントをインストールしている場合、この設定が役立ちます。より適切な Connection Broker を指定することによりネットワークトラフィックを減らすことができます。
URL/メールのリダイレクトを許可: ユーザーがリモートアプリケーションで URL または HTML Mailto リンクを開くと、リンクはクライアントコンピューターにリダイレクトされ、リモートホストのアプリケーションではなく、ローカルのデフォルトアプリケーション(ウェブブラウザーまたはメールクライアント)で開かれます。このオプションではリダイレクトを有効化または無効化できます。[構成] ボタンをクリックして、以下のオプションから選択します。
有効化(登録済みアプリケーションを置換) - このオプションでは、リンクのリダイレクトの代替メソッドを使用します。これにより、リモートサーバー側でデフォルトの Web ブラウザーとメールクライアントを”ダミー”アプリと置換します。これを行うことで、リンクを開く操作を中断し、クライアントコンピューターにリダイレクトできます。
Windows シェル URL 名前空間オブジェクトのサポート - シェル URL 名前空間オブジェクトをサポートするということは、Parallels RAS がシェル名前空間 API を使用する公開済みアプリケーションでの操作を中断して、リンクを開くことができるということを意味します。これは多くのアプリケーションでの標準的な動作です。シェル URL 名前領域オブジェクトのサポートを無効する機能は、Parallels RAS の旧バージョンとの互換性のために備えられています。
ドラッグ & ドロップを有効化: ドラッグ & ドロップ機能が Parallels Client 内でどのように機能するかを設定できます。[構成] をクリックして、[無効](ドラッグ & ドロップ機能なし)、[サーバーからクライアントのみ](ローカルアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[クライアントからサーバーのみ](リモートアプリケーションへのドラッグ & ドロップのみ)、[双方向](双方向のドラッグ & ドロップ)から選択できます。
注: この文書の作成時点では、ドラッグ・ドロップ機能が利用できるのは Parallels Client for Windows および Parallels Client for Mac のみです。
RDP 転送プロトコルの管理: Parallels Client とサーバー間の接続に使用されるトランスポートプロトコルを選択します。これを実行するには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。
ファイル転送コマンドを許可(Web および Chrome クライアント): リモートセッションでのファイル転送を有効化します。ファイル転送を有効にするには、このオプションを選択し、[構成] ボタンをクリックします。詳細については、「リモートファイル転送を構成する」を参照してください。
ドライブリダイレクトのキャッシュを有効化: リダイレクトされたドライブ上でのファイルの参照とナビゲーションをより高速にすることで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。詳細については、「ドライブリダイレクトのキャッシュ」を参照してください。
RDP プリンター
[RDP プリンター] タブでは、リダイレクトされたプリンターの名前変更フォーマットを構成できます。フォーマットは、サーバーのどのバージョンと言語を使用しているかによって異なる場合があります。
[RDP プリンター名のフォーマット] ドロップダウンリストから以下のいずれかのオプションを選択し、構成したサーバーに固有の RDP プリンター名のフォーマットを設定します。
プリンター名(コンピューター名から)内のセッション番号
セッション番号(コンピューター名から)プリンター名
プリント名(リダイレクトセッション番号)
[RDP プリンター] タブで指定できるその他の RDP 印刷オプションは次の通りです。
プリンター名にセッション数を入れない
プリンター名にクライアント名を入れない
ログの構成
リモート PC はモニターされており、関連情報のログが作成されます。ログを構成し、既存のログファイルを取得するかクリアする場合、リモート PC で右クリックし、コンテキストメニューで [トラブルシューティング] > [ロギング] を選択してから、希望に応じて [構成]、[取得] または [クリア] をクリックします。これらのタスクの実行方法の詳細については、「ロギング」セクションを参照してください。